ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

いつまでもあると思うな:王様のフルーツケーキ「足立音衛門」

 

親の意見とナスビの花は 千に一つの無駄もない
いつまでもあると思うな親と金 ないと思うな運と災難
織田(おだ)が突き、こね羽柴(はしば)が捏(こ)ねし天下餅(てんかもち)
座りしままに食らふは徳川

「いつまでもあると思うな親と金」はこの江戸時代の狂歌の一説。

解釈は大きく2つあり、ひとつは「資源や資産は有限なのだから、それに頼ることなく自身で準備しよう」という自立や倹約を促すもの、もうひとつは「ずっとあると思っていたのに、永遠ではないんだなあ」と無くなってから知る無常観を表すものです。

 

なんの話かといえば「王様のフルーツケーキ」の話です。

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先日姉と一緒にやってきた王様のフルーツケーキ。ドライフルーツ好き、そしてドライフルーツの焼き菓子が好きという方なら、この写真を見ただけで容易にそのすごさが想像できると思います。

実際に封を開けた時の驚きは、見た目の美しさだけではなく手にした瞬間のその重み。想像の倍ずっしりです。さらに、一口フルーツケーキを口に入れた時のその美味しさにまた震えます。子どもの頃から何度も「こんなに美味しいもの食べたことない」と言い続けてきましたが、これこそ間違いなく今まで食べたことのないレベル、極上のフルーツケーキ。

なんで今まで誰もこのフルーツケーキの存在を教えてくれなかったの。とても有名なようで、わたしだけ知らなかったのかと思うとキーとなります。もっと早く出会っていれば、出会う以前の時間が悔やまれます。

「足立音衛門」という京都の福知山に本店と工房を構えるお店で、サイトで写真を拝見すると、その佇まいもまた美しく、大正時代の建物で京都の指定文化財だそうです。今度是非とも店舗にもお邪魔したい。

www.otoemon.com

文句の付けどろこなどかけらもない、全方位美味しいフルーツケーキ。一言だけ言うとすれば、ものすごく美味しくて1本まるまる、いや永遠に食べ続けたいくらい美味しいのですが、ボリュームがすごすぎて、おやつとしていただくには5ミリくらいが限界なところ。1度1センチほど食べたらずっとお腹いっぱいで、もう若くはない自分の胃を呪います。言い換えれば5ミリで大満足なので、それもよし。

フルーツケーキも絶品でしたが、パウンドケーキも大変おいしゅうございました。上海に帰る時には何本か持って帰るわと息巻いて、他の商品もなめるように見ていまして、せっかくだからブログに書こうと今日またサイトを開いたところなのです。

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「王様のフルーツケーキ」の検索トップの画面を開くと、まさかのエラー。サイト自体はまったく普通なのになぜ。商品検索をしてもヒットするのは別の商品。

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「王妃様のフルーツケーキ」・・王妃様?王様はどこへ?

とりあえず王妃様をクリックしてみると「夏季限定でご用意した『王妃様のフルーツケーキ』」とありました。なんと・・まさかの商品入れ替わりとは。つい数日前までは王様がいらっしゃったのに。

夏季限定だけに王妃様にはいちじくが入っていないようです、残念。さらに残念なことには、王妃様にはパインが・・。わたしの唯一食べられないフルーツ(食べないフルーツはもう少々あります)、パイナップルとは。

ドライフルーツの焼き菓子だけに、まさか期間限定商品とは思いもよらず、ずっとあるものと思っていました。ああ無情。

ああ・・早く王様帰ってこないかしら。