友人と銀座でごはん。昔はかなり真剣に音楽をしてきた人で、やたらめっぽう耳が良く、どんな言語も一度聞けばかなりそれっぽく話せるという、そのスゴさの割には披露する機会に恵まれない特異な技を持つ女です。
前回会った時に、やたらめったら上手な発音のロシア語で歌ったキラキラ星かなんかを聞かされたのが強烈で、今回はロシア料理。1951年創業、日本で最初のロシア料理屋さんという渋谷ロゴスキー、銀座本店に行ってまいりました。
ロシアをはじめ、東ヨーロッパのワイン美味しかったです。乾杯のロシアのスパークリングワインからはじまり、モルドバ、ウクライナ、ジョージア(グルジア)など何杯かいただき、全部美味。ばしっと好みにヒットする味たちに感激。いろいろ細かいことは酔いが醒めるのと共に忘れてしまったのですが、その中でも唯一写真に撮ったこのジョージアのムクザニ(サペラヴィ種)が特に好みの味でした。やっぱりワインは南米と決めつけていた感があったのですが、なんのなんの、東欧あなどれません。
帰る直前になって、ロシアと言えば最初の杯はウォッカにすべきだったと気がついたのですが、時すでにおそし。次回はウォッカからスタートしようと思います。
ロシア料理はこどもの頃からよく食べていた料理のひとつ。あまり外食をする家ではなかったので、行く時はいくつか決まったお店の中でのローテーション。その定番のひとつがロシア料理でした。子どもの頃のことなので、なんの疑問も抱かずに連れて行かれていましたが、今思えばなかなか渋い好みです。なぜにロシアンだったのでしょう。
ロシア料理と言えば、そのネーミングの斬新さもロシアらしさ満載。
「毛皮のコートを着たニシン」ロシア語では「Селёдка под шубой(セリョートカ・ポド・シューボイ)」ロシア文学のあの複雑難解極まりない感じを彷彿させます。さすがはおそロシア。
とはいえ、奇怪な料理ではなく、ロシアを代表する料理のひとつ。ニシンの酢漬けの上に、ポテトサラダ、エッグサラダ、にんじんサラダ、一番上には色鮮やかなビーツのサラダを重ねたサラダケーキのようなこの一品です。
う、美しい。「5層一緒に食べてくださいね」とお店の方に言われた通り、飾りネギも入れビーツからニシンまでみんな仲良くいただきました。お、美味しい。
他のお料理もみんな美味しかったです。すっかりご機嫌だったので写真まで気はまわりませんでしたが、焼き茄子とか、お魚とか、ボルシチも、ストロガノフも……、あと何を食べたんでしたっけ?なんにせよ、みんな美味しかった。ああ、おなかいっぱい。
Ypaaaaaaaaaa!! (ウラー!!/バンザイ!!)