台湾の南、第2の都市高雄(ガオション)からはじまる台湾旅行。寒いニッポンから暖かい(ことを切に願う)タイワンにやってきました。ラッキーなことに暖かい冬のようで、わたし的には初夏のような、もしくは暖かい秋のような日々。寒くないってステキ。
一卡通(イーカートン)(英語名: iPASS、Suicaのような交通機関やお店で使えるICカード)を購入し地下鉄で市内へ。驚いたことは、地下鉄の乗客を見ると服装が東京のそれと大差なく、ダウンジャケット率が高い。ムレたりしないのか。2駅ほど乗っていると、冷房の強風で彼らの服装もここではあながち間違っていないと納得です。
日本もインフルエンザウイルスが猛威をふるっていますが、こんなに暖かい(とわたしは思う)台湾南部でも其処此処で「インフルエンザの季節です」という注意喚起のポスターを目にしました。ウイルスも生き物で、活発化しやすい条件は国によって変異するものなんですね、恐るべし自然界の脅威。
台湾南部めぐりの起点は、台北101以前は台湾で一番高い建物だった85スカイタワー内の君鴻國際酒店(85スカイタワーホテル)。カウントダウン花火(爆竹?)を楽しみにしていたのですが、0時まであとちょっと待てずに寝落ちしてしまいました。
部屋からの眺め
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* 文中グリーンの太字はオフィシャルサイトへのリンクです
台湾最南端のビーチリゾート墾丁(ケンティン)へ
とりあえずバスターミナルに来たものの、どうやらチケットはここで買うのではないようです。台湾は英語か日本語でほとんどの場合はなんとかなると聞いていましたが、当然そのどちらにも頼れない場合もしばしば。
わたし「ケンティン?」バス停のおじさん「ケンティン」わ「ケンティン?」お「ケンティン」わ「ケンティン!」お「ケンティン!」わ「OK、 謝謝!」夫「何だって?」わ「バスのチケットはそこの2階で買ってこいだって」……。旅行者パワー、おそるべし。
バスで2時間と少しでケンティンです。バスからは水を張った田んぼに小さな水車がカラカラ回っているのを随分と見ました。魚の養殖でしょうか。のどかなマンゴー園や小さな町などをいくつか通り過ぎていきます。
どの町にも必ず、何軒も並ぶ「檳榔(ビンロウ)」屋。噛みタバコのようなもので、道路にはビンロウを吐き出し飛び散った赤茶色跡をあちこちでみかけます。ケンティンの町を歩いていて後ろで声がしたので振り返えると、歯から歯茎から、口の中が真っ赤になったおじさんの満面の笑顔、軽くホラーでした。一時はセクシーギャルがビンロウ売りになるという手法で売上を伸ばしていたそうですが、当然規制の対象となり、オールド・ハッピー・ビンロウ is back。
車窓から。左上から時計回りに、首から上が行方不明な仏像、マンゴー、恐竜、ビンロウ屋
屋台準備中。太陽の下(気温は26度ほど)食べ物大丈夫かしら
本当はもうほんの少し先の、最南端ケンティンの最最南端まで行こうと思っていましたが、暑さとビールでぼんやりしているうちにここで満足してしまいました。ビーチリゾートの写真がないけど、まあいっか。
夜市でさわらのフライ・ヌードル、美味しい!
際立って大きな人垣ができていた2店。(上)超有名ジューススタンド(下)イケメン風男子
「世界で2番目に美しい駅」に選ばれた地下鉄の美麗島駅(日本人建築家、高松伸氏設計)で、イタリア人アーティストのステンドグラスアートを満喫。駅を出るとすぐ六合夜市(リウホーイエシー)です。夜市文化のある国って本当にうらやましい。日本にもあったらいいのに、といつも思います。夜市でちょっと飲んで、ちょっと食べて、また次のお店にいってちょっと飲んで、ちょっと食べて。次の日はまた違う夜市に行って......これを週5回したい。夜市ウラヤマシイ!
兄弟らしい二人が並んで営業しているヌードル屋さんとチャーハン屋さん
台湾ビールを飲んだり、胡椒餅を食べたり、ふらふらしながら選んだ今夜のシメは、高雄の地元グルメ、さわらの唐揚げを乗せヌードルです。ちょっと甘め、もれなく八角風味に揚げたさわらと、とろみのついたスープ、小で50元(約180円)。ペロっと食べて、デザートに移りたいところですが、今日はこの辺で。まだまだ旅のはじまり、毎日食べ続けるためには満腹になってはいけません。こういう時に大人になったなあわたし、と実感します。
隠す必要ってある?
龍虎塔(ロンフーター)で厄落とし
龍から入って虎から出るべし
厄落としができるという蓮池潭(リエンチータン)の龍虎等で、わたしの厄も落としてきました。ここをぐるっとまわってとか、ここをくぐってみたいな、実際に体を動かして何かするお参り、好きなタイプです。新年を迎えるにふさわしい(?)一大行事に参加した気分。
上が龍の中、下が虎の中。なんかおぞましい絵も……
あなたの悪行もすっかりお浄め。キラキラキラ
台湾に対する印象というのはテレビやネット、ブログなどで読む断片的なイメージの貼り合わせにプラスして、自分の知っている中華系の記憶(香港や各国の中華街とか)を重ね合わせていました。例えば香港のような押し付けがましいまでのギラギラしたパワーとは、また全く違うものでした。確かにカラフルなんですけど、パワーというよりはもっと自由で気楽な空気。これが北上したら変わっていくのか、そのままな同じ印象なのか、旅のお楽しみです。