ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

珈琲豆店ベートーベン、仙台の豆屋さん(とおまけで中野のMUTO)

 

先日、土日を使って仙台の実家にちょっと早い年末の挨拶に行ってきました。寄ると決めていたコーヒ豆専門店の『ベートーベン』。数年前のお正月に仙台駅で行われていた催事で買ったコーヒー豆が好きな味だったので、次行こう次行こうと思っていたらつい数年経っていました。

 

なぜかというと、仙台駅からの微妙な距離のせい。グーグルマップでみると21分。街中を歩いて21分ならいいのですが、中心地から離れる方向に21分。うう〜ん、何かのついでならいいんですけど。ですが状況が一変。昨年12月に地下鉄東西線が開業。お店のすぐ側に駅ができました。

 

永遠にかかるかと思っていた東西線の工事でしたが、いつの間にか開業していました。知り合いのおばあちゃんは「開業するのは見届けられないかも」なんて縁起でもないことを言っていましたが、プリップリのご自慢の肌と笑顔がカワイイ80歳(+ちょい)。今は「オリンピックはさすがに見れないわあ」と言っているようです。もうネタのように20年くらいやっていらっしゃいます。カワイイ。

 

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仙台駅から2駅先の大町西公園で降ります。駅を出るとすぐにわかります。

 

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珈琲豆屋 ベートーベン

 

待っている間に「Kenさんのブレンド」を試飲させていただきました。表のボードに「俳優のK.T.さん」とありましたが伏字が気になります。K.T.さんって、K.T.さんしかいないですよね。

 

わたしがお店のことを知ったのは前出の仙台駅での催事なのですが、ここにお店を構えて34年の大ベテランでした。家に帰ってから自慢気ベートーベンに行った話をしたら、何を今さらのようなリアクション。わたし以外の実家の家族はみんな当然知ってました。え〜教えてよ、って感じです。

 

この時に仕入れたコーヒーもなくなったので、中野のマルイの裏にあるMUTOに寄ってきました。「ゲイシャが入りましたよ」と声をかけていただき、記念写真。美しすぎたのでおまけです。

 

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MUTO coffee roastery - 中野 / 東京

 

二世の仙台弁と仙台弁こけし

 

転勤者がそのまま定住するケースが多い都市がいくつかありますが、仙台もそのひとつ。また、東北の中心都市ということと、学校が多い都市ということもあり、進学などで仙台に来てそのまま就職、そのまま定住というケースも多いようです。

 

このような場合、移住者の第一言語(または方言)は仙台弁ではないため、移住者の家庭において話される言語は移住者の第一言語または、いわゆる標準語です。

 

わたしの実家もそういう家族のひとつ。転勤族ということと、両親の第一言語が字幕必須なこともあってか、家で使われることばは標準語(風)でした。仙台に限ったことではありませんが、移住者(一世)のこども世代(二世)にはそんな家が多いのではないでしょうか。

 

この「標準語(風)」というものがなかなかクセもので、本人は標準語だと信じて疑わなかったものが実は違った→キャ(赤面)なんてことがけっこうあります。

 

ジャス

いづい

なんだりかんだり

 

上から順番に、中学生の頃に標準語ではないと気がついたもの、高校を卒業して初めて知ったもの、つい最近まで標準語だと思っていたものです。

 

これらの意味はこんな感じ。

 

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先日仙台の東急ハンズで見かけた仙台弁こけし手ぬぐいです。仙台の思い出にぜひ。オフィシャルサイトもありました。URLが「こけし.com」じゃなく「こけす.com」になっているところがいきなり(=とっても)カワイイ。

 

「ねっぱす(動詞)」「ねっぱる(形容詞)」も標準語だと思ってたー、と友人が言っていました。いや、普通に違うでしょう。

 

夫がちょいちょい「いづい」を使ってくるのですが、言いたいだけなので、使い方がいつもちょっとズレています。そんな夫は関東なので自分では標準語だと信じきっておりますが、夫の両親が島根、つまり彼も二世なので、単語やらイントネーションやら島根風味の標準語なんですけどね。

 

 

駅のこっち側。駒沢さんぽ2

 

先日、六義園(りくぎえん)へ今年最後の紅葉を見に行ってきました。日没後のライトアップが特に美しい名所だそうです。

 

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花より

 

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だんご

 

わたしのメインは花より、団子より、おさんぽ。

 

前回のブログは駅のそっち側にしばらく行ったところにある霜降銀座商店街を歩いた話でした。霜降銀座さんがリツイートしてくださって、ちょっとトキメキました。ありがとうございます。

 

今回は駅のこっち側。こちら側にはアザレア通り駒込東銀座)がありました。駅のすぐそっち側は駒込さつき通り駒込銀座)です。世界は銀座だらけですね。

 

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駒込は豊島区なのですが、駅からちょっと行った六義園は文京区。霜降銀座のあたりは北区と、こういう境目に住んでいる人たちの区民アイデンティティってどういう感じなのか興味があります。

 

区境独特の空気なのか、街の印象もなんとなくぼんやり。特筆すべきことが見つからない地味な印象です。駅を中心とした地域があって、それぞれのカラーが濃ゆい東京。しかも山手線沿線にもかかわらずこの地味な感じ、これはこれで立派な個性なのかもしれません。来る前にいろいろ検索したのですが、とりたて気を引くものがヒットしない駅界隈。むしろ気になってきました。

 

比較的どこの駅周辺にでもあるような飲食店が多く(やはりあえて書くほどのものが見つからない)アザレア通りをちょっと外れてみます。

 

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現役?引退?

 

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懐かしのスタイル?

 

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昭和30年代?

 

旅館風ラブホテルか、ラブホテル風旅館か、ちょっとアレな感じの旅館。どちらの用途でもいける感じだそうです。もちろんシングルのご用意もありました。

 

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手ぬき、ほっとします

 

食べに行きたいといえば、(地味な)駒込界隈で一際賑わいでいた担々麺のお店がとってもおいしそうでした。ふわっと香る麺を茹でるにおい。フンフンフンと匂いを嗅ぐ音。

 

フンフンフンの音?

 

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フンフンフン

 

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フンフンフン

タンタンメン

 

あなたでしたか。

 

全く臆することなくカメラ目線。フンフンフンと言いながら、飼い主様のタンタンメン待ちをされていました。

 

フンフンフン。地味にジワっとくる駒込界隈でした。

 

 

日本一長い商店街(?)霜降銀座。駒込さんぽ

 

日本一長い商店街と言えば、……

 

大阪の天神橋筋商店街が有名ですが、自称?日本一長い商店街と言えば、こちら。

 

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霜降銀座商店街(オフィシャルウェブサイト)

 

霜降銀座商店街」です。商店街のオフィシャルマスコット、しもふりの「し」をモチーフにしたしーちゃんが「夜は長いよ」とサイトの上で笑っているところが、なんともシュール。

 

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真ん中に「しーちゃん」

 

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「もーちゃん」も見つけたよ

 

山手線沿線のマイナーエリア駒込の、最寄駅はJR山手線か地下鉄南北線駒込駅、徒歩5分ほどのところにある絵に描いたような商店街です。近くにある紅葉が綺麗な「六義園」に紅葉を見にいった時に「霜降銀座」というなんとも言えない感じに誘われて、お散歩コースに組み込んでみました。というか、むしろメイン。「しもふり」って。

 

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これね。日本一長い?サイトを読むと全長250メートル、58店舗。……?ちなみに天神筋商店街は南北2.6キロの600店舗。まったくもってお話になりません。

 

いやいや、きっと何かあるはず。「霜降銀座商店街」を歩いていくといつの間にか桜のソメイヨシノ発祥の地の「染井銀座商店街」につながり、さらにそこからだらだらだらだらだらと歩き続けると「西ケ原商店街」へと続いていきます。気がつくと都電荒川線にぶつかります。ほほう、そこまでくっつけてしまえば日本一になるのかも。グーグルマップで見てみると、じゃじゃん。全長1.8キロ。ん?まあ、いいですよね。

 

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数の子いっぱい

 

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商店街のネコ

 

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路地

 

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何屋さん?

 

歩いていると北区だったり、豊島区だったり、また北区になったりと、なんか不思議な感覚になる商店街でした。美味しそうなコーヒー屋さんあり、みるからに長い歴史を見てきたであろうお寿司屋さんあり、楽しそうな商店街。

 

ちょっと住んでみたいような。

美味しいアルゼンチンを食べにいく

 

最近の悩みの種だった健康診断が終了いたしました。結果はまだ先ですが、一つ心労が減った思いです。健康診断って体に悪いですね。健康診断を受けた病院の隣のビルに「ミラネサ」の文字を発見。


ミラネサ/milanesaとは、牛肉、子牛、鶏肉、(豚肉やナスも)の切り身にハーブや塩コショウで下味をつけ、卵、パン粉をつけて油で揚げたカツレツです。イタリアの移民が南米諸国に持ち込んだ、南米各国で食べられている庶民のメニュー。

こんな近くにミラネサを出すお店があったとは。店名を見ると『Don Gaucho/ドン・ガウチョ』、アルゼンチン臭プンプンなネーミング。近年流行ったガウチョパンツのあのガウチョ、期待大です。健康診断も無事(?)終了したことですし、揚げ物上等!ビバ・ミラネサ!

 

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2階に入っているお店に上がってみると、オープンしたての店内はピカピカです。バーカウンターの上に並んでいる「29(肉)」と「94(串)」のボトルが気になります。ジロジロ見ているととても陽気なお兄さんが写真撮りますか?とボトルを持ってきてくれました。撮影用にとグラスと枡まで。恐縮です。といいますか、サービスっぷりがすごい。

 

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お水とナイフ・フォークがやってきました。カトラリーを見た瞬間、お店の本気度にときめきました。「トラモンチーニャ/TRAMONTINA」ブラジルのステーキナイフで有名なブランドです。ここのナイフ、ほんとにキレッキレなのです。我が家もお肉を食べるときは、トラモンチーニャです。スペイン語風に言うとトラモンティーナ。まあどっちだっていいんですが、メイドインブラジルなので、ポルトガル語風に。「チーニャ」の方がなんかかわいいし。

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ランチメニューは3つ。ミラネサと、サラダと、BBQです。ワンプレートでライス、サラダ、メインがどーんと乗っかってきます。わたしはごはん食べない人間なので、ごはん無しでとお願いすると、それでは代わりにとポテト山盛りでやってきました。おもてなし感たっぷり。

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お肉が柔らかい!美味しい!ミラネサは専門店のレストランから冷凍食品まで、味もピンキリ、アレンジもピンキリの国民食。今まで食べたいろんなミラネサたちの中でもここのミラネサはかなり美味しい。シェフのコンディションが良かったのか、いつも美味しいのかはまだわかりませんが、なんにせよ美味しい、柔らかいビーフ

「ミラネサ」と「ドン・ガウチョ」というベタな名前を見たときには「なんちゃってアルゼンチン風」なのかと一瞬疑ったのですが、なんのなんの。「美味しいものを、おなかいっぱい食べさせたい」がお店のこだわりなんだそうです。

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なぜに本気のアルゼンチン?お兄さんに聞いてみましたところ、厨房でお肉を焼いているオーナーが長〜くアルゼンチンにいらっしゃった方だそうです。(見た目アルゼンチンのセニョールでした)この日はオープン以来初めてランチが満席になったらしく、わたしが食べ終わったころには、すでに祝杯をあげ夜に備えてお昼寝されるところとのこと。この感じがステキです、カンパイ。

翌週のこと。友人と再びランチに行ってきました。私たちがバーカウンターの2席に座り、本日も満員御礼。肉目当ての男子率高しです。

ランチ1回転目最後の客だったこともあり、お料理が出てくるのに少し時間がかかっていてすみませんと、お兄さんがアイスコーヒーを出してくれました。いやん、こういうサービスされるとまたときめいちゃいます。

ほどなくして我らのミラネサがやってきました。お待たせしてすみません……と、なんとミラネサ2枚!どんだけサービスしてくれるんでしょう。

 

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さすがに2枚は食べれず……

 

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なななんとおみやげに。

 

味も量もそしてサービスも、期待の上を行きつつ行きすぎない、とっても嬉しくて、あたたかくって、美味しい気持ちになるお店です。


夜はアサド/asado(アルゼンチン風BBQ)を提供するお店で、中に炭をいれあつあつのままお肉を提供するプレートは、アルゼンチンのお隣、こちらも肉の国ウルグアイ製なんですって。

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アルゼンチン・スタイルのお肉は炭火の「火」ではなく「熱」で燻すようにじっくりじっくりと余分な脂を落としながら塊肉を焼いていくため時間がかかります。そのため夜は予約制とのこと。当日の午前中までに連絡を入れればOKですって。3000〜4000円のコースで案内しているそうです。

 

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時間も量もたっぷり、そしてお店のみなさんの愛情もたっぷり。近々、夜も行こうと思います。そして会社のみなさんをそそのかし、新年会あたりも狙っております。肉!

 

Don Gaucho BBQレストラン ドン・ガウチ

102-0073 東京都千代田区九段下北1-10-5 九段櫻ビル2階

03-6256-9792/dongaucho@nifty.com

ランチ: 11:30-14:00/ディナー: 17:30-23:00

定休日: 日・祝

 

九段下駅すぐ。ホテル・グランドパレス向かいです。サイトも食べログもまだない。

 

ちなみに2回目に一緒に行った友人、今日も一人でランチに行ったとのこと。わかる、わたしもまたすぐ行きたいです。

 

鰻『尾花』の後に、山谷から吉原へ

 

おいしい鰻の後、せっかくの初南千住ですのでちょっと歩いてみようと思います。南千住と言えば、東のドヤ街山谷(さんや)と、遊郭があった吉原(現在は風俗店街)がすぐ近く。帰りに吉原に寄っていかない?と夫に声をかけると……、沈黙が返ってきました。ですよねえ、妻から唐突に「吉原行かない?」って何の誘いでしょう。彼曰く、若干引いたけれど、行きたいのならしょうがないと思ったそうです。お付き合いいただき、ありがとうございます。

 

ドヤ街とは簡易宿泊所が集まる街で、宿(やど)をひっくり返してドヤ街と呼ばれています。日雇い労働者が集まる街ですが、近年はその安さと利便性に惹かれたバックパッカー達も集まっているそうです。ドヤ街と遊郭はご近所なことが多いとのこと、いろんな絡みを感じます。西の代表は大阪西成の釜ヶ崎飛田新地、そして東の代表は今回歩いた山谷と吉原です。

 

いざ出発、の前に。

 

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目的地はまだ先ですが、歩き出した途端これ。どう読みます?字が薄くなっていて見えにくいですが、近寄ってよーく見たら「アンクル」とルビがふってありました。どんなビジネスホテルなんでしょう。

 

「山谷と吉原を歩いた」話ではありますが、濃ゆい話は一切なく、ぬるい「行ってきた」だけの話です。

 

では。

 

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あしたのジョー」は山谷が舞台なんですって

 

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山谷のど真ん中を貫くアーケード街

 

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スカイツリーと蜘蛛の巣のような電線

 

のどかな週末の午後、一見するとほんとうにどこにでもある住宅地のように見えなくもないですが、それでも、ふとした瞬間にギリギリな気配を感じずには入られません。西成のような狂気こそ感じませんけど。ところで、ここまでぐちゃぐちゃな電線を見ると、これって合法の電気なのかしらと疑問がよぎります。

 

このあたりは山谷の終わり、そして吉原の始まりの境です。「吉原土手」という場所なので、その昔は土手だったのでしょうか。ブラタモリでやらないかしら?と検索してみたら、何年も前にとっくに放映されていたようです。吉原のどのあたりまでNHKは入っていったのでしょう。

 

 

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ここには「土手の伊勢屋」という1889年創業の天婦羅屋の有名店があります。ここを通った頃は3時過ぎだったと思うのですがまだ並んでいるんですね。

 

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伊勢屋の隣は1905年創業の「中江」という桜鍋(馬肉鍋)のお店です。このあたりには馬肉を専門に扱うお肉屋さんもあります。東京にもあるんですね。吉原で馬肉の由来は、中江の読み応えのあるHPによると、田舎から馬に乗って吉原にやってきた男達が馬を売って遊ぶお金を作ったそう。たくさん馬売られて困ったこの辺りの方、当時横浜で牛鍋がブームで「牛がおいしいなら馬だっておいしいはず」という安直なアイディアで、馬肉の鍋料理を始めたんですって。

 

 

現在は山谷も吉原も地名としては残ってはおらず、山谷は日本堤、吉原は千束という名前になっています。

 

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吉原大門

 

吉原唯一の出入口だったという吉原大門。吉原土手の大通りからここまでの道は緩やかなS字のカーブで見通しは良くありません。人目につかないようあえての設計だそうですが、見られて具合悪いなら来なきゃいいのにねえ。困ったものです。映画「さくらん」のあの感じを脳内再生中。

 

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見渡す限り全部その手のお店。30秒前までは三輪車に乗ったこどもがいたのに、見えない壁を通り抜けてもう一つの世界にきた感じ。黒い服を着た呼び込みの男性がいっぱい。もちろんわたしに声をかけてくるわけではありませんが、なんでしょう、緊張する。この人達がどうやっても写りこむので写真撮るのはきびしいです。そもそも写真を撮るようなエリアじゃないですね。

 

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ちゃちゃっと撮った一枚

 

この界隈、風俗店のみならず「喫茶店」がやたら目に付きます。一見して喫茶店じゃないでしょう、という喫茶店

 

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ほら、あやしい

 

こんな感じの「喫茶店」がたくさんあるのです。なんでも紹介所というか、案内所なのだそうです。ここで紹介してもらい、迎えの車が来てお店へと連れて行かれるそうです。以前は「情報喫茶」という名前で営業していたそうなのですが、「情報はまずい」との警察の指導が入り、現在は「喫茶店」として営業しているんですって。指導の入る箇所そこ?

 

滞在時間はほんのわずかでしたが、妙に疲れました。肩凝った。お風呂入りたい。

 

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吉原界隈の"普通"の銭湯。普通じゃない方と区別するために、あえての"普通"。

 

ブログを書くにあたりいろいろ検索していると、鰻からの山谷&吉原コースでお散歩ブログを書いているお仲間が少なからずいらっしゃいました。せっかくだからと思う方、けっこういるものですね。

 

いずれにしましても、この地が早く歴史となり「昔はそういうこともあったのけど、今はみんなハッピーな世の中になってよかったね」という世に一票を投じます。