安徽省(あんき省)の世界文化遺産に登録されている、1131年に建造が始まり現在も明・清時代の建物が残る古い村落「宏村/ホンツン」に行って来ました。
勝手に「ひろしむら」と呼んでいたので、「ホンツン」と言われてもピンと来ませんが、間違いなく「ホンツン」です。
初めての高速鉄道でのおでかけ。上海から最寄りの黄山北駅まで約3時間。歩きでは約4日の道のりです。
高鉄の駅からさらに1時間ほどバスで山を登って行きます。この地域はお茶の産地で、山肌は茶葉の緑一色の段々茶畑が続きます。
ここは、中国の水墨画をイメージした時に思い浮かべる、雲海の中そびえ立つ美しい渓谷の、こちらも世界遺産に登録されている黄山があり、黄山の登山と古村落見学のセットでくる観光客が多いようです。我が家は登山なしで。
宏村は、白壁と灰色レンガで建てられた、フォトジェニックな村。
世界遺産の村として観光客の受け入れつつ、江戸時代以前のままの村に現代の人が普通に住んでいるんですね。
建物も、人工池から水を引くシステムも、ほぼ当時のままだそうです。いやーすごい。
一般に公開されていない村や集落がまだまだあるのだそうです。平安時代あたりの村もあったりして。
日も沈み始めてきたので、そろそろ帰ります。
中国語の「出口」は、日本語と同じ「出口」の意味の他に「輸出(エクスポート)」の意味もあるのですが、これは明らかな誤訳。村の中にたくさん設置されている出口の標識、全て「エクスポート」でした。
こんなにたくさんの日本語を解する人が多い中国で、なぜこの標識にOKが出たのか本当になぞです。……ま、そんなのものですよね。
ひろしむら、つづきます