ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

ガチャン、ガチャン、ガラガラガラの音が帰ってきた

仙台人には「ぶんちょう」の呼び方で馴染みのある夜の街「国分町」。ネットで国分町の歴史というページを眺めていたら《仙台牛タン、炉端焼き、レゲエバンチなどは国分町発祥のもの》とありました。牛タンはともかく、炉端焼きやレゲエパンチまでぶんちょう発祥とは知りませんでした。

「レゲエパンチ」の名前に馴染みはありますが、どんなものかは知らなかったので見てみると、ピーチリキュールを烏龍茶で割ったロングカクテル、通称「レゲパン」だそうです。ピーチとウーロン・・・ちょっと不思議ですが、機会があったら飲んでみたい。

それにしても当然全国区と思って疑ったこともありませんでしたが、もしや仙台人以外には聞き覚えすらないものだったりして。

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国分町の裏の方のビル

緊急事態宣言が解除となったころのこと、仙台市も飲食店等への時短要請が終わってすぐのある日の夕方、国分町界隈を歩いていました。この頃の夕暮れ時はまだ暖かく、気になったものにカメラを向けながらうろうろしていると、なんだか街中がなんだかガヤガヤしているのが気になりました。

足を止めて見渡してみても、一見見慣れた国分町。何も変わったことはなさそうなのですが、このガヤガヤ感はなんなのでしょう。

もう少し見続けているとガヤガヤの元が何かわかって来ました。狭い通りに駐車している車からお酒やおしぼりなどのケースを下ろし、折りたたみの台車に乗せ、夜の営業に向けて居酒屋やバーに納品する「ガチャン、ガチャン、ガラガラガラ」の音でした。

1台、2台ではなく、何台もの台車とその台車の数だけの配達の方。そうだ、コロナの前はこの賑やかなガチャガチャした音が日常だったんだなあと改めて思い返しました。時短要請期間があまりにも長すぎて、お酒やおしぼりが納品されるこのガチャガチャした音がない、しずかーな国分町の方が普通になってしまっていました。

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国分町の街を走り回る台車たち

通常営業に戻り、夕方の国分町はちょっとコロナ以前に戻ったような賑やかな音が聞こえて来ましたが、お客さんはなかなか戻っていないようです。

感染を恐れてピリピリというほどではないにしても、まだまだ様子見という感が仙台の街からはありありと感じます。若者も中高年も、仙台の全世代で積極的に飲みに行きましょうウェーイな層がぐっと減ったのでしょうね。

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ふぐも、奥の招き猫もマスク

ふぐたちと同様、みんなで気をつけながら食べたり飲んだりを楽しみたいものです。