先日、中国の山の中にあるリゾートホテルに宿泊する機会がありました。
山に囲まれた山のひとつ、丘のような斜面に独立した個室のコテージが広がり、見上げた丘の頂上には、レセプションとレストランなどが入る天井の高い豪華な棟が建っています。
……あら、ドライバーはなぜここで降ろした?
宿泊棟エリアのパーキングで降ろされてしまいました。どう考えてもここにレセプションがあるとは思えず、荷物をコロコロと転がしながら丘の上を目指します。何の苦行でしょう。
少々疲れましたが致し方ありません。チェックインを済ませて、宿泊する部屋までカートに乗せてもらい丘を降りてきました。
部屋でくつろいでいると、しばらくして部屋のチャイムがなりました。
「チェックインの際に不手際があり大変申し訳ございませんでした。少しばかりですが、お詫びの気持ちでございます」
流暢な英語を話すホテルスタッフがワインを(ボトルで、しかもアルゼンチンワイン、極め付きはマルベック)持ってきてくださいました。こんなステキなお心遣い初めてです。うれしい。
そしてマルベックとともにウミガメも2匹くださいました。山の中のホテルでなぜウミガメ、と疑問がよぎりましたが、部屋にあるグループリゾートのパンフレットを読みましたら、ウミガメの保護活動をしており、宿泊費の1%がその活動にあてられているのだそうです。ステキです。
せっかくなので飲んじゃおう!とミニバーを見ると、ワイングラスがない。ワイングラスがないのでもちろんオープナーもない。ちょっとおしいサービスがまた愛らしい。
レセプションにお願いして、グラスとオープナーを持ってきてもらおうかとも思いましたが、今回はありがたくお土産として持ち帰らせていただくことにします。
お茶でも飲もうかと再びミニバーを見ると、NARUMIのコーヒーカップ。世界のNARUMIさま、中国の山の上でもご活躍です。
NARUMIさまの奥から目に飛び込んできたものがありました。
まさかのコンドーム。その手のホテルならまだしも、ちょっとした手違い程度のミスにワインをボトルで持ってきてくるラグジュアリーなリゾートホテルにそのご用意があるとは。
いや、そういうホテルだからこそのラグジュアリーなサービスなのでしょうか。ミニバーにコンドーム(その後ろにはトランプ)。だったらワイングラスとオープナーくらいあってもいいような……。
ホテルで古事記が置いてあるのを見つけた時と同じくらいびっくりしました。