夫が会食とのこと、ならばと行ってきた。
この前の町中華屋さん、水新菜館のあんかけ焼きそば、again。わたしも出かけていたので、帰りしなに通ってみてカウンターに座れそうなら寄り、ダメなら別のところにと考えていたところ、カウンターひとりならぎりいけた。ラッキー。
前回次に来たら聞いてみようと思っていたこの漢字。蝶ネクタイの名物店主に漢字の読み方を聞いてみた。するとオーナーったら「読み方はわからない」と言う。なんと?・・と思っていたら漢字の意味を教えてくれた。
うかんむり(ウ冠)の「ウ」の下には縁起のよい言葉が集められており、しんにょうはここでは船を表しているとのこと。縁起のよいものをたくさん乗せた船、つまり「宝船」なのだそう。なるほど。それはステキ。
3分の1くらいはそのままカラシをつけて食べ、3分の1は酢で食べ、3分の1は酢とカラシでいただいた。ああおいしい。
ここの麺の焼き方がまた大変ステキで、上下にしっかり焼きをつけた中華麺。上から食べていくと、最初はパリパリとした食感が楽しめ、パリパリの下には本来の柔らかめの中華麺、あんや具材をたっぷりと絡めて食べ、最後はお皿の上に残る下側のパリパリ部分、あんや酢にたっぷりつかって食感がまた変わっている。一皿で何度も美味しく楽しめるのだ。
ささと食べ、さあお会計を。
余談ですが、
わたしのお支払いはいつもスマートフォンでのコード決済、自分の使っているサービスが対応していない時のためにクレジットカードを1枚持ち歩いている。スマートフォンとクレジットカード1枚。
閑話休題。
さあお会計を。・・お会計を、お会計・・お、現金のみ・・ですよねーーー。
あんかけ焼きそばは完食している。きれいに。
焦って体温が上がったり下がったりになるわたし。これは無銭飲食というものか。というか無銭飲食そのものなのか(刑法上は飲食店で飲食をし代金を支払わず逃げることがアウト。今回は逃げていないのでセーフ?)。
お店の奥さん、わたしを安心させてくれるような笑顔で「いいわよお」と。涙だ。お財布を取りに戻ってまた来ますと、身代わりの免許証を差し出しながら言うわたしに、いいわよいいわよとでーんとした笑顔。
こういう時、たとえ声にださなくとも(はあ?)(おいおい・・)という表情になってもおかしくない。なのにそんなそぶりを少しも見せず、慌ててわやわやしそうなわたしを冷静にさせてくれる空気でいてくれた。わたしもこういう人柄になりたい。
遠くないのですぐ戻りますと言うと「はいはい。急がなくていいからね」と優しいことばをかけてくれた。う、うう、かたじけない。免許証なんて持ち歩かなくていいから現金を持て、わたし。
ありがたく一旦自宅に戻りお財布を持って再び店へ向かった。店横に並ぶ7、8人くらいの人の視線を感じつつ店のドアを開けお支払いをした。
忙しい時間にお手数おかけしました。今日もとっても美味しかったです。また来ます。次はちゃんとお財布を持って。
これから2,000円くらいは持ち歩くことにする。以後、気をつけます。