グラフィティ(=ストリートアート)
以前住んでいたアルゼンチンのブエノスアイレスは、こと文化・芸術に関しては、行政も民間も、個々の市民も惜しみない愛を注いでいる街でした。それ以外のことに関しては、…ごにょごにょ。
地元のアーティストはもちろん、国内外問わず多くの芸術家が集まってきます。いろんな時代のアートが、特別な誰かだけものでははく、自分の好きなものを好きな分だけどうぞ、的な自由な感じでステキです。
芸術愛の対象はタンゴや舞台、美術作品など歴史がある、文化遺産的価値の高いものだけではなく、モダンアートからグラフィティ(=ストリートアート)のような比較的新しいものも含まれます。
グラフィティの中でも特に壁画(ウォールアート)はブエノスアイレスの観光資産のひとつ。市内のグラフィティを巡るツアーは、ブエノスアイレスを訪れる外国人観光客にも人気があり、毎年トリップアドバイザーでも高い評価がついています。
ステンシル
いろいろなタイプのグラフィティの中で、私のベスト of the bestestはステンシルの壁画です。ステンシルとは、文字や模様を切り抜いたところに色をつける型染めのこと。ステンシルのどこかレトロで柔らかい間接的な雰囲気で描かれた壁画が好きなのです。
その中でも一番好きだったのが、2003年からブエノスアイレスで活動しているステンシル・ランド(Stencil Land)のアートです。これを見るために、ブエノスアイレスをお散歩するのがひとつの趣味でした。Flickr!(リンク)に作品があるのでご興味のある方は是非。
で、神保町。
すっかり前置きが長くなりましたが、神保町を歩いていましたらステンシルの壁画に遭遇しました。か、かわいい。
靖国通りを水道橋よりに1本入った道にある「ギャラリーかわまつ」の壁。想像力を刺激する、とても好きなタイプの壁になってます。
ここのギャラリー、キリコ、シャガール、ゴーギャン、ダリなどの巨匠達をはじめ、海外の版画や挿画本を扱っているそう。なんと言ってもグラフィティのアーティストも多く扱っているのがさらにステキ。
久しぶりにみたステンシルの壁画にうれしくなりました。少し探索してみようかな。