先日、浅草近くに行く予定があり、ペリカンの食パンを中国に連れて帰るミッションを自分に課しておりました。
ペリカンとは、1942年浅草創業のパン屋さん。ペリカンの食パンを分厚く切ってバターを乗せてトーストし、おいしいコーヒーと一緒にいただくという幸せを、上海でも実現させたいと思いまして。是非に。
飛行機に食パン3斤の角棒を持って乗るのは人目をひいてしまうかしら、と想像しつつ、朝に食パンを焼いて食べるのを想像しつつ、ウキウキしてペリカンに向かいました。
ペリカンについてはこちらのサイトに美しくおさまっております
が、ペリカンはペリカンでした。と申しますのも、ペリカンは予約必須なお店なのです。久しぶりで危機感が足りなかったらしく、売り切れている想定はしてなかったわたしのばかばかばか。なんで前の日に電話しなかったんでしょう。
その日の朝、一瞬「あー予約すればよかったな」と思ったのですが、平日だし大丈夫でしょうと思ったわたしがあまかった。
お店の前には数名の人が並んでいましたが、わたしの前の前の人までかろうじてロールパン1袋が残っていましたざ、それがその日のラストでした。焼きあがる予約のお客様用の食パンたちを尻目に退散を強いられるわたし。
そういえば、10分ほど歩いたところに、ペリカンのパンを売っている小さなコンビニのようなお店があります。そちらに向かいます。あきらめない。
残念ですがしょうがないですね、「売り切れまた」ですもの。上海で食べるペリカンの食パンは格別に美味しくかんじるだろうなあという妄想とはお別れです。また機会があったら、その時は予約をいれようと思います。
一度盛り上がったペリカン熱、冷ますにはやっぱりペリカンのパンを食べたい。浅草界隈にはペリカンのパンを出すカフェや喫茶店がいくつかありますが、今回は一昨年の夏にオープンした、ペリカン直営のペリカンカフェに行ってきました。
いつも並んでいる人気店。平日かつ、ランチタイムを外しても2人待ちでした。お店に入るとパンを焼く美味しい香りでいっぱい。今、これを書きながら目をつぶって想像するだけで再現できます。ふう〜、幸せ。
大好きなチーズトーストにするか、ミックスサンドにするかで悩みつつ、「浅草ハム」の厚切りを使ったハムカツサンドと、築地のライブコーヒーからおろしている、ペリカンのパンにぴったりにブレンドしたペリカンブレンドをいただきました。
絶品。ああスペアの胃袋があれば、あと2種類くらい食べたかった。美味しい食パンは多くありますが、好みの食パンとなるとこれはもう好みの問題。ペリカンはわたしのbest of the bestest。
つくづく予約を入れなかったことが悔やまれます。ふう。