ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

世界で数カ所しか見られない、海嘯(かいしょう)を見に行く

 

海嘯(かいしょう)とは、潮の満ち引きの関係で、海からの潮が川の流れに逆流して上っていく自然現象。世界でも数カ所しか見ることのできないという、海嘯を見に行ってきました。

 

その場所は、上海から車で2時間ほどのところ、海寧(ハイニン)市にある銭塘江(チエンタンジアン)という大きな河川です。

 

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海寧(ハイニン)市を流れる河川、銭塘江(チエンタンジアン)

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高速の様子も、道路からの景色も日本と変わらず

 

毎月大なり小なりの海嘯が起こるそうですが、秋分の頃が一番大きく「大逆流」とのこと。銭塘江の海嘯は、規模としてはアマゾン河に次いで2番目に大きい規模だそうです。アマゾンのはテレビで見たことがあります。確かにすごかった。

 
この日はお昼くらいが大逆流タイムということなので、少し早めのお昼ご飯を食べたり、近くの617年に建造の門を持つ「塩官景区」という古い街並みをぷらぷらしながら過ごします。そろそろかなという頃、大逆流を見学する公園に向かいました。

 

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予想以上の数の大逆流待ちの人々

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河川沿いと見学用階段が、見渡す限り人人人

 

気になっていること。一般的な中国人の国民性なのか、中国の南の人の特徴なのかは知らないのですが、ちょっとスペースが空いたりすると、やたら移動するんです。

 

バスに乗っていても、停留所に着く、誰かが降りる、その席にすかさず移動する、これが結構な頻度で繰り返されています。窓際が空いたとか、ばらばらに座っていた友達の隣が空いたから移動するとかならまだわかるんですが、そこ移動したってたいして変わらないんじゃないかしらというようなところでも移動する人が多いのです。なんでそんなに移動するんでしょう。中国人の血でしょうか。風水でしょうか。せっかちさんなのでしょうか。

 

「大逆流」を待つ間も、前後左右にいた方々の大部分が移動されていきました。そんな様子を眺めていると待ち時間も飽きません。

 

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ライラライラライラ!


程なくすると、周りがざわつきはじめました。口々に「ライラ!」「ライラライラライラー!」とざわめく観客。中国語はわからなくても「来たー!」「来た来た来たー!」と言っているであろうことは想像に難くありません。

 

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ヘリコプターやドローンと共に

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これか?

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通り過ぎたやつ?

 

CNNやナショナルジオグラフィックなどでもしばしば特集される、世界的にも有名な「大逆流」と聞いていましたが、本日の海嘯はあっさり目でした。

 

「ヒュー!」とか「キャー!」とかもなく、「ライラライラ……お、お〜」のような空気が流れたような気がしなくもありませんでした。いずれにしても「大逆流」とまではいかずとも「逆流」をみんなで見ることができて楽しかったです。

 

撤収。

 

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フェンディくんも撤収

 

 

上海さんぽ、田子坊が読めない

 

さんぽ部、もとい、個人活動の日。「田子坊」にやってきました。

 

これ、なんて読むんだろうというものが日々多すぎて、地味にやられています。しょうがないので勝手に「たごぼう」と読んでいましたが、日本語読みは「でんしぼう」ということになっているそうです。

ちなみに中国語読みをグーグルに聞いてみました。

 

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中国語:ティエンツーファン

日本語:ティンジファン

 

グーグル翻訳、中国語と日本語でちゃんと声を変えているとは。そして発音も日本語はいかにも日本語っぽく、中国語はいかにも中国語っぽく聞こえました。赤字がアクセントのある位置。

 

それ以前に、中国語が「田子坊」で、日本語が「Tianzijang」なのはこれでいいのでしょうか。翻訳としての役割が果たせてないような気がしま……ごにょごにょ。

 

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田子坊

 

田子坊(ティエンツーファン)とは、上海中心部に位置する古い住宅地が密集している区画で、2000年あたりからアーティストたちがスタジオを構えたりしはじめたことをきっかけに、古い建物をリノベーションしてショップやレストラン、バーなども入るようになり注目されるようになった観光スポット。

 

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いくつかある入り口のひとつ

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路地が迷路のように続いています

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ジャージャー炒めものの音

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住居は2階、洗濯物は外干し
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チャイ雑貨や屋台フードたちもいっぱい

 

水パイプのお店、バー、各国料理、お茶屋、雑貨、メガネ、飴、衣料品、鞄など、いろんなお店が迷路のような路地にずっと続いています。流行り物やこれから流行りそうなものなどもいっぱい。雰囲気的には裏原宿に近いような……って最後に行ったいつだろう。

 

写真で見ると雰囲気のある路地ですが、実際に歩いているとヤングのパワーに気圧されます。中国のギャルたちとアメリカン観光客のテンションの高さ。きっと彼らにしてみたら平常運転だと思うのですが、あふれんばかりの米中エネルギー。なんであんなに元気なのでしょう。安定の低空飛行のわたし、息するのにも精一杯でした。なけなしのエネルギーすらも吸い取られた気がします。

 

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そして実際の通りはなかなかギュウギュウ

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いいのかしら

 

ヤクルトグリーンティー

 

中華圏である中国、台湾、香港には、コーヒーチェーン店ならぬ、ティーチェーン店多くあります。

 

上海ではミルクティー、フルーツティー、クリーミーなチーズをトッピングしたチーズティー、このあたりのバリエーションが主流のよう。いつも人だかりができている人気店も見かけます。

 

ある日、とあるティーチェーン店で順番を待っていた時、店内の冷蔵庫の中にたくさんのヤクルトがあるのを見つけました。

 

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その下の段のプッチン的なプリンやコーヒーゼリー的なもの(ひとつは使いさし?)も十分気になるのですが、それ以上にやはり気になるヤクルト。

ヤクルト。ヤクルト。ヤクルトは何のためのものでしょう。

 

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上から2つ目に「Yakult Green Tea」の文字。自分の目を疑いましたが、やっぱりヤクルトグリーンティー。

 

なんということでしょう。お茶先進国の中華圏、歴史の古さ、新しさ、深さ、そのバリエーションに到るまで、全方位のお茶文化。ヤクルトグリーンティーとは……。

 

検索してみると「台湾の国民的ドリンク」的なものがいくつかあり、ロケットニュース24に至っては、まさかの再現レシピまで。むむむ。

 

rocketnews24.com

 

ブログに書くんだったら、飲んだ方がいいかなあと思ったのですが、んんん、今回は見送ろうと思います。おそらく想像通りということにしておきます。

 

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夏味をつける

 

こちらのコピーも気になります。

 

 

Café del Voclán: はじめての雲南珈琲

 

中国といえばお茶の国ですが、コーヒーも作っています。国内のコーヒー豆の95%は、日本でも人気のプーアール茶の産地として有名な、雲南省でコーヒーの栽培が行われているそうです。

 

雲南省ってどこにあるんでしょう。雲南料理は食べたことがあるのですが(おいしい)位置関係がパッと思いつかず検索してみると、もうほとんど東南アジア。

 

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上海コーヒー部としては是非とも雲南コーヒーは試しておきたいところです。雲南コーヒーを自家焙煎をしているカフェ、ということで「Café del Voclán(カフェ・デル・ボルカン)」に行ってきました。

 

お店があるのはフランス租界エリアの永康路(ヨンカンルー)。カフェ、バー、レストラン、雑貨、パンなど、小さなお店が並んでいます。平日の昼間なので静かな通りですが、平日夜や土日には、歩道はオープンカフェとなり、地元の若い子たちと上海在住外国人が集まるストリート。

 

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カフェ・デル・ボルカンは、2、3人が座れる程度のテーブルが2つ、それほど大きくはない焙煎機がある、小さなお店。ふー、コーヒーの良い香りに癒されます。

 

コーヒーは、ドリップ、フレンチプレス、エアロプレスで淹れてくれます。エアロプレスのコーヒーも飲めるってなかなかない気がします。もちろんエスプレッソも飲めます。ラテにどこの牛乳を使っているのか見るのを忘れました。

 

メニューには、この日は雲南コーヒーを含む6種類の豆があります。焙煎日も書いてあるところもよい。豆は250gあたり88元(約1,496円)〜132元(約2,244円)となっています。ちなみにわたしの消費ペースは1週間250gくらいです。いらないですか、この情報。

 

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この週は、初の雲南コーヒーを飲んでみました。ここの雲南コーヒーは、プーアール産、豆は小さめで、ローストは中深、ドリップでいれて飲んでみました。美味しい香り。味は、わりと軽めというか、スッキリした飲み口。ん?あまり特徴のない感じ?シングルよりも、ブレンドに向いている豆なのでしょうか。というのは好みの問題かしら。

 

別のところの雲南コーヒーも飲んでみたいと思います。

 

 

 

Café del Volcán

上海市徐汇区永康路80号(近襄阳路)

80 Yong Kang Lu (near Xiangyang Lu)

 

 

 

お国柄か、国民性か。たまたまか。

 

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上海の家のガスコンロです。違いにお気づきでしょうか。

 

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ちなみにこちらが日本のトラディショナルなタイプ。

 

「止」の位置は同じ。点火するのに、軽く押して反時計回りの方向に回すのも同じ。

 

ですが、中国は点火直後にマックス火力になり、日本は最後まで回し切ってから火力が一番強くなります。

 

これが結構トリッキーでこまっています。火にお鍋をかけていて吹きこぼれそうになったとき、長年の慣れのせいで、まったくの無意識でつまみを時計回り方向に戻しちゃうのです。ただでさえ危険な状態だったところに、火力マックス。当然吹きこぼれます。

 

ということをしばしば繰り返しております。最初はびっくりしておりましたが、最近はいい加減イラっとくることがあります。ちっ。

 

お国柄なのか、たまたま我が家のタイプがそうなのか。

 

ちなみに火力は全般的に強めです。

 

お国柄というか、国民性というか、そんな気もする今日この頃です。たまたまかもしれません。

 

 

 

上海博物館にて、どうでもいいような話

 

ほぼ休部状態の上海さんぽ部です。まずはど真ん中なところから上海めぐりをしようと思い「上海博物館」に行ってみました。

 

どのあたりがど真ん中かというと、中国の3大博物館(あとの2つは故宮博物館と南京博物館)の1つであること。博物館のロケーションが、人民広場という名前からして中心っぽい大きな広場に位置していること。向かいには上海市政府が建っています。最寄りの駅は、17線まで(14と15は未開通)ある地下鉄の1号線のこれまた真ん中にある「人民広場駅」なこと(2と8号線も)。これをど真ん中と言わずして何と言おう。

 

ちなみにこの人民広場、週末になると「子どもの為の婚活活動」を繰り広げる、上海ペアレンツたちが集まる場所とのことで、そっちの方もかなり興味あります。

 

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エスカレーター側から見た階段側

 

見応えのある展示物ばかりでした。膨大な数の展示物なので、じっくり見たら3日くらいかかりそう。幸い入館料が無料なので、何度来てもいいしねと、今回はふわっと眺めてきました。

 

今回一番興味を持って見たのは、中国の各民族の民族衣装の展示でした。カラフルで、どれもとても個性的で、キュートな衣装も多かったです。アクセサリーもすごい可愛い。

 

どこの国も複雑な民族事情を抱えておりますが、それはそれとして、文化的な背景はどこの民族のものも大変興味深いものです。

 

国土の広い中国、民族の数もハンパない。その分布図があり、わたしもじっくりみたかったのですが、このおじさんが……。ものすごく集中して地図をご覧になっており、わたしもそのおじさんの前にある凡例を見たいのに、おじさんったら動く気配ゼロ。おじさんも民族系に興味があるんでしょうね、今回はその地図を諦めますわ。

 

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中国の民族分布図

 

記念メダルなんかも売っているのですが、結構な人たちが次々に購入していました。記念メダルを買う人間と、買わない人間がいるとしたら、わたしは明らかに後者の人生を送ってきたので、ちょっと新鮮でした。

 

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お支払いは現金の他、スマホをかざしてピッ

 

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混んでいて諦めましたが、カフェに寄りたかった

 

展示の中で今回じっくり眺めたのは「まくら」です。どんなまくらが健康に良いかということは置いておいて、個人的な好みを言えば、大きめのまくら3つ位に埋もれて寝たいタイプです。

 

展示物の、いろいろな時代の、いろいろなまくらを見ながら、寝ている様子を妄想してきました。どんなに妄想しても、寝にくい感じでした。

 

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片手サイズの小さいものから、大きなサイズも
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デザイン性に富んだステキなものも

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こ、これは・・・

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絶対悪夢見るし

 

秋の夜長に添い寝してくれるタイプでしょうか。ずっと見てるとちょっとロバートの秋山っぽく見えなくなくもない?