中伊豆とりっぷ、つぎは修善寺の駅からいずっぱこ(伊豆箱根鉄道)に乗って韮山駅に向かうところからはじまる。いずっぱこ線のホームには、手洗い場が設置されているところが多い。サイズ感やデザインはそれぞれの駅で違うが、修善寺の駅は昭和の銭湯にありそうなタイルと鏡付きの手洗い場だった。
ゴトンゴトンと18分で韮山駅
駅前の小さなお店の中でネコ眠る
うちの近所は会員価格は186円(税込204円)です
韮山に来たのは夫が「ちょっと寄ってみたい」と言ったから。きっと「鎌倉殿の13人」がらみだと思う。ひとり旅だったらたぶん寄らない、というか思いつきもしないだろうな。こういうのが誰かと旅する面白さだと思う。
それにしても、駅前の名所観光案内の表記がまさかの米篇に千のキロメートル。そして今はバスが運行していないところについてはホワイトで消されていてかわいい。
(ちなみにセンチメートルの漢字は糎)
山のまわりの北条氏ゆかりのスポットをぐるっと歩いてきた
北条政子の産湯の井戸
一般の家のすぐ下にある
草ぼうぼうだけれど、このあたりが北条氏邸らしい
まさかのイメージ図
ネーミングセンス・・
名前負け感が否めない
この側道、大河ドラマでフィーチャーされたから、韮山の自治体のみんなでちょっとロマンチックな小径っぽくしてみようと思ったのかもしれない。
とは言ってもやはりメインは鎌倉なので、華々しく北条家ゆかりの地だバーンという勢いはなく、のどかな田園地帯が広がっていた。
もう少し後の足利の時代のものもいろいろと発掘されているようなので「足利殿の18人」とか脚本を書いたらいいかもしれない。
いちばん印象に残ったミニチュアの梯子
「13人」の方は悪人だらけのような展開だったけれど、前半の癒しの存在だった義時(小栗旬)の初恋の人で妻という設定の八重(新垣結衣)がいた。ドラマとはずいぶん違う内容のようだけれど八重は史実でも川で亡くなる。その八重姫を供養する小さなお寺もあった。せめて梯子があれば助かったのにという供養の思いから、今では願いが叶うとお礼参りとして梯子をお供えする習慣があるのだそう。いろいろな風習ってあるのね。
ここの文化財や絵などは全て撮影禁止なので写真はないのだけれど(下のサイトにはある)、あの仏師運慶の阿弥陀如如来坐像をはじめ、運慶作の五仏の国宝が一堂に並ぶの。800年以上前の仏像なのに、今もあふれんばかりのエネルギーを放っていた。おそるべし運慶。
今あの仏像たちを思い出してもうおおーとなる。サイト写真ではうおおーとはならないので、あれはやっぱり本物だけがもつパワーなのだろうと思う。
この宝物館入ると、仏像のようにひっそりとすわるおじいさんがいた。我らがひとしきり仏像を眺めきったところで急にスイッチが入ったかのように近くにやってきて「今日はありがとうございます」と挨拶をされ、仏像の説明をしてくださった。説明はものすごく良かったのだけど、ほんと急に説明がはじまったのがちょっとつぼった。
駅に戻ったら、商店の眠りネコはまだ寝ていた。(向きは変わっていたので一度は起きたのだと思う)