連休にチベットに行ってきました。
チベットといって思い浮かぶのが、標高5000mを超えて走る青蔵鉄道、山の斜面にそびえ立つポタラ宮殿、映画「セブンイヤーズインチベット」の美しいブラット・ピッド、モモ(餃子みたいな食べ物)、そして、たかのてるこの「ダライ・ラマに恋して」です。
そのダライ・ラマ14世の出生地がこの旅の出発点、チベット高原の東、青海省です。青海省と西蔵(チベット)を結ぶ青蔵鉄道に乗るため、西寧(シーニン)に来ました。
出発時間が午後なので朝からチベット仏教の寺院へ。
チベット仏教のお寺、初めて来ました。一番目印象的なのが、仏教において最も丁寧な礼拝方法の五体投地で祈る信者たち。柵に額をつけ祈る信者たち。祈りを呟きながら、次の仏像、次の建物へと移る信者たち。五体投地で祈りを捧げながらチベットのラサに行くことが信者の憧れなのだそう。
朝からお寺は信者と観光客で大混雑。敷地の中にたくさんのお寺があります。どこに行くにもぎゅうぎゅうです。そして、ここの標高も高いので、ちょっとした坂道でもふうふうです。お寺の内部は写真撮影禁止で、院内にはかなりの数の監視カメラが設置されているようで、見つかるとお坊さんが飛んで来てすごい怒られるそうです。
タール寺はチベット仏教信者憧れの寺院でもあり、西寧きっての観光地、国家AAAAA級旅遊景区に指定されているだけあって、観光客の数も、お土産売りの数も多かった。髪の毛にカラフルな紐を編みと、織物でできたポンチョを売る売り子が多かったです。
高地の地形的特徴が人間の身体にや文化的に及ぼす影響があるのかどうかは知りませんが、背が低めてどんとした体型や、黒髪と三つ編み、織物なんかを見ていると、南米の高地組(ボリビアやアルゼンチン北部など)のおばちゃんたちを思い出しました。
ボリビアでは、こんな感じのローカル衣装に身を包んだおばちゃんプロレスがあるのですが、西寧やこれから行くチベットでもおばちゃんプロレスとかあるのかしら。
それにしても、寒かった。週間予報では最高気温が17度程度、最低が4度くらいだったので、寒さはなんとかなると考えていました。と言っても寒さにめっぽう弱い方なので、毛糸のパンツ、マフラー、手袋は持って行きました。
海抜2000mを超える高地、太陽さえあれば暖かいのですが、太陽が出ない限り地表が温まらず、曇りの朝は寒過ぎました。見学をしている時間帯は気温が4度くらい。ひたすら寒かった。前日まで30度近い上海からの4度は切なく、口数も少なくなりました。
寒さ対策のお守りに持ってきた毛糸のパンツ、これがなかったら乗り切れなかった。毛糸のパンツ様、ありがとう。