ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

上海生活のとまどい(二号)

 

暮も押し迫ってまいりました。と書いてみたかっただけで、とくに押し迫り感を感じない年の瀬を迎えております。

上海雑感の一号では便利で快適な上海生活について書きましたが、二号では上海生活のとまどいについて。

とまどいだらけの日々を送っています。一番はこの国特有のタブーにとまどうのですが、その辺りをおおっぴらにブログに書くわけにもいかない気がするので心に留めておきます。

それ以外でも十分にとまどいどころの多い国なので、とまどうのには全く困らない毎日です。

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こういうのにもちょっと戸惑う

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しばらく見て、落ち着く

一番は、この国のサイズ感です。

中国は、人口が14億に届こうかという大所帯。日本の約10倍です。10倍の違いに、自分の体感が全くついていきません。アメリカだって、なんぼ大きいと言っても3億ちょい。14億なんてちょっとした宇宙です。

今まで「少し」と思っていたものが、割合は同じでも実際の数量としては10倍なわけです。つまり、日本の人口1億3千万の0.1%は13万ですが、中国の0.1%は140万です。たたった0.1%なのに140万って大きくない?……と、感覚がついていきません。

「ごく一部の人々は……」という表現がありますが、ごく一部がすっごい多いんですけど。この国で「普通」、「だいたい」と言ったら、一体どのくらいのことなのかと考え始めると混乱します。大きい国ってすごいですね。

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1カートン千元(約17,000円)のタバコにも戸惑います

この国の振り幅にもとまどっています。立派さ、裕福さ、富など、なんにせよ上は果てし無く上で、下も果てし無く下。進化している部分は果てし無く前を歩き、後ろを振り返えるといつの時代で止まっているのかと思うほど果てしなく後方に留まっています。

都会と地方の差も、同じ国の同じ時代の話とは思えない違うと思います。上にも下にも、前にも後ろにも、全方位に桁違いに離れているそのサイズ感、まったくついていけていません。

そんなちょっとした宇宙サイズの国を動かさなければいけない国や行政、企業。これもなんだかすごい。絶対数が大きいので、見切り発車上等、結果の見通しなんてザル状態で進んでいる印象です。

突然決まる、突然始まる、突然変わる、そして突然止める。なんにせよ決定事項だけが降りて来る。それに対しての異論や反論は存在しない。そしてその部分にとまどいます。おそるべし。 

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NISSIN、U.F.O.の

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お湯を入れる方

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お湯を捨てる方

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開けて、中出して、お湯を入れて、待つ

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お湯を捨てようと思ったら、捨てる側もオープン状態だった

日々、とまどっています。

来年はもう少し涼しい顔をして過ごせるようになるといいのですが。