東京にいる間、1日は泊まってみたいところ泊まろうと、厳選された候補の中から選ばれたのは、こちらも再び日本橋、日本橋兜町。兜町のシンボル東京証券取引所のすぐ裏手、大正12年(1923)竣工の歴史的建築物をリノベーションした複合施設「K5(ケー・ファイブ)」です。歴史的建造物、大好き。
事業形態はマイクロ・コンプレックス。つまり、大手ディベロッパーによる大規模開発ではなく、地域に寄りそういろいろなジャンルの複数の企業がチームとなって開発・運営する小規模複合施設。大正12年生まれのまもなく100歳になるビルに、新しくて面白そうなものが集まった感じです。
チェックインは、同じビルの1階に入る図書館とバーがひとつになったようなサロンの「Ao」で、漢方薬のような複雑な味のハーブティをいただきながら。
同じタイミングで海外からのカップルもチェックインしていました。スタッフは若くて、インターナショナル。みんな日本語、英語、そしてもう1、2ヶ国語はいけそうな感じで、パキッとしていて素敵でした。
泊まった「Hotel K5」の客室は全部で20室、ビルの2階から4階まで。泊まった部屋は、天井の高さが4.5メートルもあって、非日常をたっぷり味わえました。
地下にあるビアホールはBrooklyn Beweryのフラッグシップ店「B」があり、その子達がお部屋のミニバーにもラインナップ。ビールの他にも、クラフトジン、クラフトチョコレート、クラフトジャーキー、クラフトチップスなどなど、国内外の美味しいものたちも集結。
部屋には厳選された本やレコードもあって、これでくつろげないわけがない。
兜町界隈は、銀行発祥の地のわりには地味な感じで、この観光資源たちをもっとアピールしたらいいんじゃないかしらと思いましたが、わたしが言うまでもなく、じらじらっとその面白みをカタチにしていらっしゃいました。
もう間もなくお札に登場する渋沢栄一旧邸跡をはじめとしたレトロビルディングたち、その昔証券マンや投資家たちが株式相場の活況を祈願した兜神社、彼らがその足で株価の「うなぎのぼり」への期待でゲンを担いで来店するうなぎ屋さんの跡地(現在はコーヒーロースタリー )、その他K5以外にも歴史的建造物をリノベーションしたショップが多く、派手さはないものの、味わい深いオトナな東京散歩を満喫できます。
*最後の写真はK5のサイトからお借りしました