ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

揚州グルメを満喫、謎の揚州チャーハン|週末トリップ

 

週末トリップの最後は魅惑の揚州グルメ。旅行中は2店の揚州料理レストランに訪れました。

ひとつは観光地にある庶民的な観光レストラン、もうひとつは同じく観光客も多いですが、口コミアプリでも評判の高い人気のあるお店。

揚州グルメは、中国料理の中ではめずらしく素材本来の味を引き出す淡白な味付けが特徴で、あっさりした美味しさが人気。

あくまでも中国の他地域と比較したらの表現で、和食と比べたら紛うことなき中華料理なのですが、たしかに甘めの上海料理や、刺激的な辛さの四川料理のような主張の強いこってり濃い味の料理と違い(比較的)あっさりと食べやすい料理でした。

オーソドックスな揚州料理のお店なだけに、訪れた2店舗(左が庶民店、右が人気店)で、基本的に同じメニューを食すはめに。もう少し考えればよかった・・

1段目から

・「豚モツ」

・「塩水鳥」(鳥はガチョウ!)

・豚肉の大きなふわふわ肉団子「獅子頭

・なにはなくとも「揚州炒飯」

この揚州炒飯、揚州名物なのだそうですが、どのあたりが名物たるゆえんか誰に聞いても明確な答えはもらえず。上海でもふつうにあるし、なんなら日本の町中華にもある、ごくごく普通に美味しいチャーハン。でも、揚州に来たらマストイートの1品だそうです。

力のこもった映え写真もちょいちょい見ました。日本にはチャーハンを名物としている市町村や都道府県ってありましたっけ?

お土産の揚州炒飯の素ももちろんある(買わなかったけど)

その他のメニューたちもいろいろ。

庶民的な観光レストラン

庶民派上段真ん中は、揚州の定番家庭料理「鶏湯煮干絲(ジータンガンスー)」です。干し豆腐の細切りで、鶏出汁スープはシンプルにごま油と塩で味つけ、ヘルシーだしこれは我が家でもやろうかな。上段右は「田鰻」の炒め物。日本語ではタウナギ、上海では「黄鳝(ホワンシャン)」、揚州では「長魚(チャンユゥ)」だそうです。こういう呼び名がいろいろなの困るー。いずれにしても炒めて食べるのがポピュラーみたい。ちなみにタウナギは蒲焼きにしてもおいしくないらしい。

口コミアプリでも人気のレストラン

人気レストラン中段の左は「翡翠焼売」。翡翠焼売は点心の定番メニューのひとつで、シュウマイの皮に葉野菜がねりこまれていたり、葉野菜がタネにはいっていたり、味付けも各地でいろいろとありますが、揚州のネタは葉野菜と甘いもち米にちょっぴり塩だそうです。

今回は先に庶民店、その後に人気店の順で訪れました。庶民店もおいしいおいしいと食べたのですが、人気店のものは庶民店とは別ものでした。素材の差はもちろん、下処理から、火の入れ具合、味付けまでまったく違いました。このちょっとずつの差が人気の差にちがいない。

今回は行けなかったのですが、揚州はものすごく古くから朝に飲茶をする「早茶」(ザオチャ)の習慣があって、早茶の老舗の専門店もいっぱいあるので、次は週末早茶旅をしたい。

おまけ、観光先では上海では見たことのないフルーツもありました。

おばちゃんがせっせと向いている黒っぽいもの

荸荠(ビーチー)

これも地域によっていろいろな呼び方があるようなのですが、上海的には「荸荠(ビーチー)」だそうです。食べた時に教えもらったのですが、リーチー?チービー?リー・・・?と思い出せず、最終的には画像検索で見つけました。そうでした、ビーチー(biqi)です。

日本語ではクログワイだそうです。初めて見ました。薄いポカリスエットのような味で、梨風の食感なのですが、口の中に果実の繊維がものすごく残る、ものすごく食べにくいフルーツでした。小さくて栗のように皮も固そうだし、これをせっせと剥いて食べるのかあ・・

そんなビーチーの謎や、人気の揚州炒飯の謎も含め、行ってみないと知らないことがたくさんあって、やっぱり旅って楽しいなあと満喫してきた週末トリップ。

機会があれば、またちょこちょことお出かけしたいと思います。