ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

ホンモノニセモノ|ZiWU誌屋

 

先日、いつも読ませていただいているブログで、名和晃平PixCell Deerシリーズの作品を見たんです。ソウルのアラリオミュージアムのものだったのですが、上海のアラリオでもちょうど今、名和晃平の個展が開催されているんです。なんて奇遇。

で、思い出したのが、名和氏のこのDeerが展示されている本屋さん。随分前からあって、コロナ前に行こうと思っていたのですが、そのままになっていました。まだあるのかな・・

やっていました

「ZiWU誌屋」は、アートなエリアが点在する、馬当路(マーダン・ルー)と田子坊(ディエンズファン)の間あたりにある、クリエイティブ系のオフィスやデザイン事務所などが入る一画にある、3階建の本屋です。いちおう書店カテゴリーではあるのですが、いわゆる本屋さんというよりは、本屋の形をしたアートスペース。

イベントやワークショップが行われるスペースがあり、展示などもやっています。このときの展示スペースでは、ビニール(LP版のレコード)の展示と、オリンピックやExpoなどのイベントを追った写真集を集めた展示、ダリがデザインをした雑誌の展示などをやっていました。
説明はこのくらいにして、まず入ってみようと思います。入り口を入ると、いきなり名和氏の鹿とご対面です。

ウエルカム鹿!

鹿の背後から

空間をたっぷり使った贅沢なプレゼンテーション

1階には日本の雑誌もたくさん

入場50元
隣のカフェでチケットを見せるとフリードリンク

とにかくこの空間の使い方、このキラッキラの名和氏の鹿、そしてキラッキラのシャンデリアたち。キラキラすぎる・・記憶に残る映像よりもキラキラで、こんなにキラキラだったかしらと過去の画像を検索してみました。

わたしの記憶(http://ziwuspace.comより)

現在 → シャンデリアで追いキラキラ

ゴージャスな空間に、上からはシャンデリア、そして正面と側面の3階まで続く3面の書架。圧巻です。

2階のキャットウォークを歩きながら、本にたまるホコリとか掃除するの大変そうだなあと、書架に積まれた本を、いやらしく指ですっと撫でたりしたりするわたし。めっちゃ綺麗にされていました。

側面の本が綺麗に管理されているのを確認したら、やっぱり正面も気になります。この正面の巨大書架ってどうなっているんでしょう。

側面立って見ました。

書架の左側面。反対の右側が見渡せる?!

そしてこの見栄えは良いけれど、怪しげな本。置かれている全ての本のサイズが揃っているのもなんだか怪しげ。どうなっているのかなー

美しい箱たちでした
(本じゃなかった)

まさかの箱に
鹿もびっくり

 

いろいろとツッコミどころはあるのですが、それはそれとして、半分は本物の本、半分は偽物の本に囲まれた中に、プリズムとビーズで実体を虚像に仕立てる、どこまで本物で、どこまでがアート作品なのか不思議な感覚になる名和氏の作品をじっくり鑑賞するのは、ある意味なかなかシュールな体験でした。

この鹿、とても美しいのですが、近づいて覗き込むと、中にいるのは鹿の剥製なので、なかなかびっくりさせられるので要注意です。

要注意