「おとぎの国でスイーツを食べまくろう!」と挑んだプラハの旅。
チェコやプラハのスイーツを検索すると必ず出てくるのが、トゥルデルニーク(Tredelnik)という焼き菓子です。トゥルドロ(Trdlo)とも呼ばれるこのお菓子、店舗もあれば屋台もあって、プラハの街のあちこちで見かけます。
コロネのような筒状の形のデニッシュのようなスイーツ。生地を棒状の焼き棒に巻きつけ、表面にお砂糖などをまぶして焼き上げます。
グラニュー糖が焼けて、茶色く焦げる美味しい甘くて香ばしい香りがなんとも言えない。
お店の数だけ味も違うのでしょうね。店舗で焼いているお店もあれば、すでに出来上がったものを使ってトッピングだけお店でしているところもありました。その場で焼いているお店の方がきっと美味しい確率は高そうです。
食べ方はいろいろで、このクルクルの部分だけでも良し、シナモンシュガーをまぶしたり、クリームやチョコレートをたっぷりとトッピングするもよし、野菜やハムなどをクルクル部分に詰めてサンドイッチのように食べている人もいました。
その中でも夏の一番人気はソフトクリームのようでした。
筒状になっているトゥルデルニーク、アイスが流れ出さないようにするにはどうなっているんでしょう。この筒の中にコーンが仕込まれているお店もありました。なるほど。こちらのお店はこんな工夫。
小さな頃、好きだけれど苦手だったソフトクリームも上手に食べれるようになりました。なんにせよ食べるのが遅いのに加え、注意力の散漫な子どもだったので、食べたりあちこち見てふらふらしている間に、夏のソフトクリームは溶け続け、コーンもぐしゃぐしゃ、手もベトベト、洋服にベッタリなんてことになり、最終的には怒られるという一連の流れ。もしくは……
この旅のひとつの楽しみは「おとぎの国のカフェでスイーツを食べまくる乙女な旅」だったので、チェコの名物スイーツや伝統スイーツ、おすすめカフェ的なものをメモに並べて楽しみにしていました。
が、しかし。薄暗くてちょっと涼しげなイメージのプラハとまったく違った、カンカン照りの熱くて暑い溶けそうな1週間だったため、カフェでスイーツという気分にはまったくならず「Na zdraví!(ナズドラヴィー!/カンパーイ!)」と外でビールの日々が続き、唯一食べたスイーツがこのトゥルデルニークでした。無念。