ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

分かれ道 Ep. 4

 

ペット飼育可能な賃貸物件を探しはじめるも苦戦……、苦戦というより、試合になる以前の状態が続いていました。年が明け、春に向けて動く物件の数は増えると思いますが、物件を探し始める人の数も当然増えるシーズン。ますます激しさを増す競争。戦っていける気力がありません。

 

見学にすらたどり着けないことばかりで、夫も若干お疲れ気味です。しばらく物件探しをお休みしましょうと思い切って提案してみました。あわよくばこのまま引っ越し自体が立ち消えになったらいいなとの期待もありました。

 

賃貸物件探しをしばらくお休みすることに関しては(なんならずっとお休みしましょう)夫もやぶさかではないのか「ほんと、きびしいよねえ」と乗ってきました。

 

「いろいろ考えたんだけど、買っちゃってもいいよね」

 

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オットの裏切り

ほほう、そっちですか。そうきました?ワタシ、引っ越しに対して確かに積極的ではありませんでしたが、ペットと一緒に住むということであれば(そして、住んでみたくなるような、気に入った家が見つかれば)まあ引っ越してもよかろうくらいには思っていたのです。

 

ですが購入となると話しは別です。どこかに住み続ける覚悟なんて、まったくもってできていません。しかも東京なんて……、わたしは暖かいところで、お庭の広い(なんなら裏庭もある)平屋のおうち以外の家なんて考えられないのです。そもそも夫だってわたしと同じく、どちらかといえば賃貸派だったはずなのに。はずなのに…、はずなのに、はずなのにいいいいいい。

 

ふわっとまるめこんできた

訴えてみたものの、穏やかに「まあそうなんだけど、このまま家賃払い続けても、ローン払い続けても、まあそう変わらないというか、ローンの方がうにゃうにゃ……」と、持ち家派の優等生的な回答文をしゃあしゃあと言い出しました。

 

一生住むとか考えずに、とりあえず便利なロケーションの中古マンションに住んで、定年になったらマンションを売って、暖かいところに庭のある平屋にうつったりするのもいいかなあと思って。まあまあまあ、賃貸でいいのがあればもちろん賃貸でもいいし。中古マンションも候補のひとつにいれてもいいんじゃない。賃貸も少ないパイをめぐっての争奪戦だし。一生住むわけじゃないし。ふわふわふわ〜

 

断られにくい、ふんわりトークを展開してきました。おそるべし。

 

ごねてみた

とくに説得しようとすることもなく「自分はこう思っている」スタンスで、わたしの気になっていることをふわっと語る彼。意図せずやっているのか、あえてやっているのか。でもまあ、彼の言うこともよくわかります。本気でイヤとなればさすがにわたしの話にも耳を傾けてくれるでしょうし、まあ、まあ、まあ。

 

わああああああ。あやうくまるっとされるところでした。あなたはそうかもしれませんが、わたしはまだ持ち家チームに加わる気なんてありませんし、そもそも引っ越し自体したくないんでした。だいたいあなたも賃貸チームだったのに、なぜそっち側に行ってしまったの?

 

とごねてみる。するとまた、説得するでもなく、流すわけでもなく、ふんわり受け止める。このループを延々繰り返しました。この後、中古マンションも選択肢のひとつとして、家探しが始まるのですが、その間もわたしは思い出したようにごねたおし、ぐるぐると同じことを繰り返すことによって、少しずつ引っ越すことを受け入れていったように思います。

 

コレ、彼の作戦だったのでしょうか。

 

 

 

もうしばらくつづきます。

 

思い出アルバム

グアテマラ、アンティグアのバスターミナル。

乗っけてます。

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