先日、はじめてロウソンを食しました。
ロウソンとは、コンビニのローソン(Lawson)のことではもちろんなく、みんな(=中国人)大好きロウソン(rousong)のことあるよ。
わたしが中国に来たのは2018年の春。スーパーでも、デパ地下でも、ドンク(あの日本のパン屋さんのDONQです)にも、それこそコンビニのローソンでだって売っているので、来たばかりのころから中国人のロウソン愛は相当気になっておりました。
が、しかし。それを実際に手に取ることなく2022年の秋を迎えたのですが、今こそがいよいよその時だったのか、日本へ行く飛行機で出された軽食にロウソンがいたんです。
今回は中国東方航空だったのですが、さすが中国の航空会社。中国の民たちの気持ちをわかっていらっしゃる。のかどうかは知りませんが、わたしとしてもまさかこんなところではじめてのロウソン体験をするとは思いませんでした。
ロウソンとは、肉松と書いて、ロウソン読む、豚肉ベースの「でんぶ」のようなものです。日本では魚肉から作るでんぶが馴染み深いと思いますが、ピンクの桜でんぶと同じ、あの田麩のお肉バージョンです。
圧力鍋で煮た豚肉をすりつぶして、それを炒って、ふわっふわの繊維状にしたものが、いわゆる肉松、ロウソンなのです。(わたしは8割方「にくまつ」と言ってしまいますが・・)
日本でも、ポークフロス(pork floss)とか、ドライミートフロス(dried meat floss)の名前でも売られているそうです。そりゃあそうですよね、日本でロウソンが買えないとなったら、中国の皆さん泣いちゃいます。
いろんな味のバリエーションがあって、何にかけて食べてもいいようなのですが、なにが驚きかというと、スイーツとして肉松を食べるのが、もっともオーソドックスな食べ方だということ。
このふわふわしたものがポークフロス、肉松です。海苔まで散らしてある。そしてこの肉松の下には何があるかというと、甘いスポンジ生地でクリームをサンドしたプチケーキなのです。甘いケーキに、あまじょっぱい肉松と海苔をトッピングしたロウソン・プティガトー 。
わたしの手がなかなか肉松に伸びなかった理由、お分かりいただけるでしょうか。
もちろん、わたしにも想像しやすいおかゆの上に肉松をかけて食べるなどの食べ方もあるのですが、肉松というとこういう謎スイーツが・・
そんなわけで初来中時からずっと気になっていた肉松が目の前にやってきたので、ちょっとワクワクしながら、そしてドキドキしながら、意を決して食べてみました。
肉松ケーキの味は・・、甘いクリームを挟んだスポンジケーキに、砂糖醤油的なあまじょっぱいふわふわした繊維質のものがトッピングされている・・そのままの味でした。
わたしの中国ミッション、またひとつクリアです。ふう