ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

娯楽としてアルバムを聴く楽しさ

 

10年以上前のことですが、音楽環境のデジタル化をはかろうと、手始めにそれまでの人生の全てのCDをMacBookに落としました。その後、音楽ソフトごと外に移すつもりだったのですが、やりきった感が大きく、つい放置している間にMacBookが原因不明のクラッシュ。

データ修復などを扱うMacドクターのようなところに駆け込むも、取り出せたのはゴミクズのようになった、文字化けしたテキストデータがいくつかのみ。音源は時空のどこかへと消えてしまうという、人生トップ3にはいる悲しい出来事が起こったのです。

それをきっかけにデジタル化が一気に進み、CDを買うことはなくなり、音楽はデジタルで購入するようになり、特にこの4、5年は音楽系サブスクリプションのプレイリストやYouTubeをメインに音楽を聴くようになっていました。

が、しかし。ネット環境の規制がはじまり1ヶ月近く・・。ここにきてふたたび音楽環境の変化を強いられることになったのです。

ニュースサイトやSNS関連だけではなく、わたしの使っていたサブスク音楽配信サービスやYouTubeも規制対象・・・。

そこで、規制なく使えるApple Musicを利用することにしてみました。Apple Musicのプレイリストに慣れていないこともあって、使い方が定まるまでのつなぎ的に、アルバムをフルで聴くようになったんです。

これがわたしにとってはとても新鮮な体験!アルバムの構成、曲順、始まり方や、終わり方・・・いろいろ凝って作られている、ひとつの作品だったんだなと改めて実感している今日このごろ。

自分の持っていたCDだと、全体の流れや、次の曲なんかを耳が覚えているのも楽しい発見でした。

2010年前後まではあたりまえのようにCD1枚を通して聴いていたはずなのに、2010年以降、いかに長い間、作り手の意図をまるで汲み取らない、ザッピングのような聞き方をしていたなあと実感しているところです。

とはいえ、誰かが作った(もしくはAIが選んだ)プレイリストで音楽を聴くことも好きなので、これからも聴き続けると思うのですがすが、改めて、ひとつのアルバム全体をひとつの作品として聴く楽しみを再発見した気分です。

ちなみに、わたしが音楽の楽しみかたを再発見とか言っている間、同じネット環境を強いられた夫は、世界中の空港の管制塔と飛行機のやりとりを聞いています。(ネット環境に関係なく、数年ごとに聴きたくなるブームが来るらしい)

 

さて、お国の行事もいよいよ終盤、フィナーレを迎えあかつきには、ネット環境が大きく改善することを期待しています。