お酒は強くはないのですがキライではないほうです。飲むとすぐに顔に出ますが、そのままずっといくタイプ。だったはずが、年のせいか近ごろはすぐに眠りの誘惑に秒殺です。
酒豪ランキング的には、10段階の10が最強として、わたしは2.3くらいでしょうか。つまり、まったく大したことありません。
本や映画などもそうですが、飲食に関しても好きになるとひたすら同じものをいただく傾向にあり、思えばお酒も同様です。
好きなお酒歴はジンからスタート。ここ数年ジワっとブームが広がるクラフトジンもありますが、そちら方面ではなくド定番な方です。
ジンとはベースのお酒に、ボタニカルと呼ばれる「草花根皮」を数種類ブレンドして作られるお酒。全く難しい感じもなく、値段も高くないですし、何にとでも合わせられるので、わざわざ薄暗いバーカウンターで「マティーニ」とか言わなくても、おうちで飲むのにもぴったりです。
なんだかんだ言ってコレとういマイ王道ボトルたち。左からとにかく飲みやすい「ボンベイ・サファイア」、とにかく安い「ゴードン」、迷ったらコレ「タンカレーのナンバーテン」。書いていたら久しぶりにジンが飲みたくなってきました。
次にとてもはまったのが、オレンジリキュールの「コアントロー」。カクテルのアクセントや、おかし作りにもよく登場するリキュールです
オリジナル、レミーマルタン(コニャック)とのペアリングのノワール、そしてブラッドオレンジのピールを使ったブラッドオレンジの3種類があります。
数年前までは常にどれか1本常備されていました。どれもとっても美味しいです。好きすぎて何にでも入れたいコアントロー。
お酒として飲むのも好きですが、もうひとつ好きな飲み方は苦みの強いコーヒーと飲むのもなかなかです。
中でもカフェで飲めるコアントローは最強。1936年創業の喫茶店、銀座トリコロールの「カフェ・コアントロー」。友だちとの約束の前や、家に帰る前に一杯だけというのにぴったりです。
この写真の時も友だちと待ち合わせの前の一杯だったはず。
次に訪れたのは梅酒ブーム。家ではストレート、お店ではロック。おいしいです。あの頃はなぜあんなに梅酒を飲み続けたのだろういうくらい、あまったるい梅酒にどっぷりと浸かっていました。体が尋常じゃない糖分を欲していたのかもしれません。思い起こせば梅酒と時を同じくして、サングリアや「ガンチア・アスティ」「すず音」など甘ったるいお酒を好んで飲んでいた頃がありました。
さて、梅酒といえば小政醸造の「小政の梅酒」がわたしの王道。あの数年で何本の小政の梅酒を空けたでしょう。友人からいただいた宮城の地酒「浦霞」の梅酒。これも相当好みの味でした。
その次はここにきてやっとのビール。学生の頃からビールが苦手で、乾杯にビール一択なんてナンセンスと思っていたのですが、ブラジル、アルゼンチンに暮らすうちに、あのちょっとほろ苦の炭酸水のようなうっすいビールにはまりました。
ブラジルの「スコール」(南日本酪農協同の「愛のスコール」とは別物です)、そしてアルゼンチンの「キルメス」。スーパーライトな薄い炭酸水がよかったのでしょうか。ゴクゴク飲みたいビール。
特にブラジルでは「ビールはいかに冷たいかが命」みたいなところがあり、カッキンカッキンにして飲みます。現在住んでいる中国の常温ビールを好む国とは真逆の価値観。
南米でビールを飲むようになって以降、あんなに苦手だった日本のビールをはじめいろいろなビールを飲めるようになりました。ありがとう南米!
そして、次にやって来たのがワイン。ワインの産地、アルゼンチンシャワーといえばこちらです。言葉なんていらない。
そして、現在。ついにやって来た日本酒ブームです。
数ヶ月前、突然やって来ました。それまでは、いただいたものや、お店でお勧めされてちょっと口をつける程度だったのですが。なぜか突然急に。
今まで何とも思わなかった隣の家のお兄さんにキュンとするとか、少女漫画的なアレでしょうか。日本酒にキュン。
まだどんなものがあるのかも知らないので、自分がどれが好きなのかもわからないのでどこから手をつけていいものか……。
名前だけは知っているとか、試飲しておいしかった、ラベルが気になったなどで選んでいますが、今回はまず、空港の免税店にて。
遠くに赤霧が見えるのはどうぞお気に留めず……
上の写真は現時点ではほとんど空いてしまいましたが、寒い日にお鍋と日本酒とか、楽しく日本酒ライフを過ごしております。
口当たりは軽くてふわっとしているのに、のどを通る段になったら突然豹変してビシっとしてくるお酒とか、口に入る前からブワっと気をはいてくるお酒など、一本でいろいろな顔を見せる日本酒は楽しいなあと思います。
この後、日本酒ブームは続くのか、早々に次に移るのかはわかりませんが、なんだかんだ言って、真夏のビーチでイカフライと白ワインもいいですね。