ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

「舞!舞!舞!」中国風ニッポンと、日本風チャイナ(一)

 

外国語の中にいると、ひときわ目につきやすい母国語、日本語。

 

日本のもを中国的に解釈するとそうなるのか、

または、中国のものを日本風にアレンジするとそうなるのか。

それとも、まったくの別物なのか。

 

気になったものをいろいろと思いついた順に書いてみます。

 

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ダンス・ダンス・ダンス

 

村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」、中国語にすると「!」でつなぐんですね。そして「!」の位置は縦書きの句読点と同じく右寄り。ワードなどで日本語縦書きで入力すると、「!」は真ん中にきますが、これはルールなのか、デザインなのか。

 

「!」といえば、ビジネスメールの「◯◯様、いつも大変おせわになっております。」的な書き出しの部分を中国語にすると「你好、◯◯先生!」となんだか一気にフレンドリー度が増すといいますか、近い近い!という感じになります。

日本的には、メールの内容からいっても「!」は全くそぐわないのですが、大抵の中国語に翻訳されたビジネスメールを見ると「!」がついてきます。

本当にこの「!」はつけておくべきなのか。一度中国人スタッフに聞いてみたことがあるのですが、なんでそんなことを聞いてくるんだろうといった表情で「つけたままで全く問題ありません」と言っていました。

まあ母国語の人間がそう言うのであれば、疑う必要はないだろうと思い「!」はそのままにという方針をとっていますが、本当のところはどうなのでしょう。

 

小説のタイトル「舞!舞!舞!」の「!」は、日本語の持つ「!」と同じくらい強い意味合いがあるのか、もしくは原文「ダンス・ダンス・ダンス」の中黒と同じく、特に意味合いは持たない「・」としてのニュートラルな役割なのか。

「!」がつくと「踊れ、踊れ、踊り続けろ!!!」な語感に読めてしまうのは、わたしが日本語の語感で読むからなのか。中国語がわかるひとが読むとまた違った印象なのでしょうか。

 

そもそも「舞」なのか「踊」ではないのかとかも気になります。きっといろいろと意味があってのことだと思うので、検索でもしてみればと思うのですが、今日のところはそっとしておこうと思います。