前回のつづき
高雄で寄りたいなあと思っていた牛肉麺(ニウロウミエン)のお店があったのですが、お店の前までいくとシャッターが半分降りていて「営業は2日から」の張り紙がありました。お店の中では、家族のみなさんが牛肉麺的なものを食べながらテレビを見ていらっしゃいました。新年快樂!台湾鉄路で台南(タイナン)へ。
CONTENT
* 文中グリーンの太字はオフィシャルサイトへのリンクです
人生のやりたいことリスト、1行追加します。
夜の林百貨店(リンパイホオ)
電車にのって台南駅に到着。レトロな駅の魅力的な姿に、もうすでにノックダウン。新しいところに出かけるたびに「この国(地域)住める?住めない?」と勝手なことを考えていますが、台南は住みたい!住まわせてほしい!住まわせてください!こういうのをヒトメボレっていうのかもしれません。人生のやりたいことリストがまたひとつ分長くなりました。「台南に住む(3ヶ月くらいの長期滞在でも良しとする)」
改札を出て右手にある案内所で地図をもらい、宿泊予定のホテルの場所を聞いてみました。優しい男性が地図にクルクルと丸を描いてくれます。すぐ近くのようですが、念のためどのくらいで着くかを聞くと、なんと25分と言うじゃないですか。そんなさらっと、びっくりします。バスがあるかを尋ねると「紅線と藍線のどちらでも大丈夫だよ。林百貨店で降りてね」とのこと。
これだけの情報で、言葉の通じない国ならなおさら不安になるところですが、台湾のシンプルでわかりやすい、しかも安い、旅行者にも優しい見事な交通システムのおかげで、迷うこともなくバスでぴゅーんです。
台南で泊まった富華大飯店(フーワードホテル)は目印として教えていただいた「林百貨店」の向かいなのですが、このデパートそのものが歴史的建造物の観光名所でした。そういえばテレビで見た時あるかも。駅から25分と言われた時には、宿のチョイス間違えたかもと思いましたが、むしろ中心地はこちら側だったようで、Booking.comのスコアと料金だけで選んだにしてはグッジョブです。
左上から時計回り、百貨店の林ロゴ、店内にある書店の本棚、おトイレも林ロゴ、歴史的価値のある屋上
台南さんぽ
一階建てを無理やり二階建てにしたせいでベランダがミニチュアだった
かつて、歩いているだけでこんなにもウキウキ・ワクワクさせてくれた町はあっただろうか。どの道にも、どの小道にもトキメキました。ただ歩いているだけで、いろいろ楽しい。ああ、住みたい。ふう〜。多分、歩きながら100回くらい幸せのため息をついたに違いありません。……ウザいですね、わたし。でもしょうがないです、だって好きになっちゃったんだもん。
(こう見えて)秩序あるバイク王国。全力でバイクを拒否するリトル・プリンスがかわいい
いろいろ楽しそう
台湾全土で食べられている担仔麺の元祖「度小月(ドゥーシャオユエ)」出汁の効いたさっぱり味
台湾ガイドブックを立ち読みしていた時、台南推しの特集や、日本人女性のツボをグイグイ押してくるあざとい見出しをたくさん見ました。そんなわけで、来る前は「ふふん、どんなもんかまあ見せてもらいましょうか」的な小憎たらしい気持ちがあったことは否定できません。「ノスタルジック」とか「レトロ」とか、おまけに美味しいものとカワイイものが山とある。乙女心のくすぐり方がベタでいやらしいなあ、と本屋の台湾コーナーで思った自分に「そんな可愛げないこと言ってないで、素直に台南の本でも雑誌でも一冊買っておきなさい」と教えてあげたい。
北へ
受験票のコピー付きの司法試験、本気度高い。下はテストで百点!大願成就!
わたしも絵馬に「台南に(せめて3ヶ月でもいいので)住む」と書かなきゃ!神様ヨロシク。楽しい時が過ぎるのは早いものです。後ろ髪をグイグイひっぱられておりますが、台南を去る時が近づいております。また戻ってくるからね。
台南から台北へは台湾の新幹線、台湾高速鉄路で。台湾は春節、旧暦の正月が祝日ですので、この年末年始は祝日ではなく普通の週末。元旦が日曜だったので、ラッキー3連休でしょうか。……ということで、すっかり気を抜いておりました。駅についたら空席無し。普通にウェブで予約できるのに、なめておりました。
まあ、立ちでもOKです。と思っていたら、優しいイケメン台湾男子が席を譲ってくれたりして、見た目だけじゃなく、やることがイケメン。台湾、すごいです。
そして、新幹線で楽しみにしていたのは、ウワサの台鐵便當(たいてつべんとう)。写真のチキン弁当は100元(1元=3.6円)です。いろんなバリエーションがある、台湾の駅弁。とっても、気になってました。と言ってもお米をあまり食べないわたしの楽しみは、駅弁を買うこと、そして煮卵です。もちろん八角風味、黄身まで染みていてとっても美味しかったです。卵以外は夫の胃袋へ。
いざ、北へ。