先日(カモメに襲われた日)、松島にある伊達政宗の菩提寺、国宝・瑞巌寺(ずいがんじ)で写経デビューをしてまいりました。と、家族に自慢げに話すとみんなわたしに内緒で(?)とっくに写経デビューされていました。なんと。
この日の写経会は「般若心経」の日だったのですが、デビュタントは「延命十句観音経」という般若心経の10分の1くらいの分量の短いものを写経します。
香の焚かれた部屋で、お経を唱え、心を整え、一画一点、心を込めて写経します。
ーーーがしかし。
左利きの毛筆、この上なく至難。「とめ」「はね」「はらい」、左手で持った筆、筆先がまったくいうことをききません。右手を使ってみるかと筆を持ち替えてみたものの、長いことペンすら持ったことのない右手、生まれたての子鹿のように震える。左手の壊滅的なとめ、はね、はらいよりさらにひどい右手。再び左手に筆を持ち替え、自由にならない筆先と対峙するそのさまは、本来のお作法とはまた違う観点で、一画一点、心を尽くして写経してきました。
写経が終わった後は、瑞巌寺住職、起雲軒老大師の法話がありました。最近歯を4本抜いたらしく大変話しづらいとか、入れ歯をいれたらもっと話しづらくなったとか、法話の途中に面白いことを言うものですから、メインの法話が何の話だったか・・・。ありがたい話だったような記憶はあるのですが。
それにしてもこのメガネがステキな老大師、なんだかとても見覚えのあります。テレビか何かで見たのかしらと思いながら法話を聞いていたのですが・・・思い出しました!(思い出したのはわたしではなく友人)十年以上前、招待いただいた披露宴で同じ席だったのでした。確かに瑞巌寺の住職さまいらっしゃいました。あの時のお坊さん!
後にも先にもスキンヘッドが何百人も集まる圧巻の結婚式に出たことないなー。その数百人のスキンヘッドのひとりに、高校の同級生がいてびっくりしたのもその時の思い出です。
次は、座禅会に参加します。
公式サイト:国宝 瑞巌寺 | 松島にある国宝、瑞巌寺