白狐が見つけたという、山口の湯田温泉に寄りました。いわゆる温泉街っぽい雰囲気がないところが良かったです。古く小さな、幕末の維新志士ともゆかりの深い町。ネコさんもちらほら。
山頭火という名のうどん屋さんがある
山頭火といえば、今や海外進出もしている旭川の「らーめん山頭火」。と思いきや、湯田温泉には山頭火という名のうどん屋さん、居酒屋、バーなどいろいろありびっくり。明治の俳人、酒と女と温泉をこよなく愛した種田山頭火は、山口の出身で湯田温泉の唄も多く詠んでいるんですって。山頭火の名を冠にしたお店が多いのも納得。らーめんの方は、店主が山頭火のように酒と女をこよなく愛する放浪癖のある方だそうで、種田山頭火にちなんで屋号にされたとのこと。下の写真のユニークな詩も山頭火。人前では声に出して読まない方がいいですよ。
汚れちまつた悲しみに
このフレーズで始まる詩、初めて読んだのはわたしももれなく教科書でした。ここに来るまで中原中也が湯田温泉の出身とは知りませんでした。教科書に載るくらいの詩人でありながら、わたしのイメージの中原中也って、小山田圭吾、もしくはみうらじゅんな感じなんですよね。
なので「中原中也記念館」の表示や看板を街中で見かけると、「みうらじゅん記念館?!」的なインパクトがあるんです。あくまでもイメージということですけど。もちろん行ってきました。中原中也の生家に建つ「中原中也記念館」。
みうらじゅんイメージの詩/ダダ音楽の歌詞〜抜粋
オハグロは妖怪
下痢はトブクロ
レイメイと日暮が直径を描いて
ダダの世界が始つた
(それを釈迦が眺めて
それをキリストが感心する)
小山田圭吾イメージの詩/七銭でバットを買つて〜抜粋
七銭でバットを買つて、
一銭でマッチを買つて、
――ウレシイネ、
僕は次の峠を越えるまでに、
バットは一と箱で足りると思つた。
中原中也には熱心なファンが多いので、こんなこと書いたら怒られるでしょうか。あくまでもイメージということで。ふふ
この中原中也が小山田圭吾っぽい。その小山田圭吾の記事(後編)のリンクへジャンプ
海のものも、山のものも、そして……
山口の美味しいものはフグだけじゃないですね。海のものも、山のものもなんでも美味しいです。口に入れるもの全て「こんなに美味しいナス食べた事ない!」「こんなに美味しいワカサギ食べた事ない!」と美味しくいただきました。お酒も美味しい。お食事屋さんに入ると、たいがいフグ調理師免許の証書が額縁に入っているのを見ると、やっぱり山口だなっと思います。
やばいですね、山口楽しすぎます。そしてこのあとさらに楽しいイベンことがもうひとつ。
どんっ
湯田温泉旅館 ホテル西の雅常盤公式HP: 女将劇場が人気の旅館
湯田温泉の「女将劇場」。こちら、リンクのホテルで毎晩開催されているショーなのですが、ホテルの宿泊者以外でも無料で観ることができるんです。その持ち芸も100を超える、抱腹絶倒のショーなのだそうです。やばい、すごすぎます山口。
ショーの開演までまだしばらくあったので一旦お部屋に戻り、真田丸を肴にちょっと飲み直して待つこと…
寝落ちる。
ちーん。この日もいろんな方が女将のショーの様子や、女将と撮った記念写真をSNSにアップされている方がたくさんいらっしゃいました。見逃しました……、無念。湯田温泉にお越しの際は是非!