ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

そんなことがわかった4月

いつもの上海、今となってはいつの上海

いよいよ1ヶ月が過ぎた封鎖ライフ。いよいよ?

3月の終わり、上海の封鎖の通達を聞いた頃、わたしはどちらかというと「5日、6日で終わるでしょう。いって1週間・・・いやいやさすがに1週間はないでしょう」とわりと本気に思っていた方だったので、正直こんなに長くロックダウンを続けるなんてびっくりしています。「いやいや最低2週間はやるでしょう」と最初から覚悟を決めていた人だって、さすがにびっくりしているんじゃないでしょうか。

そんな上海のロックダウンも、5月に入り、厳しい制限はつくものの、社会面ゼロコロナが達成された区から順次、徐々に、少しずつ制限を解除していくとの発表がありました。

やっとだー!!おおおお、いよいよ解除だー。1ヶ月前のわたしだったら、素直にそう思ったと思いますが、さすがにわたしもそう単純にイエーイ!やったー!とはなりません。ちょっと前まではただの「ゼロコロナ」だったのに、「社会面ゼロコロナ」って何よ。もうごまかされないんだからーーー

とわかっているのに、でも、あれ?そろそろかも?ワクワクかも?と実はすでに浮かれていたりするわたし。そんな自分がアホでいやです。

この1ヶ月、外に出られるのはPCRの時だけ

思い出して!住んでいるアパートはずっと感染者も濃厚接触者も出ていないから、とっくに外に出てもよくなるはずだったのに、与えられた自由は「部屋から出てもOK、でも、アパート内の共有部分のみね」というほんのわずかな自由。未だにPCRの時以外、建物の外にすら出してもらえていないじゃない・・・しくしく。自由のない上海なんてただの中国だわー。

PCR検査の時だけ外に出られるのですが、なんせ感染者が一度も出ていないところに住んでいたので、PCR検査すらほとんどなかった4月。「君たちはずっと陰性だから抗原検査だけでいいよ」みたいな。毎日アパートの管理スタッフに写真を送る日々でした。

抗原検査ヒストリー

食品や日用品については、政府の配給品、会社や労働組合からの配給品、そして途中からはアパートの団体購入もはじまり、あれが欲しい、これは1つだけ欲しい、などと細かなリクエストはかないませんが、生活に困窮することはなくやっています。

わたし消費量の1年分をはるかに超えるニンニクはあるけれど、たった1個でもいいからほしい玉ねぎはない。パンがないならケーキを食べたらいいじゃないとどこかの星の王子様にささやかれている気分です。

4月の上海(feat. 配給品)

送られてくる配給品を見て、平均的な中国家庭が使用する食材を確認したり。
いつもどこか中国のようで中国ではないような気がしていたこの上海、やっぱり間違いなくゴリゴリの中国だったことを認識したり。

今回の封鎖が解除になったら、いつあるかわからないけれど次の封鎖にがっちり備えようという人もいれば、封鎖になったら不便だし文句も言うけどまあなんとかなるもんだしねという人もいて、やっぱりいろんな人がいるんだなと再確認したり。

ふんわりまとめると、そんな感じの4月の上海でした。

 

今週のお題「好きな街」