今週のお題「空の写真」
アルゼンチンの北部、サルタ。少し行くとボリビアやチリと国境を接する山岳地帯。サルタの街自体は海抜1500mくらいですが、当時(2013)は海抜100m程度のブエノスアイレスに住んでいたので、1500mというとちょっとした高地。
そのサルタの街からさらに空の近く、標高4220mの最高地点まで、のんびりと列車で行って帰ってくる『雲の列車(Tren a las nubes)』という人気の観光列車に乗ってきました。
何度か4000m級地点を経験したことはあるのですが、初の4000m越えはここサルタ。
富士山よりも標高の高い山に登って行くのですから、高山病への備えも大切。10両編成で約600人を乗せて走る『雲の列車』には、酸素ボンベも常備され、看護婦も2名帯同しています。
わたしは全然元気でしたが、サルタを出た時にはテンションあがりまくりで大はしゃぎの隣にいた家族のチビくん、3000mを超えた頃からめっきりと口数がへり、4000mに到達するずいぶん前にはすっかりこんな感じ。まあそうなりますよね。
高山病になるかならないかは、個人差やその時の体調次第だそうで、なってしまったら酸素を採って、薬を飲んで、あとは耐え抜くしかないそうです。ただ、一般的には普通にしていても酸素の消費量の多い人、スポーツ選手など筋肉量の多い人、大騒ぎする子どもたちの方がなりやすいと言われたりもするそうです。
旅のハイライトはこの鉄橋越え。
4000mを超えた先の空は青かった。
4000mを超えずとも、0mでも100mでも南米の空は青かった。広くて青い空。東京に戻ると、この白っぽい水色がここの青空かと思ったものです。
が、しかし。さらに白みの強いうっすら水色がマックス快晴の上海から東京に戻ると「さすが青空、こうでなくっちゃ。あー空気が美味しい!」と思わず写真に撮りたくなるくらいの青空に感じます。
きっと、インドの空気の悪いエリアから来た人や、数年前の上海しか知らない人は、今の上海だって綺麗な青空と思うにちがいありません。
人の感覚なんて、そんなものですね。