「仙台すっごい寒いから、なめた格好でこないようにね。ほんとに寒いからね」仙台に行く予定の前日、母から脅しのようなメールがきました。前回帰った時があまりにも寒く、ぶうぶう言い過ぎたので先手を打ってきたようです。実際は思っていた以上にずっと暖かかったです。
この日の仙台はくもり時々小雨。駅で遅めのお昼を食べ、実家に行く前に少しお散歩。なのですが、この日は「みちのくYOSAKOIまつり」が開催されている週末で、街中ががざわざわしていました。仙台では、団体で演じるこういうものはYOSAKOIと、すずめ踊りの2つがあります。個人的な志向としては「YOSAKOI」よりは「すずめ」派です。
めぼしい観光スポットは見尽くした感のある今日このごろ、はっと思いついたのは「高いところから仙台を見てみたくない?」でした。といっても仙台なので、そんなに高いところがあるわけではないのですが、行ってみます。今回登ったのはこの3つ。
仙台の高いところ
37階 ウエスティンホテル仙台(右)
ここをカウントしていいかはちょっと微妙ですが、展望台ではなく、眺望のあるスペースと申しましょうか…。随分久しぶりに行ったので、怪しい記憶をたどりつつ、怪しい動きの侵入者になってしまいました。
まずエレベーターで26階のレストランとラウンジがあるフロントフロアまで上がり、宿泊客、もしくは高級日本料理店「一舞庵(いちむあん)」でお昼ご飯を楽しむ常客の顔をし、フロントをスルーして客室専用エレベーターに乗り換え37階まで。日本料理屋の隣のバンケットルーム前にあるウェイティングスペースが、眺望スポットです。
……が、ブラインドが降りてる?というくらい真っ白な外。霧?ブラインド?全く何も見えませんでした。
住友生命中央ビル SS30(エス・エス・サーティー)展望フロア (左)
エレベーターでぐいぐい。心なしか霧も晴れてきました。東北初の100m越えの高層ビル(1989年竣工)です。30階にレストランやバンケットルーム、そしてこの無料展望台があります。現在でも東北地方トップ3にはいるそうです。ちなみに1位はこのエレベーターの外に見える、先ほど訪れたウェスティンホテル。
30歳のお誕生日はSS30のレストランでお祝いをするとか、カップルでここに訪れると別れるとか、どこの都市にもありそうな話がここSS30にもあるのですが、SS30でお誕生日を祝った友人も、別れたカップルも今のところ存じ上げません。
パン・弁当等の飲食は遠慮してくださいとのことですが、飲料水についてはOKだそうです。
AER(アエル)展望テラス
最後は仙台駅に隣接するアエルの展望テラス。こちらが現在東北トップ2だそうです。今回行った3つともそうですが、仙台の高層ビルはそれほど高層でもないため、とくに観光スポットというほどでもなく、ものすごく夜景が美しいというほどでもなく、ましてやどよんとした天気でしたので、どこもガラガラでした。ちなみにどこも無料です。このアエルだけは駅に一番近く好立地のため、高校生カップルがちらほら。高校生って可愛いですよね。
先ほどまでいたSS30(左)とウエスティンホテル仙台(右)です。お天気悪いですね。今年の夏、仙台は36日連続で雨が降ったとか。恐るべし。
真ん中のチューブがアーケード
新幹線の線路(青森方面)
仙台の人しかピンとない景色だと思いますが、なになにあそこのビル取り壊してる!とか、あそこのデパートが廃墟のよう!など、個人的には驚き満載。
驚きと言えば、この後仙台駅東口のタクシー乗り場から実家に向かったのですが、東口にあったZepp 仙台(ライブハウス)が跡形もなく消えていたことにびっくり。それを話したら「そんなのずっと前の話よー」と逆にびっくりされました。
駅にぴったりと隣接した非常に立地のよいライブハウスでした。(そもそもJRからの10年間契約の借地だったそうです)ライブが終わってその日のうちにそのまま新幹線で東京に帰るアーティストも多いので、新幹線の改札付近でのアーティスト遭遇率も高かったです。
仙台泊予定のアーティストの時には、Zepp裏の一般駐車場に車を入れておき、車内で出待ち、そのまま車でホテルまで追跡…(よい子はマネしてはいけません)なんてことも。懐かしいですわ。まさかクローズしてもう5年も経っていたとは。びっくり。