ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

マライア・キャリーの "Always Be My Baby"|今週のお題「秋の歌」

 

この秋、かかるとついつい口ずさんでしまう歌は、Mariah Careyマライア・キャリー)の失恋ソング『Always Be My Baby』です。

f:id:pucayu:20211116212520p:plain

MVを見る限り秋ソングです

不定期的にインターネットラジオを聞くターンがあるのですが、今がちょうどそのタイミングのようで、この数週間はiTunesインターネットラジオの「'90s Hits」にあるストリームを順番に聞いています。そこでよくかかるマライア・キャリー

特にマライア・キャリーが好きというわけではないのですが、1990年代、2000年代、2010年代、2020年代の各年代で、Billboard Hot 100の1位を獲得した史上初のアーティストなので、知っている曲やかかればわかる曲は結構あります。

1990年のデビュー当時、声量、リズム感、音域、プレゼンテーション、比較の対象が思いつかないくらいの圧倒的な歌唱力で世界を驚かせた歌姫マライア。

おまけに歌うだけではなく、ソングライトもする、自分のMVも撮る、おまけにえらいかわいい。当時はわたしも若かったので、かわいいというよりカッコいいと思っていた気がしますが、今改めてMVを見るとひたすらかわいい。

その溢れんばかりの才能とテクニックをド派手に披露するスタイルのR&Bシンガーで「世界よ、どうだわたしの歌を聴くがよい」とばかりのパフォーマンスだったのですが、何年も聞いていると(当時のアメリカでは毎日どこかでマライアがかかっていた)、お腹いっぱいになるものです。

あの年で、あの声で、テクニカルに表現でできないことはもうないだろうと思っていたし、さすがにやや飽きたと思っていた彼女から出てきたのが、1995年にリリースされたアルバム『Daydream』から翌年シングルとして発売された『Always Be My Baby』。

「ダーリン」とか「ビーマイベイビー」なんてラブリーでキャッチーなワード満載の、ミディアムテンポの大人可愛い感じの曲です。

youtu.be

テクニカル的には彼女のそれまでの代表曲ほどのものは詰め込まれていないのですが、すごい人が持っている力の半分くらいで歌うとこんなすごいんだと思う一曲。一流の人は超絶技巧を駆使しなくとも一流なのですね。

キャッチーでポップな可愛いラブソングなのかと思いきや、歌詞を聴くとマライアのかなり個性的な失恋ソングになっています。

他に彼以上の誰がいようかというほど愛した男性にフラれた女性が歌う曲なのですが、悲しみ要素はごくごく控えめで、「別れたいんなら止めないけどわたしたちの愛は永遠よー」「わたししかいないって絶対にあなたもわかるわー」「戻ってくるのも時間の問題よー」と、前向きなのか、イタイのか、えええ?という歌詞です。聞く人やタイミングによって感想が分かれそう。その自信どこから来るの的なぶっ飛び具合が、90年代のフラれ女子の心をお支えしたのでしょうか。

少しのつっこみどころを残しつつ、実力者のいい感じに力の抜けた仕上がりの曲、2021年の秋に聞いても、まったく色褪せることのないかわいい曲です。

と、もっともそうなことを書きましたが、マライア・キャリーのアルバムを1枚も持っていないわたしが、90年代のアメリカのテレビやラジオで流れてくるマライアの曲情報をもとに書いた、ごくごく個人的な感想です。マライアファンの方たちが(ちっ、1枚目のアルバムからもっといろんな曲歌ってるわ、知らないくせにっ)と気分を害してしまったらすみません。

 

今週のお題「秋の歌」

 

焼きそば好きのわたしの一番好きな焼きそばはインドネシアの「ミーゴレン」

 

唐突ですが、わたしは麺が大好きです。どこの国の麺料理も、汁有りも汁無しもどちらも好き。どれも好きですが食べる回数の点でいくと、焼きそば、まぜそば、パスタ、油そば冷やし中華などの汁なし麺が圧倒的に多いかもしれません。

その中でも焼きそばが特に好きで、数ヶ月くらいなら毎食焼きそばでもOKです。数ヶ月OKなら、もうこの先ずっと焼きそばでもいいのじゃないかと思わなくもありません。

アメリカでは焼きそばのことを「chow mein(チャウメン)」というので(もちろんfried noodlesも使います)、語源は中華系の入植者が広めていった中国語の「炒面(チャオミエン)」と思われます。

一方、ブラジルの焼きそばは「yakissoba(ヤキソバ)」で、Sが2つになる点を除けば日本のそれほとんどそのまま。日本からの入植者が持ち込んだのでしょう。どうでもいいような情報ですが、お店で食べるとだいたいブロッコリーとパプリカが入っています。

長い前置きになりましたが、焼きそば好きのわたしの一番好きな焼きそばはというと、インドネシアの「ミーゴレン」です。「ミー」がインドネシア語で「そば」、「ゴレン」が「炒め」です。外国語のままではなく自国の言葉を充てていることからも、外国の料理ではなく自国の食文化(起源はどこであれ)の地位を確立しているメニュー。

炒めた麺ならなんでもいいのかと言えばそんなことはなく、ミーゴレンがミーゴレンになるためには、「ケチャップマニス」と「サンバル」の2つが不可欠です。

f:id:pucayu:20211112170407p:plain

「ケチャップマニス」は「甘口醤油」と説明されることが多いようですが、初めて見た時にはケチャップの綴りが間違えているんじゃないかと思いました。「ケチャップ」がソース全般のことを指すようです、マニスは「甘い」の意味です。「サンバル」はトウガラシやニンニクがメインの辛味調味料。

このふたつがタッグを組んで初めてあのミーゴレンの味となります。

エスニックな味付けや、辛すぎる料理が苦手な方にも馴染みやすいミーゴレン。エスニックも辛いのも好きな人にももちろん馴染みやすいミーゴレン。みんな大好きミーゴレン。

f:id:pucayu:20211112170401p:plain

日本でよく見かけるのはABCの調味料

そんなわけで、先日ミーゴレンを食しに仙台の東南アジア料理いろいろ屋さんのマカンに行ってきました。マカン(makan)の意味が、インドネシア語、マレー語、シンガポール英語でも「食べる」の意味なので、マカンに来ると東南アジア全般のごはんを食べることができるんです。

f:id:pucayu:20211112153650j:plain

ふたたび仙台のマカンに行ってきました

f:id:pucayu:20211112153702j:plain

マカンのミーゴレン

んまっ。大変美味しく頂きました!

 

セブソイレブンからアジダスまで|東京千葉さんぽ

 

f:id:pucayu:20211106143453j:plain

おしいっ

「ソ」と「ン」、ほんとちょっとのバランスなんですけどね。きっとこれを貼った方は(自作っぽかったです)この微妙なバランスの気にならない国のご出身なのかもしれないです。

日本語の小さい音(「っ」とか「ゅ」など)や長音(「ー」の伸びる音)が聞き分けられない、見分けられない国の人って結構多いるようです。「びよういん」と「びょういん」を聞き取れないとか、「インターネット」が「インタネート」と書かれていても間違いに気がつかないとか。

「ソ」と「ン」なんてあるある中のあるあるですが、お店の名前としてこれを放置してていいのか・・。そしてこの独特な配色センスも「ソ」と「ン」以上に気になる・・個人の感想です。

f:id:pucayu:20211106143429j:plain

柔軟な対応、いいと思います

美的にどうかなあと思わなくもないですが、これがだめならこっちはどうだという、柔軟なというか力づくというか、こういうの嫌いじゃないほうです。

f:id:pucayu:20211106143400j:plain

使えるものはなんでも使う

こうやって見るとなるほどと思いますが、このキャリーバックをバンパーとして使おうと思いつく発想がすごい。・・・実はただ捨てたキャリーだったり?

f:id:pucayu:20211106143413j:plain

お、おおお

「ご自由にお持ち帰り下さいシリーズ」見かけるとついつい足を止めてしまいます。新しい座椅子に買い替えたのか、数個出したけれどひとつだけ残ったのか。この「ご自由にお持ちください」たち、仙台ではあまり見ることがありませんが、他の地域はどうなのでしょうね。

f:id:pucayu:20211106143344j:plain

アジダスのフーディーがあったら買っちゃう(かもしれない)

検索したら鯵だけじゃなく、蟻、鮎、秋、火事などいろいろなバージョンがありました。・・・見つけても買わないかなー。

先日仙台に戻って来たのですが、仙台さんぽをしながら思うのは、仙台で週に1回見つけたらラッキーかなくらいのものが、首都圏界隈では、歩くたびに不思議な人に会ったり、何か気になるものがあったり、ただ歩いているだけで楽しいってよいなあと思います。人の数だけおもしろいものも多いのかなあと思いながら、穏やかな仙台の街を歩いています。

 

「おお、赤ですね」と必ず言われる赤のワンピース|IDÉE POOL「いろいろの服」

 

ふだん「赤いもの」に手を出すことはなかなかないのですが、唯一持っているわたしの赤いものが、IDÉEのPOOL「いろいろの服」シリーズの2017年の秋冬シーズンに出た赤いろのワンピースです。

POOLはものづくりの過程で発生するハギレや端材、流通過程で発生した販売できなくなった商品を、新たな価値のある商品に再生させる取り組みです。その中で、無印良品で生産するファブリックを無駄なく使い切るために生まれたのが「いろいろの服」。

ワンピースの他にもパンツやスカートなど、名前の通りいろいろなカラーバリエーションで展開しています。

f:id:pucayu:20211106210418p:plain
f:id:pucayu:20211106210434p:plain
f:id:pucayu:20211106210424p:plain
こちらは2021シリーズ

f:id:pucayu:20211106160907p:plain

こちらは2017シーズン
https://www.idee.co.jp/press_release/201708/pool-iroiro.html

IDÉE(イデー:家具やインテリアを扱うショップ)で服を見ていると、iPadに入った実際に商品を着たの画像を見せていただくことがあります。モデルではなくIDÉEのショップの方が着ている画像なのでイメージしやすく、あらかわいいなんて思っているうちについつい「じゃあ、これ」となったりならなかったり。そんな感じでつい手を出してしまった赤のワンピース、in 2017。

ショップに並んでいるとさほど気にならなかった赤ですが、実際に着ていると十中八九「おお、赤ですね」と声をかけられます。たとえばこれを着て食事に行くと、オーダーを取る人に「おお、赤ですね」と言われ、料理をサーブする人に「おお、赤ですね」と言われ、お会計の時にも「おお、赤ですね」と言われます。一度これを来て仙台の実家に来たときには、母にも「あら、赤ね」と言われました。

「おお、赤ですね」と言われないことがないくらい「おお、赤ですね」と言われる赤のワンピース。ちなみに他の色も持っているのですが、それについてコメントをもらったことはありません。というか、ふだん知らない人に着ている服のコメントを言われることってあまりないです。

今は上海の家に置きっ放しとなっているこのワンピース。あまりに「おお、赤ですね」と言われるものですから、なんだか赤の国中国で着て歩くことがはばかられ、上海では室内でしか着たことがないのですが、何か言われるか興味があるので今度帰ったら着てみようかな。「哦、红色的(おお、ほんすーだ)」とか言われるのかしら。

今週のお題「赤いもの」

わたしの思う「好きな死に方10選」

f:id:pucayu:20211024111229p:plain

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選

死に方なんて書くと生々しい感じではありますが、死因とか具体的な話ではありません。死ぬ時こんなんだったらいいなあというもっとぼやっとした話。

いずれ誰もがたどり着くところ。どんな人にとっても1日は24時間だし、どんな人も人生のどこかの段階で死を迎え、ほとんどの場合死に方は選べない。

高校生くらいのころまでは「人生の最期は笑っていこう」と無邪気なことを(でもわりと真剣に)思っていましたが、さすがにそこまでのんきではいられないと感じる今日この頃。「好きな死に方」と書くとなんかあれですが、「理想の死に方」というか、なんとなくこんな感じがいいなあというもの10選を考えてみました。

 

 

まあよかったな、と思いたい

これはもう言葉の通りです。大満足で後悔ゼロ、きれいスッキリ笑顔で!とまでは言いませんが、怨念や後悔を残して死ぬのは避けたいところ。自分のなかでいろいろと折り合いのついた状態でいたらいいなあと思います。

まあよかったな、と思われたい

「このタイミングで(死んで)まあよかったよね」でもいいし、「好き放題生きてきたみたいだしまあよかったよね」でもいいし、どんな意味合いにおいても死んじゃったけどまあよかったな、と思ってもらえたらありがたいです。

他の人に迷惑をかけない

人を巻き込んだり、辛い思いをさせたり、わたしが先延ばしにしてしまったことで現実的な手間や作業が複雑になったり、あらゆる意味において他の人に迷惑がかからないように(できるだけ)したい。それ以前に今の段階でも迷惑ばかりかけていることをどうにかした方がいいかもしれませんが。

はずかしくない

変なパンツ履いてたりとかそういうのは避けたい。もう死んじゃってるんだからパンツくらいどうでもいいかしら。だれもわたしのパンツなんて気にしないですよね。(念のために付け加えると、パンツは恥ずかしいものに対するメタファーなので、必ずしもパンツ的なことではないです)

びっくりしないのがいい

わたしの好きではない、落ち着かない感情、感覚のひとつが、驚いたり、ドキドキしたり(ワクワクじゃない方の)、びっくりしたりすることなのです。死ぬ時はだいたいの人は初めて死ぬわけなので、すこしくらいびっくりしてもしょうがないと思うのですが、できることならびっくりしたくない。

迎えにきてもらう

わたしはわりと夢をしっかり覚えていることが多いほうなのですが、夢の中では、家族や友人、アーティスト、作家、俳優などいろいろな人たちが、親しい度合いや、時代背景の何にも制約なく登場します。そんな感じでいろんな人が迎えに来てくれたらいいな。

死ぬことに、死んだことに気がつかない

前の日いつもと同じようにベッドにはいってそのまま・・いわゆるぽっくり願望。わたしもちょっと憧れます。

死んだ後の記憶もちょっとあるといい

死んだことに気がつかないとか言っておきながら、今度は真逆な感じですが、死んだ後ずっとじゃなくていいので、2、3日くらい記憶や意識があるといいなあと思っています。死んだことがないので知りませんが、意外とそれが主流だったりして。

ワープする

ワープって何?な感じですが、この次元が終わったら、そのまま別の次元にワープできるというのはどうでしょう。この次元からは消えてしまうというか、いなかったことになっているパターン。

実は夢だった(生きていたことの方が)

究極的にはこれが理想です。実は今わたしが現実だと思っている今世は夢なんです。「夢なんです」ってどうよですが、そういうのもいいなあと思っています。

 

言霊じゃないけれど、こうなったらいいなあということを言葉にしておくと実現するとか言うので、ちょっと考えてみました。後半半分は妄想感がなきにしもあらずですが、なるかならないかはその時になってみないとわからないけれど、このうちのどれかだといいなあという、わたしの10選でした。

 

佐原のうなぎ|うなぎ割烹山田

f:id:pucayu:20211031160255j:plain

うなぎを食べに来ました

かき氷だニッポニアだと書いてまりましたが、千葉県の北東部佐原はうなぎの町でもあるんですって。なぜなら、江戸時代から栄える水郷の町。利根川を中心に、天然うなぎの大産地だったそうです。

そんなわけで佐原はうなぎの激戦区。創業180年、創業190年などなど、老舗や銘店そして人気店が並ぶなか、今回は創業300年の「うなぎ割烹山田」に行って来ました。風に乗って香ばしいうなぎの香りが流れてきました。うなぎー!

お店は入店者数を制限して営業しているようで、お店の前にはリストが置かれていて、順番が来たらお店から電話がくるようになっていました。待っている間に佐原の駅の方に行ってみました。

f:id:pucayu:20211031155722j:plain

想像以上に豪華な佐原駅

f:id:pucayu:20211031155907j:plain

案内板のHave a good day!(プレート1枚余ったのかな)
f:id:pucayu:20211031220507j:plain
f:id:pucayu:20211031220316j:plain
伊能忠敬

佐原のヒーロー伊能忠敬。江戸時代に日本中を歩いて測量してまわり日本地図を完成させた人物で、佐原の商家のご出身。そんなわけで、佐原は町を挙げての忠敬翁推し。駅前はもちろんのこと、町を歩いていると何人もの忠敬翁をお見かけします。お茶の名前だって「忠敬好み」です。ママも喜ぶ「パパ好み」的な感じでしょうか。

そうこうしているうちに電話がかかってきました。いざ、うなぎ!

f:id:pucayu:20211031160302j:plain

いただきます

お重から勢いよく飛び出さんばかりのうなぎ。縦に並べられているうなぎってちょっと珍しいですね。紀州備長炭でしっかりと焼き上げられたうなぎは、皮はパリっと仕上がったかなり肉厚なうなぎ。言うまでもなく絶品。ガツンとくるうなぎ、最高。(ぬか漬けのお漬物がまたいい味)

久しぶりのうなぎ、大変美味しゅうございました。