東京メトロの赤坂見附駅と永田町駅をつなぐ地下通路を頻繁に利用しています。このあたり只今絶賛改装工事中で、いろんなものがむき出し、はみ出し、ぶら下がり、のツギハギ状態。
そんな状態が知っている限りでも1年以上続いているのですが、工事をしているところはおろか作業員すら未だ見たことがありません。ですが、ある日から急に道幅が1人すれ違うのもやっとなくらい狭くなったり、ルートが若干変わったりと微妙な変化は確かにあるので、きっとわたしの通らない時にこっそり作業されているんだと思います。ありがとうございます。
感謝の気持ちとは別に、ここを歩いている途中に地震だけは起こってほしくないというのも正直なところ。なかなかダイハードな光景です。
お見せしたいのはやまやまなのですが、仮にも日本の中枢のビジネス・官庁街の真下で人ごみの中立ち止まって写真撮るのってハードル高いですよね、かなり。無邪気な外国人観光客を装って撮ったらいいかしら。
立ち止まる勇気はなかったけれど、歩きながらしらっとシャッター押してみました。
ね。ひどいでしょう?あら、ブレのほうがひどいですか?と思っていつもより小さいサイズで貼ってみました。ふふ。
そんなことはどうでもいいんです。今はダイハードですが、オリンピックあたりまでにはなんとかなるでしょう。私が気になっているのは別のことなのです。以前からB4程度の小さなお知らせが1枚貼ってあったのですが、2月に入ったあたりから急にその数が増えたんです。
トイレ、トイレ、トイレ。トイレに関するインフォメーション貼りまくりです。何枚も何枚も貼ってあるんです。どんだけトイレに行きたい人がいるのか知りませんが、トイレ情報多すぎ。
ご丁寧に開始予定日まで。
わたしね、こう思ったんです。永田町界隈の地上でお勤めされていらっしゃるお偉いおじさま。普段はお付きの車で移動しているのですが、その日は運転手がインフルエンザでたまたまお休み。そんな時でもいつもならハイヤーを呼ぶのですが、どういう風の吹き回しか「久しぶりに地下鉄で行ってみようかな。エッヘン」とか思っちゃいまして。
勘のいい方は既にお気づきでしょうが、普段からやりつけないことをするとろくなことはありませんね。そうなんです。火急を要する状況に。
おトイレを探すおじさま。見つからない。なんとかストッパーの錠剤もないし、予断を許さない状況。おトイレ、おトイレ、おトイレはどこ。(そうだ、以前こっちの方にトイレがあったはず!)
記憶を辿って競歩の選手のようにゴールに一目散。容赦なく襲う壮絶な痛み。刻々とその時は迫ります。いよいよゴール目前!
万事休す、と思ったら「トイレ閉鎖」の文字。おじさまブチ切れですよ。
で、かくかくしかじか、赤坂見附と永田町の駅長さんが呼ばれるわけです。「なぜトイレが閉鎖になっていると分かりやすく表示していないのか」と。ブチ切れた偉いおじさまほど厄介なものはありません。
なんて話を数バージョンか考えながら、ここを通り過ぎています。