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ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

事件です! ー前編ー

 

暮れも押し迫った12月の夜のこと。その日は夫が外で夕食の予定だったため、のんびりとしてしまい、いつもより遅く会社を出ました。帰りしな、自宅近くで日用品や食料品をたっぷりと買い込みサンタクロース並の大きな袋を持って家路につきました。

 

荷物が多かったので、階段ではなくエレベーターに乗って部屋に向かうと、玄関横の部屋から灯りが漏れています。電気を消し忘れたのでしょうか。さらにはカーテンレールのフックの左から2つ目が外れています。やだなあとちょっと憂鬱になるも、まあいいやと、いつものように鞄から鍵を出し、鍵穴に差し込みました。

 

回らない。鍵が回りません。回らない?

 

鍵が回らない意味がわかりません。今朝もこの鍵で鍵をかけて出かけたのに。反対向きに入れても、何をしても回る気配が全くありません。とりあえずインターフォンも鳴らしてみましたが反応もありません。反応があってもそれはそれで怖いけど。

 

無理やり鍵を回しすぎて、指も痛くなってきました。隣の家の人がいれば(まだ帰っていなさそう)ベランダから乗り越えさせてもらおうか、でも窓の鍵も当然かかっているはず。夫に電話してみようか、町の鍵屋さん的なものに来てもらったらいいのか。

 

持っていた大きな買い物の荷物も手に食い込んできてなかなか痛い。どさっと床に下ろすと、ガチャンと瓶がコンクリートに当たる音。ワインが2本も入っていました。どうりで重いはず。

 

この時間に対応してくれる鍵屋さんを検索しているところに夫からメッセージがきました。

 

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ナイスタイミングです。大きな荷物(しかも重い)を持ち歩くのも、放置していくのもためらわれるので、玄関横のメーターボックスが入っている扉を開け置いていきました。念のため部屋が見える側の道路に回って確認をし、近くのモスで夫を待つことにします。

 

隣に座っていたかわいい女子2名が(マイナーな)お笑いライブの帰りらしく、ライブの反省会をしていた話がとても面白かったのですが、この話とはまったく関係ないので割愛。

 

帰ってきた夫に、買い物の話、家に帰ったら鍵が開かなかった話、指が痛くなった話、買い物袋を下に置いたらガチャンとした話、モスの女の子たちの反省会まで一通り報告し、いかに大変だったかをアピールしている間に家に着きました。

 

なんということでしょう。さっきまで漏れていた灯りが消えています。灯りが消えている?外れていたはずのカーテンレールのフックも……、外れていません。あれは見間違いだったのでしょうか。

 

夫の鍵を差し込みました。クル。回りました。回った?

 

えっと……どういうことでしょう。どなたか説明していただけませんか?理解に苦しみますが、家に入れたということで問題ないのでしょうか。わたしが見たものはなんだったのでしょうか。

 

とは言え、万が一誰かが隠れていたら怖いので、FBIの突入みたいな感じでスリッパを部屋の中に投げたりして確認しながら入ってみました。

 

一通り貴重品などなくなっているものがないかも確認。全部あります。部屋の様子も、朝と変わった様子は全くありません。鍵は回るのか?そう、さっきまでは本当に回らなかったんです。確認のため、鍵穴に鍵を差し込んでみます。

 

……回りました。普通に、なんの抵抗も、なんのひっかかりもなく、クルっと回りました。

 

まったくもって腑に落ちませんが、鍵も開き、壊れている様子も、何かを盗られているわけでもないので、わたしの頭がオカシイということで一件落着。なのでしょうか?

 

そうだ、玄関脇のメーターボックス入れに買い物の荷物が入れっぱなしでした。買い物袋を出してくるね、と夫に声をかけ外に出ました。

 

メーターボックスの扉を開けました。すると、そこにはメーターボックスしかありません。買い物袋が、ありません。ない?あ、あ、足が震えました。

 

今度こそ、どういうことなのでしょう。レシートはあり、買い物をしたことは確かです。いくらなんでも買い物したことまで記憶があやういなんてこはない……はずです。もう何を信じたらいいのかわかりません。

 

何から何までわからないことだらけです。鍵のこと、部屋の灯り、カーテンのフック、そして買い物の荷物がなくなっていること。

 

どれをとってもなんの説明がつきません。気味の悪さから、しばらく考えた末に迷いましたが警察に電話をしました。夫が電話に向かって言いました。

 

「事件です」

 

 

 

 

長くなったのでつづきはまた明日。


 


 

 

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