羽田から数時間、種子島にやってきました。空港の名前は「コスモポート種子島」。最近いろいろな名前の空港が増えてきているような気がします。「対馬やまねこ空港」とか「出雲縁結び空港」とか。これって誰が決めているのでしょう。考えながらレンタカーの手続きをしていたら、カウンター横に貼ってありました。
空港名が広島の方で、シンボルマークが栃木の方ですって。種子島じゃないん……と心の声が。
レンターカー屋のお姉さんに「お休み中なので、混んでいるところもあるかと思いますがどうぞお気をつけて」と見送られ出発。種子島滞在中、「混む」シチュエーションに遭遇したのは、お昼時に入ったラーメン屋さんくらいで、車で混むことは一切ありませんでした。
ナビはあるものの、ナビいらずの種子島。とても良いお天気、気温は低いのですが日差しは強く、すれ違う車もめったにない。歌でもうたいながら、ビーチに寄り道したり、のんびり楽しめるドライブ天国。気持ちいぃ。
で、種子島って何があるの?ロケット?あと鉄砲…だっけ?種子島に行ってきたことを話した時のリアクションはだいたいこんなところでした。そうですね。ロケットと鉄砲。…以上?
まずはロケットの方から。JAXAの種子島宇宙センター、無料で楽しめる宇宙科学技術館へ向かいます。その前に、写真のロケットの後ろに写る丘の上から、宇宙センターが一望できるということで登ってみました。
ちょっとだけ丘を登ってみようと思っただけにしては、ロングコートとワンピースをたくし上げ、息を切らしながら必死な行程となってしまいました。やっと着いたーと思いきや、どこがどこかわからない。結局はGoogle Mapsを開いて位置関係を確認しました。海が綺麗。敷地のお隣には、昨年春にオープンしたどピンクのリゾートホテルがひときわ目立っていました。
屋久島には是非とも行ってみたいのですが、山登り感の本気度が高すぎて、腰が引けて未だ足を向けておりません。何処かに行こうと思う度に、候補として思い浮かびは消えていく屋久島。いつの日がお邪魔することができるのでしょうか。
宇宙科学技術館も、魅力たっぷり、見応えたっぷりで、思いの外じっくりと見学してまいりました。宇宙ステーションの実物大の模型の中ではしゃぎすぎて頭を強打したりするハプニングはありましたがたっぷり楽しんできました。
転勤や長期出張などで期間限定で種子島にやってきたJAXAや関連企業、研究者やエンジニアの方々と、種子島の地元の方との恋の行方を、いろんなバージョンを妄想すると、一粒で二度美味しい見学体験ができます。「宇宙へかける想い〜アナザーストーリー〜」的な。ふふふ。おいしく出来上がった妄想ストーリーを夫に話す度、若干な呆れられながらも楽しく見学してまいりました。
種子島の南は、鉄砲伝来の地「門倉岬」もありました。ここでもまた難破して漂着したポルトガル人と種子島のかわいこちゃんたちとの淡い恋物語を妄想し、夫にうんざりされたのは言うまでもありません。
鉄砲伝来の年号は「以後よさん(1543)」で覚えていたのですが、「よさん」って何なのでしょう。「よせ、よさないか(Don't do it!)」かなと勝手に想像しておりましたら、「以後、予算が増える」という意味が一般的なようですね。へえ。
夜は近海のお魚たちの、お刺身や海鮮焼きを堪能。幸せです。
つづく