ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

3日間に渡る誕生会の話

先日の我が家のバースデーボーイ(夫)の誕生日の話。

 

誕生日前日

誕生日から数週間前「誕生日は何を食べたい?」と尋ねた時のこと。「カレーが食べたい」と答えた夫。

わたしの質問の意図するところは「どこに」食べに行こうかだったのですが、まあ、いいか。そう言われれば最近カレー食べてないし。

「じゃあ作る(夫が)?この前(夫が)作ったカレーがすごい美味しかったもんね。わたし食べたいなー(夫の作った)カレー」

(え、自分の誕生日に自分でカレー作るのかよ)という表情が一瞬よぎったような気がしたのですか、そんなの気にしないわたし。

「作ってもらうカレーっておいしいよねー」誰の誕生日かわからない(夫の誕生日です)発言を繰り返すわたし。そんなわけで、夫の誕生日は夫がカレーを作る予定でおりました。

がしかし。夫の誕生日の前日、夕食のメニューが全く思いつかないわたし。・・・そうだ、カレーにしよう!カレー食べたいって言ってたし。いとも簡単に明日のメニューをいただきます。

わたしの好みで、我が家はチキンカレー一択なのですが、本当はビーフカレーもすごく好きらしい夫のために、この日はお誕生日スペシャルということで、ビーフカレーにしました。

誕生日前日の夜、仕事から帰ってきた夫。エレベーターホールに漂うその香りで我が家の今晩のメニューがわかったはず。(あれ、カレーは明日じゃないのかよ)と間違いなく気がついたと思いますが、そんな気配を漂わせることなく家に入って来る彼。よくできたオトコです。

「今日はカレーだよー!お誕生日なのでビーフカレーでーす!じゃじゃーん」と迎えるわたし。いかに心を込めてカレーを作ったのか(……ふつうのカレーです)を語りながらカレーをよそったのですが、ですが、ですが。

肝心のビーフが美味しくなかった。もう1ランク(いや、2ランク)上のお肉にすればよかった。残念、ビーフカレー。というか、残念なのはわたし。ごめん。

 

誕生日当日

誕生日メニューであったはずのカレーカードを前祝いで使ってしまったため、満を持して「お誕生日パーティー、どこに行こうか」とお誘い。

(え、昨日ので終わったんじゃないの?)という表情をしたようなしないような気がしますが、そんなことわたし気にしない。

いくつかのレストランを(夫が)あたってみるも、当日の当日でテーブルがないとのお返事。そんなわけで「行ってみたいレストラン」ではなく「元個人宅を使ったレストラン」に趣向を変えて選んだ、スペイン料理のレストランに予約をいれました。

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1921年に建てられたフランス建築

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気泡がまったく見えないスプマンテ

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スペイン料理なので、メインはパエリヤ(風)

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でもデザートはクレーム・ブリュレ(風)と

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ティラミス(風)

スペイン料理を謳った、フランスなのか、イタリアなのか、なんなのか、いろいろ雰囲気インターナショナルレストランでした。そもそもスペインっぽいメニューはパエリヤと生ハムくらいだったような……。

そして、肝心の味。料理自体はおいしかったのですが、パエリヤだったのか?と問われたら返答にこまるおいしさ。これが全ての料理に当てはまり、気泡の見えないスプマンテでしたが、口に含むとちゃんとシュワシュワ。ティラミスに見えるようでティラミスにあらず、エスプレッソに見えてエスプレッソにあらず、といったラインナップ。

さすがにサラダはサラダ、ハムはハムでしたが(調理してないしね)。

これはだまし絵か何かでしょうか。試される我ら。

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あなたには何に見えますか?

誕生日翌日

残念なビーフカレー、トリッキーなスペイン料理風ときた誕生日翌日「お誕生日おめでとうの乾杯しようよ!」とわたし。

(まだやるのかよ)そんな言葉が夫の脳裏をかすめたかどうかは知りませんが、わたし気にしない。

近所のお店からお肉やチーズをデリバリーし、とっておきの「アンヘリカ・サパタ」のマルベックをあけます。なんならデリバリーが届く前からワインを飲み始め、ワインを飲みながらアイロンをかけるわたし。アイロンがけが進みます。

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とっておきのワイン

いまいちなビーフカレー、名前と見た目と味のミスマッチ料理たちの記憶を消してくれる美味しいワイン。コストパフォーマンスも非常によい、ボデガ・カテナ・サパタのワイン。すごく久しぶりに飲みましたが、やっぱり美味しかった。

もはや誰の誕生日なのかわからない感じ(夫のお誕生日)の3日間でしたが、楽しいかったです(わたしが)。お誕生日おめでとう!