ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

モンブラン(とわく子)

 

子どもの頃は苦手だったけれど、大人になって好きになったもの。いつまでたっても子ども舌なもので、あまり食の好みは変わっていないと思っておりましたが、ふつうにありました。

その中のひとつが洋菓子のモンブランとサバラン。

小さな頃、お店で買ったケーキの生クリームが苦手で、わりと早い時期からクリスマスケーキやバースデーケーキを引退させていただき、好きなケーキ屋さんの好きなケーキを個々に選ぶスタイルでした。そう言えば、生クリームも苦手だったけれど今は好きなもののひとつです。

父はモンブランとアップルパイ、母はモンブランとサバラン、姉はチーズケーキとプリンやムース系など、そしてわたしはアップルパイとチーズケーキ、またはイチゴのタルト。家族の好みって微妙に寄り合うものですね。

リキュールを使用するサバランはともかく、両親が好んで食べるモンブランは、あのグルグルな形状もあいまって、全く興味を持てずにいました。

でも、やっぱり好きなものって増えていくものですね。

生クリームが好きになり、それまで苦手だったイチゴのショートケーキやロールケーキなども大好きになり、大人の洋菓子サバランにいたっては、買い占めたいくらい大好きに。

そして、モンブランもそのひとつ。

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カフェ、ウィーンのモンブラン 三越日本橋本店

先日、日本橋界隈に寄った時、ちょうどお昼くらいでどこかによろうかなと思ったのですが、どこもランチの人でいっぱい。

こういう時に空いている場所は……目の前にそびえ立つ老舗デパートメントストア、三越日本橋本店があるじゃないです。デパートのカフェなら、ランチタイムでもいけるのでは。

いけました。ランチメニューが軒並みの2,500円の老舗デパートメントに店舗を構えるカフェには、周辺企業のランチピーポーはまずもってやって来ず、見るからにモノの良さそうな衣装を身にまとったエレガントな中高年マダムしかおりません。

中年マダムはともかく、高年マダムと思われる方々は余裕で70、そして80を超えてるのではないかしらと思われる面々も。

友だちと2,500円のランチをする理由ならいくらでも思いつくのですが、こちらのエレガントなマダムたち、友だち同士はもちろん、おひとりでランチされている方も多いんです。2,500円のランチコース、さらに追加料金でお飲物やらデザートやらもつけて、ひとりでふわーっと完食されていらっしゃる。アッパレ。

2,500円もさることながら、この量をランチでさらっとお召し上がりになるパワーもすごい。いやいや、ニッポンの消費パワーの源、マダムの財布と胃袋は圧巻でした。

モンブランの話から大きく逸してしまいましたが、わたしはと言えばモンブランをいただいてまいりました。

本当は、季節的にも今回はモンブランを山ほど食べようと思っていたのですが、日本橋三越マダムと比べると、お恥ずかしい程度の財布と胃袋なもので、モンブランまで手が回らず、この日が最初にして最後のモンブランに。

ただ大変残念なことに、今まで遭遇することのなかった日本橋三越マダムたちに興奮しちゃって、彼女たちを観察したり、聞き耳を立てたりするのに忙しく、せっかくのモンブランの味が今となってはほとんど思い出せません。

でも写真だけは撮ったみたい。

 

さて、写真と言えば、今回泊まったホテルにあった電気ポットの名前。

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わく子

写真撮っちゃいますよね。撮ったら誰かに見せたくなりますよね。

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大喜利か・・・