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ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

鰻『尾花』の後に、山谷から吉原へ

どうでもいいような話 山谷・吉原

 

おいしい鰻の後、せっかくの初南千住ですのでちょっと歩いてみようと思います。南千住と言えば、東のドヤ街山谷(さんや)と、遊郭があった吉原(現在は風俗店街)がすぐ近く。帰りに吉原に寄っていかない?と夫に声をかけると……、沈黙が返ってきました。ですよねえ、妻から唐突に「吉原行かない?」って何の誘いでしょう。彼曰く、若干引いたけれど、行きたいのならしょうがないと思ったそうです。お付き合いいただき、ありがとうございます。

 

ドヤ街とは簡易宿泊所が集まる街で、宿(やど)をひっくり返してドヤ街と呼ばれています。日雇い労働者が集まる街ですが、近年はその安さと利便性に惹かれたバックパッカー達も集まっているそうです。ドヤ街と遊郭はご近所なことが多いとのこと、いろんな絡みを感じます。西の代表は大阪西成の釜ヶ崎飛田新地、そして東の代表は今回歩いた山谷と吉原です。

 

いざ出発、の前に。

 

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目的地はまだ先ですが、歩き出した途端これ。どう読みます?字が薄くなっていて見えにくいですが、近寄ってよーく見たら「アンクル」とルビがふってありました。どんなビジネスホテルなんでしょう。

 

「山谷と吉原を歩いた」話ではありますが、濃ゆい話は一切なく、ぬるい「行ってきた」だけの話です。

 

では。

 

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あしたのジョー」は山谷が舞台なんですって

 

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山谷のど真ん中を貫くアーケード街

 

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スカイツリーと蜘蛛の巣のような電線

 

のどかな週末の午後、一見するとほんとうにどこにでもある住宅地のように見えなくもないですが、それでも、ふとした瞬間にギリギリな気配を感じずには入られません。西成のような狂気こそ感じませんけど。ところで、ここまでぐちゃぐちゃな電線を見ると、これって合法の電気なのかしらと疑問がよぎります。

 

このあたりは山谷の終わり、そして吉原の始まりの境です。「吉原土手」という場所なので、その昔は土手だったのでしょうか。ブラタモリでやらないかしら?と検索してみたら、何年も前にとっくに放映されていたようです。吉原のどのあたりまでNHKは入っていったのでしょう。

 

 

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ここには「土手の伊勢屋」という1889年創業の天婦羅屋の有名店があります。ここを通った頃は3時過ぎだったと思うのですがまだ並んでいるんですね。

 

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伊勢屋の隣は1905年創業の「中江」という桜鍋(馬肉鍋)のお店です。このあたりには馬肉を専門に扱うお肉屋さんもあります。東京にもあるんですね。吉原で馬肉の由来は、中江の読み応えのあるHPによると、田舎から馬に乗って吉原にやってきた男達が馬を売って遊ぶお金を作ったそう。たくさん馬売られて困ったこの辺りの方、当時横浜で牛鍋がブームで「牛がおいしいなら馬だっておいしいはず」という安直なアイディアで、馬肉の鍋料理を始めたんですって。

 

 

現在は山谷も吉原も地名としては残ってはおらず、山谷は日本堤、吉原は千束という名前になっています。

 

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吉原大門

 

吉原唯一の出入口だったという吉原大門。吉原土手の大通りからここまでの道は緩やかなS字のカーブで見通しは良くありません。人目につかないようあえての設計だそうですが、見られて具合悪いなら来なきゃいいのにねえ。困ったものです。映画「さくらん」のあの感じを脳内再生中。

 

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見渡す限り全部その手のお店。30秒前までは三輪車に乗ったこどもがいたのに、見えない壁を通り抜けてもう一つの世界にきた感じ。黒い服を着た呼び込みの男性がいっぱい。もちろんわたしに声をかけてくるわけではありませんが、なんでしょう、緊張する。この人達がどうやっても写りこむので写真撮るのはきびしいです。そもそも写真を撮るようなエリアじゃないですね。

 

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ちゃちゃっと撮った一枚

 

この界隈、風俗店のみならず「喫茶店」がやたら目に付きます。一見して喫茶店じゃないでしょう、という喫茶店。

 

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ほら、あやしい

 

こんな感じの「喫茶店」がたくさんあるのです。なんでも紹介所というか、案内所なのだそうです。ここで紹介してもらい、迎えの車が来てお店へと連れて行かれるそうです。以前は「情報喫茶」という名前で営業していたそうなのですが、「情報はまずい」との警察の指導が入り、現在は「喫茶店」として営業しているんですって。指導の入る箇所そこ?

 

滞在時間はほんのわずかでしたが、妙に疲れました。肩凝った。お風呂入りたい。

 

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吉原界隈の"普通"の銭湯。普通じゃない方と区別するために、あえての"普通"。

 

ブログを書くにあたりいろいろ検索していると、鰻からの山谷&吉原コースでお散歩ブログを書いているお仲間が少なからずいらっしゃいました。せっかくだからと思う方、けっこういるものですね。

 

いずれにしましても、この地が早く歴史となり「昔はそういうこともあったのけど、今はみんなハッピーな世の中になってよかったね」という世に一票を投じます。

 

 

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