2月17日にMUJIの新店舗が、以前ブログに書いたことのあるランニングトラックに囲まれた蔦屋書店のあるショッピングモール「前灘太古里(チエンタン・タイクーリー)」にオープンしました。オープンの翌週末、ちょうど近くまで行っていたので寄ってみました。週末だったこともあり、ものすごく混んでいて人が写り込まないように撮るのが難しくてわかりやすい写真が撮れなかった。
通常の店舗にあるレギュラー商品たちに加え、MUJIファームの野菜たち、MUJIオリジナルのお弁当、数十種類の茶葉(人だかりがすごく、ほとんど売り切れていた!)、そして地元会社のお菓子たち、世界のナチュラルワイン、世界の(というか日本の)クラフトビール、などなどいっぱい、まさに食のセレクトショップ。2021年からの良品計画のテーマのひとつ「食と農」をコンセプトにしているお店なんですって。
「なぜ無印は海外で成功するのか」なんて本や記事などもよく見ますが、中国では「無印中国で商標トラブル!」も記憶に新しいですし、類似の店舗が出てきたり、値段が高いとか、なんやかんやといろいろ苦しそうな雰囲気を漂わせていました。
が、しかし。そんな中でもコツコツと店舗数を増やし(上海での体感)、古くからあるお店はリニューアルされ、店舗面積の大きなお店が増えたり、店内ディスプレイも一新、中国ローカルの商品拡充(ぐんぐん増えてます!)、どんどん進化。
そんなところにコロナ、しかもただのコロナじゃなくゼロコロナ、からのダイナミックゼロコロナ(結局何がダイナミックだったのか・・)。MUJIももちろんダイナミックにコロナのインパクトを受けたようで、良品計画のIRページで最新の決算短信などをのぞいてみると、グローバルで中国だけマイナス。規模の大きい中国のマイナス・・、痛々しい。ロックダウンの代償は大きかった。
が、しかし(2回目)。それでも負けない良品計画の中国チーム。さらに洗練したMUJIストアを続々と展開されているご様子。太古里のモールだけでなく、上海市内でもあちこちに新しいコンセプトのMUJIが登場しているようですし、中国国内ではMUJIホテルなどもまだまだ増えそうな気配を漂わせています。
思えば、日本の無印も今の無印になる前、長い長い低迷期がありましたしね。あのまま消えて無くなってもおかしくなかった。当時(20年以上前)良品計画の株価が20,000円から3,000円に暴落なんていう記事もみかけました。あの頃、無印が今のようになるなんて、我らのライフスタイルに当たり前になじむ日がくるなんて、正直わたしは思ってなかった。
そんな苦しい時代を乗り越えるなんて、MUJIってたくましい。
とは言っても、中国でどうなるのかはまだわからないけど。バンバン作り続けたもののそれが残るかどうかはここの2、3年が勝負なのでしょうか。中国立ち上がり速さもすごいけど、見限るのも早いから。でも日本のあの低迷期を乗り越えたMUJIなら中国でもなんとかなるんじゃないかしら。
あとは、中国でも無印っぽいスタッフが増えるよいなあと思います。大きなお世話ですが。ふふふ。中国的MUJIっぽさって正直どんな感じかは知りませんが、日本の無印にいる「いかにもMUJIの人」みたいな人たちが中国各地にあらわれて、さらにMUJIっぽさのあるインフルエンサーたちがせっせとMUJIライフを発信し、中国のMUJIカルチャーつくる。ーーーといいな。