ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

告白します。嘘をついてアメリカに行きました

 

多くの「告白します」が並ぶ今週のお題のページ。面白い話もあれば、重い話もあり、いろいろな方々の「告白」が並んでいて圧巻です。

わたしの告白といえば、いつもと変わらず、どうでもいいようなやつ。

大人になるまで、大なり小なりの嘘をついてきました。わたしのつく嘘はたいがいの場合、困った状況や嫌なことから逃げる、避ける、なかったことにする、そんな時に使う必殺技のような、言い訳のような、・・・要は嘘です。

不思議なもので、それがたとえ害のない嘘だったとしても、ついた嘘ってけっこう覚えているものです。こどもの時の給食がほんとにきらいで、ほとんど誰かにあげるか残すかしていたのに、家で「給食全部食べた?」と聞かれて「うん、食べた」と嘘をつく。そんなどうしようもないレベルの嘘も、事細かくそのときの状況も含め自分のついてきた嘘を覚えています。

先月「大人になれば」というブログで、16歳のときに、アメリカに行く試験を受けるために、はじめてひとりで手配をして東京へ行った話を書いたのですが、今日はその時の面接試験で嘘をついたという話。

f:id:pucayu:20210223161903j:plain

マイアミビーチ 2013

アメリカに行くための選考試験でしたので、当然面接は外国人の方との英語での面接でした。アメリカには行きたかったものの、目的はアメリカや英語そのものではなかったため、英会話を習いに行くなんて発想もなかったですし、英語自体その他大勢の教科のひとつ。授業以外で英語に接した機会はなく、英語を話したのも英検の日本人面接官とのみ、外国の人とは話したこともありませんでした。

唯一?の異文化体験は、中学1年の時に、父親の転勤で6年住んでいたアメリカのアイオワ州から帰ってきたという男の子がクラスに転校してきて、その彼が「ボクハAmericaノIowaシューカラキマシタ」と自己紹介したとき。あの日本語とは違う発音はカルチャーショックでした。

面接とは言ってもたいしたことを聞かれたわけではありません。今なら小学生でも簡単に答えられそうなものばかり。英語初心者の16歳、英語で会話をするなんてとてもじゃないけれどできないので、一問一答、頑張って答えます。

 

こんにちは。名前は何ですか?

ーHello. I am Pucayu.

家族は何人ですか?

ー4 people.

休みの日には何をしますか?

ーPlay music.

お父さんは休みの日には何をしますか?

ーHe plays the violin on weekends.

お母さんは?

ーShe likes to play the piano.

みんな音楽が好きなんですね。みんなで演奏したりしますか?

ーYes, yes, yes, together. (笑顔)

 

・・・何の話?

かろうじて質問の意味はわかりましたが、「父は単身赴任で大阪にいるので、月に何回かしか帰ってきません。会社のみなさんとゴルフに行くことが多いと思います」なんて絶対に英語でなんて答えられません。行き着いた先が、「父がバイオリン、母がピアノ・・・」

そんなことを言ってしまったものですから、その後も「どんな音楽をみんなで演奏するんですか?」→「モーツアルトです」と、ひとつ嘘をつくと、その上にどんどんしょうもない嘘が重なっていきます。どんな顔してモーツアルト?たぶん音符だって読めませんけど。

流暢なウソハッピャクで、面接は無事にクリアできましたが、今もびみょーな記憶として残っています。ふぅ・・・

 

 

今週のお題「告白します」