ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

アイスランド、気になる 3信

 

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次の機会があれば、もっとゆっくり滞在したいアイスランド。あの建築ラッシュを思うと、次に行ったら首都レイキャビクの街並みはぐっと変わっているのでしょうね。

 

気になるいろいろ

 

アイスランド語0%

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アイスランド語話せません)というお土産屋さん

 

どこの国に旅行に行っても「こんにちは」「ありがとう」「カフェラテお願いします」は現地の言葉を使ってみたい!…のですが、一度も、一言もアイスランド語を話すことなく帰ってきました。残念。

 

首都はもちろん、地方でも、美しくわかりやすい英語を話す人が多かったです。英語圏でもアイルランドスコットランド、なんならテキサスあたりの英語の方がよっぽど通じない気がします。行ったことないので知らないけど。

 

なぞの目玉焼き

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この目玉焼きステッカーが街中のいろんなところにひっそりと貼られていました。なぜに目玉焼きなんでしょうね。

 

お金的なこと

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70,000クローナ(約70,000円)

 

「北欧は物価が高い」というのは一般常識としてはわかっていたつもりだったのですが、1週間程度の旅行では体感として慣れることなく、最後まで「うわ、高っ」と怯え続けました。

 

コーラ(500 ml)1本が約400円。え?といちいち驚きます。コンビニサラダのようなものが2000円前後。三角サンドイッチが1000円前後。これ、アイスランドのベースライン。日本にもその価格帯のサラダやサンドイッチは存在しますが、もっと安いものも売っています。アイスランド価格、恐るべし。

 

良いこともありました。1アイスランド・クローナがほぼ1円なので、日本人には計算が楽。クレジットカード社会のようで、1度も現金を下す必要もありませんでした。コーラ1本でもクレジットカードで支払い、ブラボーです。

 

日本的なもの

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日本的な招き猫なのか、中国的な招き猫なのかは分かりかねますが、持っている「千両」が、もはや「千」でも「両」でもないですが、それはいいのでしょうか。気になります。

 

スーパーでお持ち帰り用の巻き寿司があったので、そこそこ日本風の食事はあるようですが、タイ料理とベトナム料理の方が優勢だったような気がします。

 

おしゃれインテリアショップに毎日香が並んでいました。こうやってみるとなんか毎日香、買っちゃおうかなと惑わされます。

 

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 Leðurblökumaðurinn!? (発音想像つかず)

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何?この写真の何かが変!

 

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赤いお店の煙突に、バットマン?!

 

アイスランド

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アイスランドのすごいもの……オーロラ、祖先がバイキング(写真のブランドロゴ右)、パフィン(左)という名前の可愛い鳥がいること、人の数より羊(真ん中)がいること。街も自然も大事されているとこ。音楽がかっこいいこと。……いろいろありますが、いちばん「すごい」と思ったのはコレ。

 

アイスランド人の耳の良さです。これにびっくりしました。わたしの名前はひらがなで、日本人には100%読み間違えられることのない、とっても簡単な名前です。

 

ですが、ひとたび外国人にこの名前を聞かせたり、ローマ字でつづったものを読ませても、初見ではまず上手に言えません。発音も変だし、ひらがなの順番までごちゃごちゃにする人もいます。そこにその国特有の発音が加わると、もう原型をとどめていない感じ、なにそれ?となってしまいます。……ちなみに1番ひどかったバージョンが現在ブログ等で使っている「pucayu/ぷかしゅ」です。

 

ですがですが。アイスランド人、みなさん一発で聞き取って、ばっちり発音できちゃうんです。ちょっとした感動体験。感動を伝えると「ぼくの名前の方が難しいもん。はは」とのこと。お名前は?

 

ソルフゥンxxxxxxxムゥール? スゥォルフ?え? ツトゥォルフォ?は? ……アイスランド人の名前、わたしのやわ耳には超絶難解すぎました。

 

生半可では通用しなそうです。奥深し、アイスランド

 

 

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アイスランディック マンホール

 

つづく

 

アイスランド、歩く 2信

 

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アイスランドの首都、レイキャビクReykjavík)。人口が32万(中野区と同じくらい)の3分の2が住んでいるという、地球最北の首都。

 

乗り継ぎのコペンハーゲンデンマーク)の空港もそうでしたが、世界的な観光需要の伸びが止まらない北ヨーロッパアイスランドも例外ではなく、空港もレイキャビクの街中も新しい建造物がどんどん造られ、勢いと期待と少しの不安を感じました。

 

もくじ

 

マックとスタバのない街

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マックかスタバのどちらかがないだけでもわたしの中のいい街ポイントがぐぐっと上がるのですが、マックもスタバもない街、ましてやマックとスタバもない国となると、もうそれだけでリスペクトです。わたし自身はマックにもスタバにも行くのですが、それとこれはまた別のはなし。

 

マックは過去に出店していたのですが、2008年のアメリカのサブプライムローン問題を発端に起こった世界金融危機の煽りから、輸入食材のしばりがあるマックは2009年10月に撤退。最後の日に購入したチーズバーガーとポテトが、レイキャビクのホテルに腐らず保管されているというホラーが数年前ニュースになりました。その様子がライブ放送されているとか。おそるべし。(先ほど見たライブ画像は鍵付きのバック?が写っていました)

 

www.bushostelreykjavik.com

ダンキンドーナツとKFCはあります。

 

開いている窓の謎

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海に囲まれた火山の島国アイスランド。国の電力のほとんどは水力と地熱のクリーンで豊富なエネルギーで賄われているそうです。都会でも田舎でも、蛇口をひねると湯量温度ともに安定したたっぷりお湯が出てきます。たっぷりの、かつ安定した温度のお湯が出る幸せ。(ほんのり硫黄の香りが漂います)

 

滞在していた間、夏ですが最低気温が5度くらいと暖房が必要な寒さですが、建物内はリビング、ベッドルーム、バスルームどの部屋にもヒーターパネルがあり、地熱発電所からパイプラインで運ばれてくる温水が流れていて、いつでもほっかほかでした。

  

一方、建造物的にはこの豊富なエネルギーを効率的に排出することができないのか、換気用らしき小窓や、開けっ放しの窓が多いのが気になりました。

 

でも。雨も多いこのアイスランドで、窓開けっ放しにしていて吹き込まないかしらとちょっと心配です。

 

ねこといぬ

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レイキャビクの街を歩いていると、同じように街を散歩しているねこやいぬとお会いします。ねこさんは大きめの子が多かった。寒い土地柄でしょうか。きれいな子がいっぱいいて、ねこ散歩するだけでも楽しめます。みんなメダルのような名札を首輪に付けているようでした。「ASA」とか「Little Don」とか。おしりさわってーとふんふん寄ってくる子も。かわゆい。

 

いぬさんも大きい子が多かった。大きくて、穏やかで、従順な、賢い子たち。写真の方は、いろんな観光客に話しかけられ、写真を撮られつつ、ニコニコしながらずっとご主人がピザを食べおわるのを待っていました。

 

10人にひとりが本を出版する国の本屋さん

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10人にひとりってホント?書籍やインターネット上でもこの表現を何度も目にし、いろいろ検索してみたのですが、統計上やはりそのくらいの人数が生涯に本を1度は出版するようです。もちろん全員が職業作家というわけではなく、自費出版も含めてなわけですが、それにしてもすごい。

 

すごいと思うのは外の人の意見で、この国では特に珍しいことではないようです。本だけではなく、音楽や美術、アート全般に熱心な国民のようです。人口の約3分の2が住むレイキャビクだけでも、音楽学校が70以上あるというからやっぱりすごい。

 

その決して大きいとは言えない街に、100万人都市規模の大型書店から、個人の小さな本屋さんまでいろいろありました。

 

人口32万の国(しつこいようですが中野区民と同じくらい)、世界でその32万人しか使用していないアイスランド語。国民の大半は英語も母国語と同様のレベルで使いこなすにも関わらず、アイスランド語の翻訳本もかなり充実していました。こんまりの「taktu til í lífi þínu!/人生がときめく片付けの魔法」(たぶん)も普通に並んでいました。

 

ちなみに写真のこの字。「Ljóðljóðljóð......」グーグル翻訳にかけたら「ljóð=詩」でした。

 

 

つづく

 

アイスランド、走る 1信

 

1週間のアイスランド旅行から帰って来ました。

 

楽しすぎたせいか、ブログも少しは書いてみたのですが、興奮が邪魔して暑苦しく、何様的な話になってしまいまして、恥ずかしくなって消しちゃいました。未だ変なテンションでが、アイスランドブログが0信で終了するのもあれなので……いってみます。

 

もくじ

 

めがねちゃん

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今回の旅のお供はルノー社のメガーヌ(Megane)。ずっとメガネだと思っていたのですけどメガーヌなんですね。わたしがマニュアルを運転できないもので、オートマでGPS付きで選んだら、思いもかけずキラキラなハイスペックな車がやってきました。

 

未舗装道路も多く、舗装道路でも周りには大きな石や岩がゴロゴロしているアイスランド。弾かれた石や風で飛んできた石などで車に傷をつけた場合は保険の対象外だからね、とレンタカー屋のお兄さんに何度も念を押されました。大きくてごついキズ上等!なシャビーな車をイメージしていたのですが、悩ましいオートマ縛りです。マニュアルも運転できるようにがんばろうかしら。

 

西から東へ、そして西へ

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空港があるのが地図左のケプラビーク(Keflavík)。ここで車を借りて寄り道をしながら地図右側の緑色のヴァトナヨークル(Vatnajökull)というアイスランド最大規模の氷河まで行き、また寄り道しながら西に戻ってきた今回のルート。アイスランドをぐるっと周る国道1線(通称リングロード)を、いつか文字通りぐるっと1周したいです。

 

アイスランドの南、基本パターン

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なんにもないバージョン

 

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溶岩ゴツゴツバージョン

 

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丸岩+苔バージョン

 

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この中を走る、走る

 

ガードレールもないため、視界を遮るものが全くない、見渡し360度の景色の中をただただ走り続けます。時に眩しくて前が見えなくなったり、時に激しい暴風雨で前が見えなくなったり、30分くらいでガラッとかわる天気。晴天の中走っているところから、数キロ先に見えるどす黒い雨雲の下に突入していく決死感。スリリングです。

 

広大な荒野の中、大型車がギリギリ1台程度の意外に幅の狭い片道1車線の道路。爽快なドライブをイメージしていたのですが、時速100キロ程度で対面通行の結構細い道、脇は路肩なしの岩石むきだしの荒野。 緊張感高まりっぱなしでした。

 

アイスランドの南、バリエーション

果てしなく続く風景の中、時折、川あり滝あり温泉あり、さらには氷河、黒い砂のビーチ、ブルーラグーン……豊富すぎるバリエーション。国道沿いにあったり、国立公園内だったりするのですが、入場料などは一切なく、勝手に人が集まって、自由に見ていくアイスランドスタイル。

 

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激しい川

 

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滝 with 虹

 

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温泉(奥のは80度くらい)

 

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間欠泉ドーン

 

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氷河ドドーン

 

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ブラックサンドビーチ、真夏 in Iceland

 

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ブルーラグーン(の裏側)

 

こんなカラフルな景観が突然現れます。何もないと思っていたのにちょっと覗くと氷河ドーンみたいな。近寄らないと気がつかないくらいひっそりと、でも近寄るとびっくりするのが隠れてる、そんな感じです。脱いだら結構すごかったパターン。

 

ビョークシガー・ロス

ドライブ中はラジオを聞いたり、音楽は主にビョークBjörk)とシガー・ロスSigur Rós)を聴きいていました。アイスランドのすごいアーティストたちですが、正直なところわたしにとっては、すばらしいけれども理解しきれない、どこかモヤっとした違和感が残る音楽、と思ってあまり聞いてきませんでした。ビョークシガー・ロス好きが身近にいて、彼女の影響もあってアイスランドで聞いてみようとアルバムを数枚ダウンロード。

 

アイスランドで聞いてモヤっとが解消できました。この辺については別にいつか書きたいなあと思うのですが、それにしてもアイスランドで聞いた彼らの音楽は良かった。他のアイスランド・ミュージックにも俄然興味が湧いてきました。難点があるとすれば、気軽に一緒に歌ったり、ハミングするようなポップなメロディーがほとんどないところでしょうか。

 

こんなところでした

何世紀にもわたって溶けることのない氷河と、全てを燃やし尽くすマグマの火山。相対する両極がひとつになったようなそんな国。わたしの普通では極端なもの同士が、ここでは並んであって、それがむしろ普通だったりして、自分の持っていた概念がミックスされて、組み替えられたような気持ちになりました。

 

ここは地球じゃなくて違う惑星ですよ、と言われたら、迷いなく信じると思います。本当に別の惑星にいるような、別の次元にいるような、そんな感覚に何度もなりました。

 

生命体が存在する惑星が他にもあるとしたら、そこはきっとアイスランドみたいなところじゃないかしら。

 

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氷河から崩落したアイスバーグ

 

つづく

 

 

 

出発前夜。 0信

 

そろそろ準備をしようかなと思いつつ、ブログを書き始める。ある、あるある。

 

今回の旅先はアイスランド

 

数年前にアイスランドの小説や、アイスランドについて書かれた本をまとまって読む機会があったこと、地図の端っこというそれだけでも興味をそそる場所に位置していること、そして世界のひつじ大国のひとつであること、さらには昨今の世界的な絶景ブームもあいまって、SNSなどでアイスランドの風景を見る機会が増えたことが後押しとなって、ここ数年の中でわたしの中のアイスランド熱がじわじわと高まっていました。

 

ramram.espace-sarou.com

 

あとはこの映画。おそらくアイスランド第一次産業ではないでしょうか、ひつじさんたち。もちろん多くのひつじ大国がそうであるのと同様に、アイスランドの人口(約32万人)よりも羊の数の方が多い国。

 

しばらく前にテレビで見た、堤真一がナビゲーターを務めたアイスランドの旅番組でもやっていましたが、家畜として飼育されている全てのひつじ達に名前をつけている、そして全頭ちゃんと覚えていて見分けがつく人がいる(けっこう多くいるらしい)のも、アイスランドに心惹かれる理由のひとつかもしれません。名前つけちゃうなんて、家畜というよりペ家族レベル。ひつじ愛、ステキです。(最後は美味しくいただ……ごほん)

 

 

こちらの本の序章にもあるのですが、なんせ本屋さんの多い国のようです。ほとんど日の光を見ることのない、暗い、寒い、長い冬が続くアイスランドなので、読書が国民的趣味なのでしょうか。読むだけでは間が持たないのか、アイスランド国民の10人にひとりが生涯の間に本を出版するんですって。おそるべし、アイスランド

 

いろいろ書きましたが、なんか端っこの方なので行ってみたい。よくわからないけど興味がある。そんなところです。

 

相変わらず、どこに行く、何をするという計画はない旅ですが、レンタカーも借りてありますし、先週国際免許も取ってきたし、ひつじと本屋さんが見れたらOKです。

 

せっかくの機会なので、気まぐれ程度にしか活用していないインスタかツイッターを使って、後日のブログ用に気になったことをメモしようかなと思っています。……と毎回思っているのですが、未だ実行できたことはないのですが。(できたらいいな。)

 

そろそろパッキングをしようと思います。

 

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人生イチ、至極のとんかつ、蔵前にて

 

とんかつ、ビーフカツ、チキンカツ。

 

まったく個人的な感覚ですが、ビーフとチキンはカタカナ表記がしっくりくるのですが、とんかつはやっぱり平仮名が一番美味しそうに見える気がします。

 

ビーフカツの一番好きな食べ方は、ヨーロッパ風の薄く伸ばしたビーフをハーブのパン粉で揚げ焼き。おうちカツ率が高いのは、圧倒的にチキンカツです。

 

こどもの時、おうちでつくる母のとんかつがとても好きだったのですが、自分ではなぜか上手く作れず、いつの間にかまったく作らなくなりました。何が違うんでしょうね。お肉の差?……いや、腕の差ですね。

 

そんなわけで、今ではとんかつは外で食べるものとなっています。外で食べるからこそ、家庭ではなかなか出せないとんかつを求めたくなります。ごちそうレベルのとんかつを出すお店があると聞き、いってきました。

 

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すぎ田 - 東京都 台東区 - とんかつ料理店 | Facebook

 

足を踏み入れると、暖かい雰囲気の白木のカウンターが正面にドーン。う、美しい。油モノを扱うお店とは思えないさっぱりとした清潔感を感じる店内です。

 

美しい木のカウンターの丁度真ん中あたりには、圧倒的な存在感のふたつの大きな銅製の鍋。たっぷりの透明な油がキラッキラしています。直径わたしの腕の長さくらいありそうな大きさ。

 

もうすぐお昼、という時間だったのですが予約できている人も多く、わたしたちで席がほぼ埋まったようでした。大きな銅の前の席に案内され、ふたつのピッカピカに磨かれた美しい銅の鍋で揚げられる様子は、ちょっとしたエンターテイメント。

 

油の温度が違うふたつのお鍋で、店主が高温の鍋、低温の鍋、高温の鍋ととんかつたちを放つ様子は見飽きることがありません。彼のあやつる長い長い菜ばしの上も下も、気合の入った焦げっぷりなのも気になります。

 

カメラをテーブルに出してはいたのですが、撮ってもいいですかと聞くのを忘れすっかり見惚れてしまいました。

 

そしていよいよ。

 

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キメの細かいお肉。やわらかく、美しい味のヒレ肉。今まで食べたとんかつの中でも最高ランクの一品であることは間違いありません。

 

ちょっとクラっとくるレベルの美味しさ。しっかりとひと口ずつ集中して味わいたくなるとんかつでした。

 

黙ってヒレかつに集中しつつ、隣に座ったおそらく大学院か研究所のようなところで働いている同僚、もしくは先輩と後輩の関係の、若く健康的で知的な雰囲気の、おそらく男性は女性のことをかなり気に入っているけれど、女性の方は限りなくフラットな感情しかなく、純粋に日曜日の高級とんかつランチを楽しんでいる様子の男女の話にも集中しておりました。

 

ごちそうさまでした。

 

 

 

門前仲町さんぽ、とりあえずかき氷

 

門前仲町(もんぜんなかちょう)は、富岡八幡宮門前町として17世紀から町が形成されたという東京の古い町。

 

富岡八幡宮では境内で骨董市が開かれていました。定期的に開かれている市のせいか、体感温度39度の暑さのせいか、かなりまったりとしたフリーマーケット

 

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角の日陰、ベスポジ

 

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ベスポジ逃し、カオス

 

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左手前下の喇叭(らっぱ)は18,000円也

 

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「あ、ヤン坊マー坊」通りかかる人みなさんつぶやいていました

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なぜか桃子

 

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なぜかアルマジロ

 

来週は江戸三大祭のひとつ、深川八幡祭が開催されるそうです。50基以上のおみこしが練り歩き、沿道からはバケツやホースで水をかけるド派手なお祭りだそうです。水かけってすごい、防水カメラ必須ですね。境内には参加予定の神輿も厳重な警備のもと飾られていました。豪華絢爛な神輿で、装飾の狛犬の目が3カラットのダイヤが入っているとか。

 

f:id:pucayu:20170806172655j:plainハトもだるだるです

 

暑さを超え熱いにちようび。体感温度も39度になっていました。あっつ……。富岡八幡宮のお隣りにある成田山東京別院深川不動堂にも寄り道。

 

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梵字、ちょっとこわい

 

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どこまでも梵字……

 

この一面の大迫力梵字壁は24字からなる「不動明王真言」を繰り返して配置しているそうです。説明のポスターには「お不動様の御真言に囲まれた空間は、まさに祈りの空間……」とたいそうキャッチーなコピーが書かれていましたが、むしろ呪いの空間のようでちょっとドキっとしました。

 

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入り口には金物屋さん

 

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参道の誘惑

 

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参道の近くには渋い飲屋街も

 

冷やし甘酒のあまい誘惑に後ろ髪を引かれつつ、昭和のごった煮的ないい雰囲気の飲屋街にも心を奪われつつ、目指すはかき氷。まだお昼前ですが、とりあえず氷で、の気分です。夏の大好きなフレーズ「とりあえず氷で」

 

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www.kanmidokoro-irie.com

お店に入るとすぐに日テレの水卜さんをはじめ、数多くの芸能人の色紙がありました。まいう〜認定もあり。こだわりの甘味処「いり江」です。

 

もちろん「とりあえず氷で」ですがその前に。わたしの苦手なタイプのお店は、かき氷一択でお店に入っているにも関わらず、足を一歩踏み入れた途端そこはシベリアという極寒のお店です。冷房効きすぎで、とてもじゃないけれどかき氷の気分になれません。夏の甘味処の空調、これ大事です。

 

こだわりの甘味処「いり江」は、程よい涼しさで安心して「とりありず氷」です。メニューをみて「あんず」にもギュッと心を掴まれたのですが、やはり自分のスタンダード「宇治+白玉」でいってみます。でも今日はにちようびなので「ミルク」もいっちゃいます。「氷白玉宇治ミルク」よろしくお願いします。

 

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言葉を失うほどのおいしさ

 

別皿の白玉も素晴らしい美味しさ。毎日食べられる系の美味しさです。シンプルだけど素材の良さを感じる、オーソドックスなタイプのかき氷。大好きです。奇をてらったユニークなかき氷も好きなんですけどね。夫の食べたあんみつも絶賛の味。

 

さて、本日の任務完了です。すっかり満たされ、家路に向かいます。

 

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お花屋さんの字がかわいい

 

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自動水やり機

 

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お願いします

 

1年が3ヶ月7月、3ヶ月8月、3ヶ月9月、1ヶ月1、2、3月、1ヶ月4、5、6月、1ヶ月10、11、12月だったらいいのにな。