日本時間6月4日午前、コパアメリカ(旧称南米選手権)の100周年記念大会が始まりました。わー、パチパチパチ。
波乱の幕開け、大波乱の幕切れに終わった前回大会は昨年チリ開催。4年に1度開催のコパアメリカ、あれ、今年もやるの?!100周年記念と銘を打ち(お金儲けをしたいという噂の)南米サッカー連盟の悪知恵といいますか、知恵を絞って編み出したらしいアイディアが「南米だけじゃなく、北中米カリブのみんなも呼んで、北米(USA)開催にしよう!」というわけで、なぜかUSA開催の記念大会!なぜ?!とにかくお金のない(お金を吸い込むブラックホールが存在する)南米各国のサッカー協会、昨年大会の賞金も最近になってやっと1部支払いが始まったところだそうです。今?!ツッコミどころが多過ぎて、いろいろ忙しいです。
前回大会も、その前のブラジルでのワールドカップも、大会直前になって「最悪試合はできるよ(でも会場周辺には目をつぶってね)」レベルに突貫工事で仕上げた南米スタジアム事情でしたが、今回のUSAに関しては、さすがにそんな話は一切聞こえません。すごいですね、USA。国際スポーツイベントをこなすシステムも経験も十分。クールにスムーズに段取り良く進んでいる模様です。コパアメリカのカオス感がゼロ。
USらしいといえば、テロ対策も相当すごいらしいです。南米大会では強盗対策が最重要警備だったことを思うと、お国事情って全然違うものですね。今回は「クリア・バッグ・ポリシー」という持ち込みカバンの制限もあるそうです。もう手ぶらで行ったらいいですよね。でもお財布や携帯をポケットに入れて歩くのも危険だし、サッカーのチケットも中途半場に大きいし、悩ましいところです。
そんなこんなで始まったコパアメリカ。前回に引き続き、わたくし今回も静かにひっそりと「ひとりコパアメリカ」な様相を見せております。微風ほども感じない世間のコパアメリカ感。一般的な世界は、チャンピオンズリーグが終わって、6月10日から開催のユーロ2016(UEFA欧州選手権)前の束の間の休み的な空気です。コパアメリカに出ている選手の間にすら、グループリーグはまあいいや、くらいの手抜き感が見えるのも気のせいではないはず。
ブラジルに住んでいる時はブラジル代表、アルゼンチンに住んでいる時はアルゼンチン代表になんとなく肩入れしていましたが、地理的に時間的にもだいぶ離れた今、今回密かに楽しみにしていたのはウルグアイだったのですけどね。
なんたってウルグアイの王子、マルティン・カセレス。
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以上の御三方をわたくし個人的に楽しみにしていました。Arriba Uruguay!! が、しかし。王子がケガで早々に代表落ち。ちなみに王子は去年もケガで代表落ち 。満を持しての噛みつき変人スアレスも直前にまさかのケガ。ちなみに昨年大会は、そのまた前年のワールドカップの時の噛みつきによる代表戦出場停止処分継続中でした。スアレスお付きのDr.フアンによれば、グループリーグ3戦目あたりには間に合うとのことですが、どうでしょう。ってDr.フアンって誰?
そんなわけでわたしだけじゃなく、カバーニもひとりコパ again の模様。スアレスの為にドコドコ走り倒すカバーニが見たいっ。昨年大会の決勝トーナメント、カバーニの父親が死亡事故を起こしてしまい逮捕、欠場が心配されましたが国を背負っての出場するも、対戦相手チリの変態ハラからの変態挑発を受け、手で払おうとしたその瞬間を主審に見られイエローカード、累積2枚でまさかの退場に追い込まれる悲劇。噛み付いたり、おしりをあれしたり、これってサッカーの大会よね?
そんなウルグアイは昨日が初戦。まさかのチリ国歌を流され(しかもフルで)微妙な空気のまま始まり、前評判高いメキシコに負けてしまいました。おおう…。まあ、まだグループリーグだし。…だし。この日は6万3千入るスタジアムの6万がメキシコ人、2500人がアメリカ人、ウルグアイ人は500人だったとかなんとか。メヒコ、ホーム過ぎ。
初戦のブラジルはへなちょこだったし、やっぱりアルゼンチンかなあ。アルゼンチンの初戦はこれから。奇しくも前回の決勝カード、チリとの初戦。ランチの頃には試合も終わってるはず。さて、どうなることやら。