本屋さんの文具コーナーの一角に、ジャポニカ学習帳がかなりのスペースで鎮座していました。しばらく前になりますが、昆虫嫌いの子どものためにこれからは植物でやっていきます宣言をされ、いろんな方面に気を使う世の中ですが、まさかここまでと思った記憶があります。
子どもの頃にジャポニカのノートを使った記憶はないので(記憶にないだけできっと使ったことはあると思いますが)個人的には特に思い入れのないジャポニカ。
わたしの好みとしてはアメリカで使われているリーガルパッド。アメリカンなおざっぱな感じのプリントと、ザザザな書き心地、リング用の方が好みです。
ところが昨日、SNSで「ジャポニカ学習帳に"昆虫"が戻って来た!」の文が流れてきました。発売50周年の記念学習帳なのだそうです。
この昆虫写真を撮っていたのが、1978年からジャポニカ学習帳の写真を撮影してきた、昆虫生態カメラマンの山口進さん。
昆虫生態カメラマンという職業もすごいですね。大学卒業後、電機メーカーのエンジニアを経て、28歳で会社を辞めて写真家になったという山口さん。ある日突然写真家として生計を立てれるわけもなく、はじめはプログラミングのアルバイトで渡航費を稼いで、海外に昆虫の撮影に行くという生活だったそうです。
想像もできないいろんなものを乗り越えて来たであろう山口さんのことを思うと、「昆虫が気持ち悪い」なんて理由でジャポニカの昆虫版が終了となるなんてと思わずにはいられません。世の中って何がどうなるかほんとわからない、おそるべし。そんな山口さんの昆虫ジャポニカ、45周年記念の人気投票では上位を独占されたそうです。ぱちぱちぱち!
今までジャポニカといえば、お米のジャポニカ米しかピントきませんでしたが、少し前に山口さんの話を読み、ここにきて急にジャポニカ学習帳に興味がわいてきたところだったのです。
そんな時にたまたま本屋さんでジャポニカ学習帳を見かけて写真を撮り、その後の昨日、昆虫版アニバーサリー販売のニュースをみて、おおおっと思っておりました。