ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

もはやアイスランドはあまり関係のないような話 6信

 

人口32万人程度のアイスランド。2010年には50万人弱だった観光客数が、今年は230万になる予想だそうです。冬のオーロラツアーも人気がありますが、数的には夏の6月〜8月が1番の観光シーズンのようです。観光シーズンのアイスランドで、1日に出会うのは、大袈裟ではなくこんな感じ。

 

外国人観光客 > ひつじ > 馬 > アイスランド

 

f:id:pucayu:20170907232733j:plain

単独チャリダーも多かった

 

その中でもずば抜けて多かったのがドイツ観光客でした。メルケルさんと夫君のような中高年ご夫婦がアイスランド中にたくさんいました。歴史的に移動するのが好きな国民せいなのか、どこを旅行しても必ず会うドイツ人。中高年世代になっても元気で、大きくて、よく食べる。

 

8割ドイツ人観光客という宿に宿泊した日があったのですが、そこのレストランの一品のボリュームがとても多く、我が家日本人夫婦はもちろん、他の国の人たちも、メイン一人ずつ、お酒を1、2杯、せいぜいそれにプラスして前菜をシェアか、デザートくらいで十分な量でした。

 

が、しかしドイツ人夫婦。どちらかと言えば、定年超えてくらいの年齢層なのですが、それぞれ一皿ずつ、前菜、メイン魚、メイン肉を、ふたりでワイン一本を軽く開け、あの大きな口の中にぽんぽん放り込んでいました。拍手を送りたいくらい、気持ちのいい食べっぷり。圧巻です、と思ったらデザートプレートまでペロっと平らげ、最後にコーヒーも楽しんでいらっしゃいました。食べる量も驚きますが、普通だったら2時間超コースのその量を、我らと一品のみオーダーチームと同じペースでさくっと片付けていました。

 

翌朝の朝食でも、たくさんのドイツ人中高年夫婦たちが、ハムやらサラミやらチーズを、山盛りモリっとおさらに乗せています。その他にもゆで卵、パン、シリアル、パンケーキ、果物などを、次から次へと吸い込まれていきます。みなさんたっぷりとおさらに食べ物を乗せ、きっちりと食べ切るのが印象的でした。たっぷりよそって、たっぷり残すイメージの国もありますが、ドイツはきっちり完食派が主流のよう。お見事でございます。

 

中高年夫婦が多かったドイツ人観光客、一方、20代、30代のファミリー観光客が多かったのは断然アメリカ人でした。ニューヨークーアイスランドが直行便で5時間半と、東海岸からはさほど遠くないアイスランドですが、物価の高いアイスランドに家族で来るくらいですので、育ちも稼ぎも良さそうなご家族が多かったです。

 

ファミリーというか、おじいちゃん・おばあちゃん、お父さん、お母さん、おじさん、おばさん、子ども3人…一族揃ってアイスランドに来ているのはスペイン人と中国人。この方達まあよく喋る。喋らないと死んじゃうんじゃないかというくらい、しゃべり倒してました。家族仲良し、いいですね。

 

f:id:pucayu:20170907232639j:plain

ヒュンダイってピアノもつくっているんですね

 

f:id:pucayu:20170910133440j:plain

外さないだろう思って大外しだったお菓子、ビンゴ

 

「すみません、写真撮ってもらえますか?」とお願いされることがない人もいれば、しょっちゅうお願いされる人もいると思いますが、わたしは後者です。アイスランドでも数回お願いされました。

 

すごいなあと思うのは、お願いする時はごくごく普通の顔で「写真撮ってもらえますか?」と聞いてくるのですが、いざ「はい、写真撮りますよー3、2、1」と言うと、本人比で5割増しのステキな笑顔を作るんです。モデルかと思うくらいの、見ているこちらがはっとするくらいステキな笑顔。

 

パスポート、ビザ、免許証の必要最低限の写真に、これ以上ないくらい引きつった顔で写るのが精一杯のわたしには、あんなステキな笑顔をカメラに向けるなんて絶対できなさそうです。

 

知らない人の写真を撮るって、緊張します。わたしブレブレ大魔王なんですよね。

 

f:id:pucayu:20170910142514j:plain

静止しているクロワッサンがブレる

 

日本と同じ火山国、そして全方を海に囲まれた島国アイスランド。外から入ってきたものでも、すべて自国仕様の独自の進化を遂げていく感じに(いい意味でも、悪い意味でも)、なんとなく親近感をおぼえました。またすぐにでも行きたいです。

 

f:id:pucayu:20170910150640j:plain

ゴゴゴゴゴー

 

 

おわり