スギとヒノキの花粉症が終わり、気候も良くなり、心穏やかな日々を送っていました。
送っていたのですが……
5月に入りて、朝晩くしゃみをする回数が増えてきました。5月3日には連発するくしゃみが増加。そして、5月4日に確信しました。
カモガヤの花粉症、はじまりました。
触ってかぶれる、食べて痒くなる、幼少期からアレルギーっこのアトピーっこ。いわゆる「花粉症」が発症したのは小学生低学年のころ。日本の国民病とも呼ばれるあのスギ花粉症です。
そして、あるとき気が付いたのです。わたしの花粉症なんか長くないか?花粉症の話がフェードアウトした時期になっても、わたしの花粉症続いているんですけど。
はじめは単純にわたしの花粉症ってヒドイのねと思い込んでいたのですが、やっぱり何かおかしい。花粉症の薬のCMもすっかり終わっている5月6月、ひとり花粉症真っ只中ってどういうこと。
なんなん?とアレルギー科に初めて助けを求めたのが高校生の時。その時は20種類くらいのアレルゲンを確認してもらったと思います。検査結果と共にカウンセリングをしてくれたお医者さんに、見事にアレルギーっ子だねと笑いながら言われました。「その中でも、カモガヤだね。ほら、ずば抜けてるよ」
……カモガヤ?
見せられた紙にはたくさん並んだアレルゲンの名前の中があり、1つを除く項目すべてでプラスの反応だったのですが、その中でも「カモガヤ」の数値振り切っていました。カモガヤは初めて聞いた名前でした。知らないと先生に告げると、
「その辺の空き地にもたくさん生えてるよ。知っちゃったら見るたびにその憎々しさに睨みつけたくなるよ。本当に見たい?」もったいぶりながら見せてくれました。
スギもヒノキも、北に行けばシラカバも、アメリカのブタクサも、アルゼンチンのパラボラッチョも、上海のプラタナスも、みんなみんなみーんな憎たらしいのですが、最も憎っくき存在はカモガヤです。カモガヤめ……
カモガヤ花粉症の皆さま、ともに耐え抜きましょう。
余談ですが、くしゃみの音の擬音語、日本語では「ハクション」英語では「Achoo(アチュー)」です。……と思い込んでいたのですが、同じ英語でもイギリスでは「Atishoo(アティシュー)」なんですって。わりと大人になって聞かされたときはびっくりしました。イントネーション的には「アティシュー」ですって。というどうでもいいような話。