ロックダウン中の思い出と言えば、配給がそのひとつ。我が家のラインナップにはないものばかりが入ってくるので、食べる食べないは別としてもいつも楽しみにしていました。
ある日の配給に、クエーカーのオートミールがやってきました。
大学生の頃、寮のカフェテリアに置いてあったので、ごくごくまれに朝ごはんとして食べることが(ほんとにたまに)ありましたが、あえて自分で買って食べたい常連メニューとなることはなく、長い月日が過ぎ去り、2022年5月。我が家に(そしてご近所のみなさんに)政府から送られてきたオートミール。
中国の朝ごはんといえば、肉まん、野菜まん、おかゆ、豆乳、あげぱん・・・こんな感じのラインナップと思っていましたが、オートミール派も多いのでしょうか。・・多いからきっと配給メニューに選ばれたのだと思いますが、どうなんでしょう。
確かに、アパートの共同購入でも定期的にオーツミルク(フィンランドのOATLY一択でした)があがっていたので、健康志向か、コストパフォーマンスの良さからか(?)、えん麦需要もそこそこあるのかもしれません。
さて、1.478 kg のオートミール。どうしたらよいものか。検索すると、ものすごい数のオートミール動画が日々上がっていたので、日本でも一定のオートミールっ子たちがいるようです。その中で、自由に買い物ができないという制約の中で、今あるものだけでいけそうなもの・・ということで、電子レンジで作れる簡単オートミールパンにすることにしました。
オートミールを牛乳や豆乳などでふやかし、卵と甘味料(砂糖でも、はちみつでも、ラカントでも)を好みでいれて、ベーキングパウダーを入れて混ぜ、電子レンジで4、5分。楽チン。
グラタン用の耐熱皿で作りました。動画では出来上がった容器をひっくり返すとぽくんとオートミールパンが落ちてきていたのですが、ガラスが悪いのか、何がよくなかったのか・・。なかなか落ちてこないので、無理やりはがしました。
初回の反省を生かし、次からはタッパーで。すごくどうでもいいよう話ですが、この「タッパー」、わりと一般名称として使われていますが、本当は「タッパーウェア・ブランズ・コーポレーション(Tupperware Brands Corporation)」の商品のみを「タッパー」と呼んで良いそうです。なので、「プラスチック製保存容器」などとするのがセーフ。メジャーどころでいえば、宅急便(→宅配便)やウォシュレット(→温水洗浄便座)の仲間だったのですね。
いつもは朝食に、休みの日に夫が焼くパンケーキを冷凍しておいたものを食べたり、パンケーキがなくなった後は買ったパンを食べることが多いのですが、封鎖の日数が経つにつれ、パンケーキミックスがなくなり、パンがなくなり、つぎつぎといろいろなものがなくなり、手に入らなくなっていったころにやってきたオートミールにはほんとに助けられました。めっちゃお手軽だったし。
が、しかし。パンケーキやパンが自由に手に入るようになった今。
食べたらいいのはわかっているんですけどね。でもパンも食べたいし、パンケーキも食べたい。悩ましいオートミール。