チベット、ラサ観光のメイン、ポタラ宮です。今は観光拠点となっておりますが、歴代のチベット仏教の法王、ダライ・ラマの宮殿です。
ガイドがダライ・ラマの説明をする際「ダライ・ラマさん」と呼ぶのにちょっと違和感を感じましたが、まあ個人の感想です。
わたしの中で、このポタラ宮殿と、ネパール第2の都市ポカラがごっちゃになっていて、すごい秘境的な山の斜面にあるイメージだったのですが、ラサの街中にありました。とはいえ山の斜面なのは変わらず。普段海抜10メートル地帯に生息しているわたしには天に向かう地獄の坂のようでした。
ダライ・ラマは観音菩薩の生まれ変わりであるとされています。ダライ・ラマに次ぐ高位の称号はパンチェン・ラマ、こちら阿弥陀如来の化身とされています。
ダライ・ラマ、もしくはパンチェン・ラマが亡くなると、互いの転生者(=生まれ変わり)を見つける役割を担っています。
現在のダライ・ラマ14世は、1959年にインドに亡命。亡命後もパンチェン・ラマ10世はチベット留まり、その後北京に移りますが1989年に亡くなります。そしてダライ・ラマ14世がパンチェ・ラマ11世を認定するのですが、発表直後にその子は行方不明になります(後に中国政府が関与を認める)。そしてその年のうちに中国政府が別のパンチェン・ラマ11世を認定しました。
中国共産党の両親を持つパンチェ・ラマ11世は、北京で中国共産党の教育を受け現在に至ります。ダライ・ラマ14世が将来亡くなる時には、このパンチェン・ラマ11世がダライ・ラマ15世の転生者を認定することになるのでしょうか。
中は撮影禁止。帽子もサングラスもとらないといけません。
白の宮殿はダライ・ラマがかつて執務を行っていた部屋や、生活をしていた部屋がそのまま残されています。赤の宮殿は、このポタラ宮を建造したダライ・ラマ5世をはじめとする歴代ダライ・ラマの霊塔などがあります。
宮殿内の暗く、狭い通路にいっぱいいる観光客の合間を縫うように、信者が額をつけて祈りを捧げながら足早に過ぎて行く姿が印象的でした。
そしてその熱心に祈っていた信者が、宮殿を出てすぐのところで揚げパンをむしゃむしゃしながらスマホをいじっていたのもまた印象に残っています。
ポタラ宮の観光は時間制限があります。時間を超えてしまった旅行会社は、入城禁止の処分があるそう。ですので宮殿内はじっくりのんびり見て回ることはできず、ちょっと消化不良。
外から見る分には見放題です。