「最近急に涙もろくなって……歳ねえ」などよく聞きますが、私自身は泣くか泣かないかでいえば、わりと泣かない寄りの普通くらい。それでも、叶わない思い、困難に打ち勝つ人、成長する子ども、チームの絆、親子の愛、友情、愛、死、動物たちに心を揺れ動かされ、グッときます。実際には感涙まではいかず、鼻の奥がツンとするくらいですけど。
本日は感動で泣ける話ではなく「恐怖の涙」の方の話。
こどもの頃、テレビアニメなどを見て怖くて泣くということがよくありました。怖くてテレビが見ていられないので、テレビを消したり、居間から離れ自分の部屋に戻って泣くのです。その恐怖たるや……。下に挙げる3つは、その中でもトラウマレベルのテレビアニメです。
例えば、『トムソーヤの冒険』のインジャン・ジョーがひたすら怖かった。体が大きくて、凶悪な人物のインジャン・ジョー。恐ろしさに拍車をかけるのは、村の大人たちですら彼を恐れて手出しができないところ。大人たちが助けてくれなかったら、もうやられるしかないじゃない……と泣きながら2階に逃走する。
『アルプスの少女ハイジ』のロッテンマイヤーさんも相当怖かった。ハイジを叱りつけるシーンはもちろん、「あなたはアーデルハイドです」とハイジの名前すら呼んでくれない。ハイジの存在すら全否定し、キンキン怒鳴りつけるロッテンマイヤーさん。しかも、クララに対するのと、ハイジへの態度があまりにも違う理不尽さ。それはハイジだって夢遊病になっちゃいます。ロッテンマイヤーさんが出てきたら怖くて、やっぱり泣いて逃げるしかない。
なかでもわたしにとってトラウマ度の高いのは『キャンディ・キャンディ』のニールとイライザ。人ってあんなに意地悪になれるんですね。なんなのあの底意地の悪い兄妹。ニヤニヤしながらキャンディに意地悪をするふたりがテレビに大写しになると、あの意地悪に耐えられず即逃げ出していました。人間不信になりそうな恐ろしさ。実はキャンディのことが好きだったんだとかニールが後から言うのですが(うろ覚えですけど言ってましたよね)、気持ち悪っ
それぞれの物語自体はとてもよいお話ですし、こどもの頃に見た好きなアニメーションと言っても差し支えありません。大人になってもう一度見たり、原作を読めば、 むしろこの人いい人じゃない?と言う方もいるかもしれません。もしかしたらそうなのでしょう。
が!しかし!!わたし個人にとっては「本当はいい人?はー?」です。百歩譲って良い人だったとして、逃げて泣くくらい嫌だったことは紛うことなき事実。
世の中に存在する多くの物語では、かなりの確率で怖い人や意地の悪い人が登場することから、現実の世界もそうなのだろうと思うと余計に泣けてきます。
ああいう意地の悪い人や怖い人がいるから気をつけようと思うべきなのか、ああなってはいけない、ああいう人に遭遇したらどう対処したらいいかを考える機会があってよかったね、なのか。
いやいや、<子どもの時ニールとイライザの意地悪っぷり怖かったわあ>というだけの話ですね。ふふ