世界で2番目の高さを誇る、上海タワー(上海中心大厦)に登ってきました。2008年に工事が始まり、オープンは2016年。意外と最近なのですね。
一番高いのはドバイのブルジュ・ハリファ(828m)、すごく高かった上海タワー(632m)よりずっと高いなんて、おそるべしドバイ。
世界で何番目であろうと高層ビル。眼下に広がる夜景の素晴らしさには変わりありません。夜景が見えればの話ですが。
この日は午後から雨。なぜそんな日にタワーに登るんでしょうね。なんでだったのでしょう。ともかく、まったくもってタワー日和でも夜景日和でもない日、チケットブースの美しいお姉さんにも「あんまり景色見えないけどいいのかしら」と微笑まれながら、登ってきました。
タワー内もガラガラ。初めて来たので普段の様子は知らないのですが、さすがにここまでガラガラではないと思います。エレベーター前で上海タワーについての小ネタをプレゼンするアテンダントスタッフがいるのですが、間違いなく新人。なんならこれが初プレゼンじゃないかしらという初々しく、一度も目があうこともなく、左斜め上固定目線で、噛むと先輩美人アテンダントの顔色を伺う新人アテンダント氏でした。
ほとんどいないお客さんたちと一緒に、流れてくる大量の雲の切れ目に一瞬見える夜景待ちをしていると、連帯感と言うか、一体感のようなものが生まれてくるものですね。「おおお、今、見えたよね!」みたいな。
そんな雲の切れ間から、ちらちらと視界に入るビルの電飾。
こちら「社会主義核心価値観」と言いまして、中国のプロパガンダと言いますか、基本方針と言いますか、なんかそういうやつです。
全部で12個あります。「富強」「民主」「文明」「和諧」「自由」「平等」「公正」「法治」「愛国」「敬業」「誠信」「友善」
1日外を歩いたら目に止まるだけでも50個、サブリミナル的に無意識で目に入るのが50個くらいあるのではというくらい、ありとあらゆる場所で見かけます。
街中の景色にこういうのが自然に紛れ込んでいます。まさか上海タワーからも見せられていたとは。晴れていたらもっと見えているのかもしれません。