食べ物の美味しい国にやってきてしまいました。
特に今の季節はフルーツがとても美味しいです。街のそこら中に果物屋さんが並んでいるので、ぷらっと買うこともありますし、この国もデリバリー大国のようで、スマホでしゅしゅしゅっとお会計まで済ませると、自分でキッチンでもたもたと洗ったり切ったりするよりもずっと早くピンポーンと切りたてのおいしいやつをお部屋まで持ってきてくれます。
どこのお店が美味しくて安いとかはまだ知らないのですが、食べログがアプリになったようなものがありまして、デリバリーのアイコンから、上の方にあるところを適当に選んで買っています。
ごく稀にデリバリーマンが電話をかけてきて、意思の疎通がまったく取れずあわあわすることがありますが、基本的にはピンポーンときて「ありがとう」「ばいばい」と私の知っている3つの中国語のうち2つでなんとかなります。
後半部分はちょっとドキドキする写真も多いので、幸せな感じで終わりたい方はここおしまいにしてください。今日はどうもありがとうございました。また気が向いたらお越しください。
(ここから後半)
幸せいっぱいフルーツいっぱい生活を満喫する一方で、これは多分無理だろうなあ、いや、頑張ればいけるかなあ、やっぱり無理だろうなあというものもあります。
鶏の足ですよね。中国の人たちお好きなようですよね。まあ豚足が大好きな人たちもいるので、鶏の足だって好きな人いますよね。わたしは今の所どちらもちょっと、いやかなり苦手分野です。
他の国でも中華街のスーパーに行くと、未調理の鶏の足がギュウギュウにビニール袋に入って売られているのを見かけます。そしてそっと目をそらします。
旅好きの友人たちは、鶏の爪はもちろん、有精卵やら、臭豆腐やら、わりとなんでもイケる口の方が多く「辛いやつが美味しいのにー」と言われるのですが、鶏のナンコツの揚げたやつがギリなわたしには「これこれ、やっぱこれでしょう」と鶏の足を自分の口の中に入れる日が来るとはなかなか思えません。
鶏をさばくことはできなくはないのですが、黒い方はちょっと震えるかもしれません。初めて鶏を1羽まるまる料理をした時のことですが、お腹の中から切り落とした鶏の首から上部分がコロンと入っていて、あまりの衝撃でもう一生鶏肉は食べないと思ってしまいました。とか言いながら、一番食べているお肉は鶏肉なんですけど。
アヒルの舌も食されるのですね。わたしも牛タンを食べるので、アヒルのタンはダメとかは言えないですが、どうかな、食べられるかな、いや、まだ無理かな。
調理法は比較的日本人に合う、酒、生姜、砂糖、醤油、胡椒、お好みで唐辛子なども入れたもの漬け込んで片栗粉をまぶして油で揚げて、お好みのタレを絡めて……的な感じのようです。味のハードルはさほど高くはありませんが、 なんにせよ見た目がハードルというより棒高跳び。
4本足は机以外、2本足は親以外なんでも食べるとは聞きますが、ほんとなんだなあと思う初めての夏、上海2018でした。