上海は大ぶりな街。1ブロックの距離も長く、碁盤の目のようなわけでもなく、まっすぐだと思って感覚だけで歩いていると、実はゆったりとカーブしていて、思っていた地点よりこんなにずれていたと思うこともしばしば。実にトリッキーです。
何と言っても14億近い人口の国の、ビジネスの中心の街なわけですから、歩いているだけでうんざりしそうな大きさ。熱量が高く(よって声も大きい)、巨大な近未来的建築物も多く、道ではないなにかに迷子になりそうになります。
が、しかし。ちょいちょいエンターテイメント要素が隠されていて、大味だけど意外に飽きのこない街、上海。
その一つが竹の足場。
しなって、しなって、想像するだけでチュンってなる。と思うのですが、この「しなり」が抜群の安定感を生み出すとか。ほんとでしょうか。
これも、誰もが足場を組めるわけではないそうで、1級建築士みたいに、足場組士的なきっちりと資格を持った人が組んでいるらしいです。確かに、素人の仕事ではないですよね。
繁華街の竹足場には、ちゃんと街灯も付いています。下から見ているだけでも怖いですが、この上を歩いたり、この上で重いものを持ったりすること想像すると、それだけでもユラユラしそうです。
最近気になっていること。劣化した竹の判断はどうなっているのでしょう。この竹は使い捨てなのか、また次の現場で再利用されるのか。現場の親方が目を光らせているのでしょうか。
上海でもそこそこの高さのビルは竹足場を見かけますが、香港やマカオでは高層ビルも竹足場とか。さすがですね。
足場の2階から3階への移動にははしごが掛けられているんですね。柱になる部分は、そのまま直接コンクリートに立てられているだけというのもすごい。
竹足場があるとついつい眺めてしまいます。