ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

ナカノさんに呼ばれているのかもしれない(中野区に行って来た)

 

以前、中野に住んでいたことがありました。中野って外からくる人をふんわりと受けとめてくれる懐の広さがあり、地方出身者にとって住みやすい街のひとつかもしれません。わたしも好きな街。中野を出るときにはちょっとおセンチな気分になり、「わたし、中野を離れます。さよなら中野」的なブログまで書きました。

whostolemysheep.hatenablog.com

最後の日なんて仰々しいタイトルをつけたわりには、忘れ物をして翌日戻ったり、選挙で戻ったり、なんだかちょいちょい出戻っている中野。恥ずかしいから大げさなことって書かないほうがいいですね。長い前置きになりましたが、そんなわけでまた用事がありまして中野に出戻ってまいりました。

中野駅を出ると、出戻りのわたしを迎えてくれたのは、中野の空高く舞う・・

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鳩たち

中野駅界隈の方にはおなじみ、ビルの上の鳩使い。旗を振り鳩を操る人。舞う鳩。しかもこの鳩の群れ・・

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いくつものグループに分かれているのです

複数のグループの鳩を旗ひとつで操る(しかもビルの屋上で!)その姿を初めて見たときはなかなかの衝撃でしたが、この方(中野の金ちゃん)、レース鳩界の重鎮なのだそうです。

雲ひとつない青空、鳩に迎えられ、ちょっとした旅気分。これまた関東界隈の方にはおなじみかと思いますが、中野はちょっとしたニューヨークなのです。ちょっとしたニューヨークって何よ?という感じですが、中野には「ブロードウェイ」があり、そして「セントラルパーク」もあるのです。中野ニューヨーク!

中野ブロードウェイは、アングラ感満載のサブカル系のショップやB級グルメの喫茶店などしぶいテナントが入る商業ビル。そして中野セントラルパークは広い緑地空間と最先端のオフィスビルの建つエリア。おまけに中野には「ニューヨック中野」という謎の居酒屋もあるんです。

この日は朝から来ていたので、ニューヨックではなく、セントラルパークでアサイーボウルでもと思いましたが、よく考えたら(考えなくても)中野でアサイーを食べる意義がわからず、そこまでおしゃれな気分にもならず・・

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パン屋さんのパンとコーヒーでセントラルパークを望む

犬のお散歩であつまる近所の方々、自分の朝のお散歩の人、セントラルパーク内にある大学の教員や学生たち、出勤前の人たち、そんな人たちを眺めながらあさごはんを食べるわたし。朝のこの時間帯に外にいることがめったにないわたしには、それだけでも非日常で楽しかった。

あさごはんの後は用事を済ませに中野区役所へ。中野区役所といえば・・

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中野満点食堂!食べないけれどとりあえず「上がって右へ」行ってみたくなる

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行って来た(朝なのでまだ閉まってました)

「今週の満点だより:キノコの含まれるビタミンは人間には必要不可欠。リンは骨や歯、カリウムはナトリウムを大概に排出」と書かれている情報などを、時間をかけてひと通りじっくり読む(「キノコの」じゃなくて「キノコに」ですね、と心の中でそっと修正する)。

今週のメニューと来週のメニューを見てもまだ少し時間があったので、1階に戻って売店を覗いてみます。

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ナカノさん・・・(ちょっ顔色悪い)

ナカノさんって・・・誰?

なんなんでしょうと思いましたが、ナカノさんは「中野大好きナカノさん」というプロジェクトの、れっきとしたプロジェクトキャラクターでした。人形作家の清水真理さん制作・監修の「ナカノさん」と「ちびナカノさん」が、中野区の魅力をSNSで発信しているそうです。清水さんの作品は中野ブロードウェイで常時展示・販売しているそうです。

youtu.be

中野って・・。なんか出戻りたくなる魅力と言いますか、味と言いますか、けしてクセが強いわけではないのですが、人をとりこむような、何か見えない触手のようなものがあるのかも。もしかしたらナカノさんに呼ばれているのかもしれません。

また住みたいかと聞かれたら、住むことにやぶさかではないけれど、たぶんもう住むことはない、そんな中野。でも、たぶん、またチラりと寄ると思います、きっと。